第11話 想いを継ぐ光
「誰なんだい?君は。」
「君とは何だ。一応このような見た目だが、私の方が年上だ。」
そう、女の子は答えた。長いツインテールにきりりとした目。しかも年上。なんだかアニメの世界から出てきたようだな、と思った。
「まぁ、ついてこい。」
アタシ達は、女の子に言われるがまま、ついていった。
女の子についていくと、そこには船が海に浮かんでいた。船の上には片目を前髪でかくした男と癖毛の男が乗っていた。
「あの二人は?」
「お姉ちゃん、この人達はお姉ちゃんを必要としている人だよ。」
どういうことだろう。と、思いながら船へ乗った。
「自己紹介がまだだったな。私はテイという。」
「ギユウだ。」
「チュウギ。」
そう三人は自己紹介をした。
「そういや、何でアタシを必要としてんのさ。そこが気になるんだけど。」
アタシはここに来たときから疑問に思っていた事を言った。第一、見ず知れずの人になんでこう思われているのか不思議だった。
「それはあんたが持ってるその玉に関係している。」
そうギユウは答えた。
「玉って…これ?」
アタシは持っていたオレンジの玉を出した。
「そうだ。私達の玉が共鳴すると思い、発信源をたどったら、新たな玉の主が来るとはな。」
すると、テイちゃんは紅、ギユウは紫、そしてチュウギは青の玉を出してアタシに見せた。どれも色は違うけど、それぞれ真ん中に太陽のマークがついていた。だけど、どれも綺麗でアタシはつい見とれてしまった。
「ほら…お姉ちゃん。」
「うえっ!?」
栞に言われ、ハッとした。
「聞いてなかったの?今から玉の説明するって。」
「そうだ。じゃあ聞いてくれ。と、言いたい所だったが、そろそろ着きそうだ。」
そうギユウに言われ、気にしてなかった後ろを見ると、雲ひとつない青い空に緑が元気に生い茂った島が見えた。
「今からこいつの家に来てもらう。」
ギユウがそう言って、チュウギの肩を叩いた。
そうしてアタシはニライカナイの歴史と八宝玉計画、そしてフセとその力について聞かされた。
「成る程、だからアタシを必要としたんだ。」
「玉は他者の守りたい、救いたいという想いに強く反応する。お前の場合、現に秋津洲にいたとき、妹を救えなかった後悔が刺さったんだろうな。」
そうギユウは言った。確かにアタシは栞を救えなかった。その自責と後悔から自ら命を絶った。でも今は…本当に関わって良いのだろうか。人ひとり救えなかった奴に世界を、そして一人の女の子を守り切る資格はあるのかと。
「お姉ちゃん…?」
「え!?なっ何栞…」
「大丈夫?今凄く黙って険しい顔してたけど…」
アタシは、さっき思っていた事をありのままに話した。するとギユウが口を開いた。
「そうだな…俺たちも現に主をなくしている。だから信乃の言ってる事も良く分かる。」
「えっ?」
アタシは驚いた。玉を継承したフセの従者三人組は既に死んでいて、その血縁者みたいな人が継いだと思っていたのだから。ギユウとチュウギはどう足掻いても25歳位に見える…そういえば、テイちゃんはアタシより年上と言っていたのだけど、まさかそういうことだったのか。




