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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十三章

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古代遺跡4

「……ともかく今がチャンスだな」


 ゴーレムは圭たちのことを無視して行ってしまった。

 おそらくしばらく戻ってくることもないし、今ならゴーレムに遭遇しないだろう。


 ここまでのことを狙ったわけではないものの、こうして楽に進めるだろうことは予想していた。

 今のうちにと圭たちは町の中心に向かって進んでいく。


 進んでいくとちらほらとゴーレムの残骸が目につくようになってきた。

 どうやら魔石だけ抜き取って、残骸については放置しているようだ。


 いつの間にかサイレンも止み、町中には静けさが広がっている。

 建物が崩れていたり、血痕のようなものが見られたりと先頭の跡も激しくなっていく。


「結構デカいな」


 ゴーレムに遭遇しないうちにできるだけ住んでおこうと走るように移動しながら、カレンは少し上に視線を向けた。

 町の中心に見えていた建物は近づいてみると思いの外デカい。


「ゴーレムもここらへんに集まっていたようだし、何かありそうだな」


「……危ない!」


 カレンが圭を押し退けるようにして盾を構えた。

 直後、ビームがカレンの構えた盾に当たる。


「くっ……はぁっ!」


 カレンはビームを弾き飛ばす。


「建物の上です!」


 薫が上の方を指差した。

 そこには建物にめり込んでいる丸ゴーレムがいた。


「私がいく!」


 波瑠が翼を広げて丸ゴーレムに向かう。

 丸ゴーレムが波瑠に向けてビームを放つけれど、今や自由に空を飛び回る波瑠には当たらない。


「おりゃあ!」


 波瑠が丸ゴーレムの背中を切りつける。

 神をも切る波瑠のナイフは丸ゴーレムの硬い表面も軽く切り裂いてしまう。


「みっけ!」


 背中の装甲が切られて地面に落ち、中に魔石が見えた。

 一度距離をとってビームを回避した波瑠はまた丸ゴーレムに接近すると手を伸ばして魔石を掴む。


「ふぬぅー!」


 波瑠が魔石を引っ張ると、ぶちぶちと音を立てて魔石が丸ゴーレムから剥がれていく。


「おりゃーーーー!」


 そのまま魔石を引き抜く。

 勢いで空中に投げ出されるものの、翼を広げて素早く姿勢を制御する。


 赤く光っていた目が暗くなり、波瑠に向けられていた銃口がガクンと下を向いてしまう。


「……倒したようだな」


 流石に高所で戦われると圭には手を出せない。

 多少心配していたのだけど、波瑠は軽く勝ってしまった。


「イェーイ!」


 魔石を片手に波瑠はピースをしている。

 波瑠の機動力は日に日に向上しているような気がする。


「しかし……あんなものもあるんだな」


 建物にめり込んで動かなくなったゴーレムを見上げる。

 ゴーレムの残骸ばかりでちょっと警戒が疎かになっていたかもしれないが、建物にめり込んで倒されたっぽいゴーレムがまだ生きているなんて予想外だった。


「壊れてるように見えても生きているようなゴーレムもあるかもねぇ」


 戦いながら移動していたらゴーレムが完全に倒せたかを確認しているような暇もないことがあるだろう。

 足を切られて動けないとか、まだ生きているけど戦闘外になって残っているものがあるかもしれない。


「波瑠、また上から警戒してくれ」


「おっけー!」


 波瑠は建物の上に飛んでいく。


「そっち生きてるっぽそう!」


「ダンテ!」


「ふん」


 上から見るとちょっと動きを見せるゴーレムなんかがあったりした。

 波瑠が指示を出してダンテがゴーレムを切り裂いた。


 見てみると魔石が半端に割れていた。

 完全に生きているわけでもないが、完全に倒されているわけでもないようなゴーレムもいるみたいだ。


「うわっ……」


「……倒れている人もいるねぇ」


 まっすぐに道を走り抜けると中心に見えていた建物の前にある広場に出た。

 そこはゴーレムの残骸だらけとなっていた。


 中には覚醒者の死体のようなものまで転がっている。


「……とりあえず大丈夫そうだな」


 まだ動いているゴーレムがあるかもしれないと警戒しながら広場を進むが、ゴーレムは完全に破壊されている。


「ピピ……避難所」


 大きな建物の前までやってきた。

 そこはフィーネによると避難所と書いてあるらしい。


「避難所? 町のど真ん中にか」


「わっ!? あぶな!」


 避難所と書かれているらしい壁が急に崩れて、近くにいたカレンは下敷きになりかけた。


「ピピ?」


「なんだか別の文字が現れたな」


 避難所の下からまた違う文字が現れた。


「ピピ……ルンデラス研究所……」


「研究所? ここは……避難所じゃなくて、研究所だったってことか?」


「……なんだか分かんないな」


 みんなで建物を見上げる。

 なぜ研究所という文字を隠して避難所なんてものにしていたのか。


 それは誰にも分からないのであった。

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