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【完結】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第十三章

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金と暴力3

『スコット・アルセア

 レベル244[192]

 総合ランクC[D]

 筋力B[C](英雄)

 体力C[D](一般)

 速度D[E](一般)

 魔力C[D](一般)

 幸運D(無才)

 スキル:メデューサの視線

 才能:健康な瞳』


『ヴィットリオ・トロイージ

 レベル148[95]

 総合ランクD[E]

 筋力D[E](無才)

 体力C[D](一般)

 速度C[D](無才)

 魔力C[D](一般)

 幸運F(無才)

 スキル:無し

 才能:無し』


「悪魔教だ」


 ひとまず前の二人を鑑定してみた。

 名前的にも日本人ではなさそうで、ステータスを見ると悪魔に力を与えられているようだ。


「警戒しつつ、少し話を聞いてみましょう」


 悪魔教だと分かった以上先手を打つこともできるが、相手の目的がなんなのか探るチャンスでもある。


「‘どうしてここにいる?’」


「‘さあ、早めに次が決まったんじゃないか?’」


 スコットたち悪魔教は圭たちをみて怪訝そうな顔をしている。


「‘チッ! 面倒だな’」


「‘ただ……前の奴らと違って女ばかりだぜ’」


「‘確かにな。ここに来てから女遊びはやめろと言われていたから……少し溜まってるんだ’」


 スコットは女性陣を見ていやらしく笑うと軽く股間を揉む。

 言葉は分からずとも視線と行動で何を考えているのかわかってみんなドン引きしている。


「‘あなたたちは何者ですか?’」


 伊丹が流暢な英語で問いかける。


「‘たまたまゲートがあるのを見つけて、攻略してやらなきゃいけないと思ったんだ’」


 スコットはニヤニヤとした笑みを浮かべながら答える。

 時にゲートは発生する場所、状況などにより覚醒者協会に報告することなく攻略されることもありうる。


 ゲートが発生したのを見て攻略しましたというのは、一定程度正当性の認められうる主張ではあった。


「‘看板が立ててあったはずです’」


 しかしそんな主張を簡単に認めてしまうと横取りもし放題になってしまう。

 ゲートの前には看板が立ててある。


 覚醒者協会が発見・管理済みであると知らせる看板だ。

 普通に見逃すなんてあり得ない。


「‘俺たちは日本語がわからねぇんだ’」


「‘ちゃんと英語でも書いてありますよ’」


「‘ああ、そうだったのか。見逃しちまった’」


 なんというか態度がムカつくなと伊丹は思った。

 バカにするような雰囲気がある。


「‘その大きな袋はなんですか?’」


 ひとまずゲートを攻略するために入ってきたのだという主張はどうでもいい。

 聞いたところで正直に答えるなんて思っていなかった。


 気になっているのはスコットの後ろにいる男たちが持っている大きな袋だ。

 細長い形をしていて、大きさはちょうど人ぐらいのように見えた。


「‘これが気になるのか? いいぜ、見せてやる’」


 スコットが指を動かして指示を出す。

 男の一人が前に出て、担いでいた袋を地面に乱雑に下ろす。


「‘よく見ろよ……’」


 袋の口を開いて、ひっくり返すと中から死体がゴロリと地面に落ちてきた。


「‘今だ! 男を先にやるぞ!’」


 死体を見れば驚く。

 まず死体がなんなのかと視線が釘付けになり、頭が理解しようと思考が奪われてしまう。


 つまり大きな隙ができるはず。

 スコットたちはその隙を狙って動き出した。


 狙うは圭。

 女性陣は後からどうとでもなるだろうなんて考えていた。


『ガブッ!』


「‘はっ……?’」


 男たちの中でも一番強いのがスコット。

 圭と距離を詰めて、剣を突き出して胸を刺そうとした。


 しかしスコットの剣は圭に届かなかった。

 横から出てきた口にスコットの腕は噛みつかれている。


 それを見てスコットはこんなでかいウルフ、このゲートにいたのか? と思った。


『ぽーん!』


「‘うわああああああっ!’」


 腕に噛み付いていたのはキューちゃんだった。

 ウルフを倒して回っていたが、圭が襲われるのを見て戻ってきたのだ。


 キューちゃんがスコットを空中に投げ上げる。

 腕が噛みちぎられそうな痛みを感じながら、スコットは高く舞い上がった。


「キューちゃん、殺すな!」


『えっ? 分かった!』


 そのまま放っておけばスコットは地面に叩きつけられて死ぬだろう。

 けれども圭が殺すなというのでキューちゃんはトンと軽くジャンプした。


『ごめんねー!』


「‘ひっ……’」


 キューちゃんは前足を振り下ろしてスコットを叩きつける。

 防御すらできなかったスコットはぶっ飛んでいって、近くにあった木に衝突して気を失った。


「死んでない……よね?」


「多分な」


 木にぶつかった時、背骨が折れたのではないか思えるほどに体がのけぞっていた。

 B級相当の覚醒者なので大丈夫なはずだが、圭もパッと見死んでしまったのではないかとちょっと思った。


「‘な、なんだあいつ!’」


「‘あんなモンスターどこから……’」


「あいつらを制圧しましょう。お願いします」


「やるか!」


 もうちょっと話を聞き出せればよかったのだけど、相手にあまり話す気がなかった。

 仕方ないので捕らえてから話を聞き出すことにした。


 男たちはキューちゃんの存在に動揺している。

 E級ゲートにはふさわしくない明らかに強いモンスターがいるのだから、動揺してもおかしくない。


 ただキューちゃんはウルフでもなければ、ただのモンスターでもない。

 圭たちと一緒に襲いくるので男たちの動揺はさらに大きくなる。

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