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【第十二章完結!】人の才能が見えるようになりました。~幸運な俺はいい才能を持つみんなと一緒に世界を救う~  作者: 犬型大
第九章

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影響ここにもあり4

「門に何か用があるのか? 門はそう簡単には開かないし今は開ける状態じゃない。100年経って落ち着いたって……調査やなんかでもっと時間がかかるだろうな。はぁーあ、こっちは100年もここで立ってなきゃいけないんだ。なんだってこんなことに……」

 

「……人間の食べ物食べて頑張ってください。話感謝します」


「ああ、少しは気がまぎれるよ」


 どうにかならないのか。

 そんな質問を口にしかけた。


 けれどもどうにかできるなら100年も突っ立っていることに嘆いたりはしないだろう。


「どうしても門に何か用事があるなら第四階層にも門があるぞ」


「第四階層に?」


「ああ。ここにあるものよりも古き門で安定していて強い力を秘めている。ここが荒れても向こうは大丈夫だろうと魔学者は言っていたらしい」


「情報ありがとうございます」


「こちらもこれで……100年は持たないが少しはマシになった」

 

 カンパンが100年も持つはずがない。

 しかしただ突っ立っている他のやつに比べれば楽しみはある。


 ニタリと笑った悪魔にもう一個カンパンを渡して圭は会話は切り上げて悪魔から離れる。


「しかしどうする……」


 他に悪魔のいない路地で話し合う。

 ざっくりと情報をまとめると今この第二階層にある門はベルゼブブのせいで問題が発生していて利用できない。


 利用しようとしても危険が大きく、利用できるまでには100年かかるということだった。

 門をどうやったら利用できるか聞く前にそもそも門が利用できないことになってしまった。


 100年経ったらここにいる全員死んでいるか、生きていても死ぬ寸前だろう。


「第四階層というところにもう一つ門があるのだろう?」


 悪魔はどうしてもと言うのなら第四階層にも門があり、そちらの方は大丈夫そうだということを教えてくれた。


「第四階層……大丈夫なのか?」


 魔界では下の階層ほど強い悪魔が住んでいる。

 ルシファーの本体が住んでいるのも第四階層であり、他の魔王も何体かは第四階層にいる。


 普通の悪魔は近づかないほどの場所であるのに行って大丈夫なのか不安がある。


「だが……行くしかないだろう」


 ルシファーが小さくため息をつく。

 不安だろうがなんだろうが他に選択肢はない。


 行かねばこのまま魔界で過ごしていくしかない。

 どの道食料など圭が持っている分しかなく100年なんか生きられもしない。


「そうだね……リスクはあるけど行かなきゃここで死ぬしかないのなら第四階層に向かおう」


 やるしかない。

 圭も覚悟を決める。


 第二階層の門は利用できないので今度は第四階層に向かうことにした。


「ただ門についてはここで調べていくとしよう」

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