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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十四章

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暗黒竜撃退戦4

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「暗黒竜……!」


 ただボーッとしているわけにもいかない。

 城よりも高いところを飛んでいる黒いドラゴンが咆哮して空気が揺れる。


 エクリスは暗黒竜を睨みつけた。


「この先にある広場に引きつけよう!」


 エクリスたち勇者パーティーは走り出す。

 城前の吊り橋で暗黒竜と戦うのはリスクが高い。


 町の広場に向かい、そこで暗黒竜を迎え討つつもりであった。


「俺たちはこのまま勇者を守ります! 青龍ギルドは町のモンスターをお願いします!」


「了解した!」


 吊り橋に迫っていたモンスターは倒した。

 しかし町中にはまだモンスターが多い。


 一般の人たちを助けなきゃいけないし、エクリスたちが移動するのにも道中のモンスターは邪魔してくることだろう。

 ひとまず圭たちは、暗黒竜との戦いのために力を温存してもらうために広場までエクリスを送り届る。


 それから町の中のモンスターに対処していく。

 青龍ギルドには、兵士たちと先にモンスターの対処に当たってもらう。


「ピッピのピー!」


 青龍ギルドの前では姿を見せないように隠れていたフィーネも出てきて戦う。

 モンスターはレッドスキンオーガだけでなく、ウルフのようなモンスターもいた。


 ただ見た目ウルフなだけで、サイズはトラぐらいもある。


「あの子……何者?」


 フィーネがウルフを蹴り上げる。

 ひどく鈍い音がして、ウルフが空中に跳ね上がった。


 骨どころか内臓まで潰れてしまっていることだろう。

 小柄な体のどこにそんな力があるのかと、エクリスは驚く。


「チッ……邪魔だな! さっさと倒すぞ!」


 広場には三体のレッドスキンオーガがいた。

 圭たちのことを見て、唾を飛ばしながら吠える。


 多少のリスクはあるけれど、ここは速攻で終わらせる。

 三体のレッドスキンオーガそれぞれに圭、ダンテ、フィーネが向かう。


「ちょわー!」


 波瑠が圭を追い越して、レッドスキンオーガの足元も通り過ぎる。

 ほんの一瞬のことだったのにレッドスキンオーガの足は斬り裂かれていた。


 人間でいえばアキレス腱。

 綺麗に斬り裂かれて、レッドスキンオーガは体を支えていられず膝をつく。


「はぁっ!」


 圭は地面を蹴って飛び上がる。

 高く持ち上げた剣に魔力を込めて、レッドスキンオーガの頭を目掛けて振り下ろす。


「……彼らだけでも暗黒竜を倒してしまいそうだ」


 圭の剣によってレッドスキンオーガは頭から胸にかけて二つに斬り裂かれた。

 フィーネは夜滝が足を滑らせたレッドスキンオーガの頭をねじ切り、ダンテはカレンが挑発を差し向けてできた隙に腹部を真横に斬り裂いていた。


 瞬く間にレッドスキンオーガは倒されてしまい、またしてもエクリスは驚きを隠すことができない。


「……彼らの期待に応えなきゃね」


 想像していたよりもはるかに強い味方が来てくれた。

 勇者として負けていられない、とエクリスは真剣な顔をして暗黒竜を見上げる。


 聖剣を抜く。

 両刃の剣はうっすらと白い魔力をまとう。


「くらえ!」


 剣を両手で持ち、体を捻って力を溜める。

 そして暗黒竜に向かって一気に力を解放する。


「これが……勇者の力か」


 ほとばしるような閃光が飛んでいき、暗黒竜の翼を貫いた。

 暗黒竜は翼をやられて、叫び声を上げながら空中から落ちてくる。


 圭たちがどれだけ攻撃しても、全くダメージを与えられなかった暗黒竜にエクリスは容易く傷を負わせた。

 これが勇者なのかと圭は驚く。


「ふむ……もしかしたら特効とか、そんなものなのかもしれないねぇ」


 塔の十八階と環境が違うから攻撃が通じるということもあるのかもしれない。

 ただ夜滝は勇者であるエクリスの攻撃が、魔王である暗黒竜に通じやすいのかもしれないと考えていた。


「あとは任せてくれ!」


 暗黒竜は広場に落ちてきた。

 体を起こし咆哮する。


 一瞬体が強張ってしまうような咆哮にもエクリスは全く動じない。


「モンスターを倒したら手助けに戻ってくるよ!」


「ふっ、それまでに終わらせておくよ」


 エクリスたち勇者パーティーが暗黒竜と戦い始める。

 ひとまず役割は果たした。


 あとは町を救い、エクリスたちの邪魔にならないようにモンスターを倒していく。


「どんな感じで戦ってるのか……気になるところではあるけどな」


 エクリスと暗黒竜の戦いがどんな感じなのかは気になる。

 もしかしたら十八階を攻略する時のヒントになるかもしれない。


 だが今はいまだに町を破壊し、人を襲うモンスターの対処が先である。


「だいぶ荒れてるけど……十八階の状況よりもマシになりそうかな」


 最初の状態に比べるとかなり色々破壊されている。

 しかし十八階はほぼ焼け野原のようになっていたことを考えるに、今の状態でなんとか押し留めればまだ町として再起できる。


 圭たちは広場を離れて、モンスターと戦い始めた。


「ヒィッ!」


「危ない!」


 逃げ遅れた一般市民にレッドスキンオーガが拳を振り下ろす。

 一瞬早く駆けつけた波瑠が一般市民を抱えて、拳から助け出す。


 力としてメンバーの中で弱い波瑠だが、覚醒者としてみれば能力は高くて人を持ち上げるぐらい訳はない。


「こっち来いや!」


 波瑠に向かってレッドスキンオーガをが手を伸ばす。

 だがカレンが魔力を飛ばしてレッドスキンオーガを引きつける。

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