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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十三章

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なんか漏れてるかもしれない2

「ピッピピ!」


「おおっ! 結構やるもんだな」


 迫り来る複製守護ゴーレムとフィーネの大鎌がぶつかり合う。

 火花が散り、複製守護ゴーレムの方が力負けして押し返される。


 ここまでフィーネ単体での戦いをあまり見ることはなかった。

 最初に会った時に比べてフィーネもかなり強化されているが、シャリンと一緒だったりして個別での能力発揮の機会は少ない。


 特に赤城なんかはフィーネが戦う時に自分も戦っているということがほとんどなので、フィーネの戦いを眺めるのは新鮮な気分だった。


「どりゃりゃりゃ!」


 フィーネが激しく攻め立てる。

 いまやフィーネの体はミスリルだけでなく鉄鋼竜の心臓も使って作られている。


 大鎌もただの大鎌ではなく、鉄鋼竜入りなのだから硬度は最高だろう。

 切りつけられるたびに複製守護ゴーレムの刃の方が欠けていく。


「形を変えたな」


 鋭さと速度では敵わないと思ったのか、複製守護ゴーレムは腕の形を変えた。

 大きなハンマーのような形にして、フィーネに振り下ろす。


「ふんっ!」


 フィーネは大鎌でハンマーを受け止める。

 単純なパワーでは意外と拮抗しているようで押し合いになる。


「ああっ!」


 ハンマーは片腕を変形させている。

 対してフィーネは両手で鎌を持っていた。


 複製守護ゴーレムは押し合いの隙をついて、フィーネのことを殴り飛ばす。


「危ない!」


 みんなは手に汗握ってフィーネの戦いを眺めている。

 殴られて飛んでいくフィーネに複製守護ゴーレムがハンマーを振り下ろした。


「フィーネが最強ゴーレム」


 カッと目を見開いたフィーネの背中に翼が生える。

 ハンマーが振り下ろされて地面が大きく陥没するが、そこにフィーネの姿はない。


 フィーネは複製守護ゴーレムが見失うほどの速度で後ろに回り込んでいた。

 瞳が金色に染まり、瞳孔が縦に伸びたフィーネの肌にはドラゴンのような鱗が生えている。


 フィーネの本気、ドラゴンモードである。

 美少女ドラゴンメイドゴーレムなんて、属性が多いなと圭はひっそり思った。


「ふうううん、斬!」


 グルグルと大鎌を回転させて勢いをつけたフィーネは、真横に鎌を振り抜いた。

 振り向いた複製守護ゴーレムはフィーネの攻撃をハンマーで防ごうとしていた。


 だが、そんな行動虚しくフィーネの大鎌はハンマーごと複製守護ゴーレムのことを切断した。


「フィーネ、完全勝利……じゃじゃん!」


 またしてもクルクルと大鎌を回して、フィーネは勝利のポージングをする。


「マスター! 倒した!」


 にっこりと笑ってフィーネは圭の胸に飛び込む。


「よくやったな。強かったぞ」


「むふぅ〜フィーネ強い!」


 圭に頭を撫でられてフィーネは嬉しそうに笑う。


「にしてもやっぱり……倒しても試練は進まないか」


 赤城は複製守護ゴーレムの死体と試練の表示を確認する。

 万が一があるかもしれないと思っていたけれど、複製守護ゴーレムを倒しても試練に変化はなかった。


「この階に試練以外の野生のモンスターはいない。てことはどこから来たんだろうな」


「俺の目による鑑定も含めるとシークレットクエスト関連だろうな」


「そこまで強くなさそう……な感じはあるけど、こいつだけで終わりともいかないかもしれないもんな」


「圭君、どうする?」


 シークレットクエスト、古代遺跡において何かの動きがあるかもしれない。

 波瑠は圭の顔を覗き込む。


「……さっさとこの階の試練、終わらせちゃおう」


 古代遺跡がどうなっているのかを確認するという選択肢もある。

 しかしこれ以上古代遺跡が十四階の状況に悪影響を与える前に、試練を終わらせてしまいたいと圭は考えた。


「残り二体だから、さっさと探してさっさと倒しておこう」


 シークレットクエストに巻き込まれるにしても、先に十四階を終わらせておいた方が気が楽になる。


「そうだな。そうしよう」


 シークレットクエストがどうなっているか気になるところであるが、情報を売ったギルドが攻略中だから変化が起こっている可能性もある。

 自分たちは攻略しない、情報を売ると言ってあるのに今顔を出せば問題になってしまうかもしれない。


 圭たちはゴーレムのことはひとまず置いといて十四階を攻略することにした。

 波瑠とフィーネが空を飛び、上からモンスターを探す。


 上手く見つけられたので、みんなで囲い込むようにして戦い倒した。


「あっちに……さっきのゴーレムいるよ?」


 じーっと遠くを見つめていた波瑠がまたしても赤茶けた大地を歩く複製守護ゴーレムの存在を見つけた。


「遠回りして戦いを避けようか」


 今の所試練として指定されていないモンスターと戦う理由はない。

 相手が気づいていないのならと遠回りして戦いを避けた。


 こうして最後の一体も探し出して、しっかりと倒した。


『モンスターを倒せ! クリア!

 ガルドン クリア

 メユナゴオド クリア

 …………

 フルエスト クリア

 ウムヘンクーバ クリア


 シークレット

 古代遺跡の遺物を取り戻せ』


 最後の一体も倒して、モンスターを倒せ自体がクリアになった。


「じゃあこれで終わりか?」


「ああ、次は十五階……鬼門の階だ」


「鬼門なのか?」


「ああ、難しいところだよ」


「とりあえず次に行くのは後回しにして今日はこれで終わりだな」


 低層階と違って攻略したらすぐに次とはいかない。

 赤城は十五階を鬼門だと言うし、準備を整えてから改めて挑むつもりであった。


「シークレットクエストはどうする?」


「それな……」


 シークレットクエストについては難しい問題だと圭はため息をつく。

 何かが起きていることは確実だが、他のギルドが攻略中なので気軽に確認することでもない。


 いつの間にかこうした時の判断は完全に圭に任されていて、かなみも赤城も圭の判断を待っている。

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