表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

841/860

暗黒竜撃退戦6

「勇者と言っても倒すのは簡単じゃないんだな」


 いまだに暗黒竜の咆哮するような声が聞こえている。

 圭たちもそれなりの時間戦っていたはずだが、それでも戦いは終わっていない。


 聖剣とやらがあれば暗黒竜も簡単、とはいかないようである。


「おっと……」


 広場に着いた。

 期待としては暗黒竜が追い詰められている光景だった。


 しかし現実は厳しかった。

 暗黒竜も怪我を負っている。


 ただその前にいるエクリスたちはもっとボロボロで、地面に膝をついていた。


「くっ……」


「大丈夫か!」


「あっ……すいません、力不足で」


 圭たちが駆けつけるとエクリスはフラフラと立ち上がった。


「俺たちも手伝う。もう少しでモンスターも一掃できるし、そうなったらさらに助けも来る」


 暗黒竜にダメージはあるようだけど、死ぬほどでもなさそう。

 この戦いが本来どんな結末を迎えたのか知らないが、暗黒竜に勝てないようである。


 ただし、それは圭たちがいない場合の話だ。


「少し休んでろ。薫君、頼んだよ」


「分かりました」


「あっ! うっ……」


 仮に圭たちではダメージを与えられないというのならそれでもしょうがない。

 時間を稼ぐくらいならできる。


 薫が治療して、少し休む時間は作れるだろう。


「いくよ、フィーネ!」


「ピピ! フィーネ出動!」


 サッと両手を上げたフィーネを波瑠が抱えて飛び上がる。

 前回はノーダメージで終わらせられた攻撃のリベンジをするつもりのようだ。


「俺たちは気を引くぞ」


「それなら任せとけ!」


 一撃必殺の大技なので隙も大きい。

 確実に決めるためにも、波瑠とフィーネから暗黒竜の意識を逸らさねばならない。


 カレンが魔力を飛ばして挑発すると暗黒竜はカレンのことを睨みつける。


「はっ!」


 夜滝が杖に魔力を集め、氷の塊を暗黒竜に飛ばす。


「効いて……いそうだな」


 氷の塊は暗黒竜の頭に直撃し、大きな体がグラリと揺れる。

 ダメージを受けていそうな雰囲気がある。


「ならばこれはどうだ!」


「意外といけるかもな」


 次はダンテが剣を振るう。

 黒い魔力の斬撃が飛んでいって暗黒竜の鱗が砕け散る。


 叫ぶ暗黒竜の姿は塔の中とは明らかに違っていた。


「お怒りだな」


 暗黒竜は咆哮する。

 目には怒りを滲ませて圭たちを睨みつける。


「フィーネ、ゴー!」


「ピピピ、ゴー!」


 圭たちの攻撃に暗黒竜はフィーネと波瑠のことを忘れていた。

 高く飛んだ波瑠は勢いをつけて一気に落下する。


 そしてフィーネを手放す。


「フィーネ流星突き!」


 立派な名前もつけてフィーネは右腕を大きな槍に変化させる。

 フィーネの一撃は油断している暗黒竜の背中に当たった。


 ドンと重たい音がして、暗黒竜が勢いよく地面に叩きつけられる。

 背中にはフィーネの槍が突き刺さり、振動に圭は体が浮き上がりそうだった。


「じゃん、じゃんっ!」


 暗黒竜の背中でフィーネがポーズをとる。

 やはり攻撃が効いている。


「ピッ!」


 暗黒竜が勢いよく起き上がり、背中のフィーネが跳ね飛ばされる。


「……何か来るぞ!」


 暗黒竜が口を大きく開ける。

 赤ではなく、黒い魔力が喉に集まっている。


「あれは……! みんな、後ろに下がって!」


 ブレスが来る。

 警戒する圭たちの前に飛び出したのはエクリスだった。


「はああああっ!」


 エクリスが聖剣に魔力を込める。

 すると白く光る半透明のバリアが圭たちのことを包み込んだ。


「うお……」


「う……」


 黒いブレスが放たれる。

 周りは一気に暗闇にでも放り込まれたように暗くなり、エクリスは苦しそうな顔をしてバリアを維持する。


 ブレスがバリアに当たる嵐のような音が響き、圭たちはただ状況を見守るしかなかった。


「くっ……はあっ!」


 バリアに当たる圧力が止まり、エクリスは汗だくになって膝をついた。

 バリアが消えて、黒くモワモワとしたブレスの残滓が圭たちの視界を奪っていた。


「ちょ……みんな!」


 飛んでいてブレスから逃れた波瑠が降りてくる。


「あいつ逃げちゃったよ!」


 黒いモヤが晴れる。

 そこに暗黒竜の姿はなかった。


 波瑠によるとブレスを放った暗黒竜は飛び上がってそのまま逃げてしまったのだそうだ。


『あなたは勇者です! 邪悪なブラックドラゴンを倒してください!

  ◽︎◽︎◽︎ヲ◽︎タ◽︎◽︎エエエ ク◽︎◽︎

  アウェ◽︎◽︎◽︎◽︎ あああ

  ーーー

  伝説の聖剣を手に入れろ!


 しぃくれっト

 塔のソト、チュウゴ、、クはしせんし。ょう。ゲート攻略セヨ

 勇者を助けよう クリア!』


 次の瞬間、目の前に表示が現れた。

 シークレットクエストは暗黒竜を倒せではない。


 暗黒竜が逃げて行ったことでエクリスを助けたということになるらしい。


「くそっ! まだ私たちじゃ……力が足りないのか!」


 エクリスは悔しそうな顔をしている。

 今は圭たちの助けがあったからなんとかなった。


 しかし助けに来てもらわなきゃそのまま倒されていたかもしれないことは自覚している。


『シークレットクエスト達成!』


「……これで終わりなのか」


 このまま暗黒竜を倒しにいくまでが、シークレットクエストだと思っていた。

 しかし目の前にシークレットクエストを達成した旨の表示が現れた。

ーーー

後書き

年末のご挨拶


今年も一年私の小説を読んでくださりありがとうございます。

なんだかんだとこの作品もここまで続けてまいりました。


もう少し物語は続きますが、終わりも意識しております。

のんびりと続きを書いていくつもりなので、これからもお付き合いくだされば嬉しいです。


よかったらここらで評価でもしてやるかという人がいたら嬉しいですね。

本年も大変お世話になりました。


新作なんかも半分ほどまで公開されていい感じなってきましたし、その他の作品も読んでいただけると嬉しいです。

良いお年をお過ごしください。


犬型大

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ