第六部 第四章 地形
とりあえず、同じ場所にいるのはリスクがあり過ぎると言うもっともな和弘おじさんの提案から俺達は森の中を通りながら、あのワームとゴブリン達が居た湿地の向こう側へ向かう事になった。
ワームに攻撃されるのはごめんだから、左回りで湿地を迂回するのだ。
「やれやれ、森の中に入るのも大変だ」
俺が鉈でツタを伐りながら、前に進む。
結局、先頭で盾替わりかよとムカつくが仕方あるまい。
俺の背後では危機察知の速い雄二が刀を構えて進んでいる。
ぶっちゃけ、非常食さんに先頭を頼みたかったのだが、非常食さんが背後を気にしているのでそうなった。
雄二は特に殺気は感じないけどねと言うんだが、何かあるのかもしれない。
あの異様な奴が追っかけてきているのだろうか。
そう考えただけで、ぞっとする。
お弟子のエルフさん達も弓をもって何時でも射れる体制にはなっていた。
とにかく、敵地なのは間違いないので、皆も警戒しながら進んでいる。
「こういう所が面倒くさいのは向こうもあちらも一緒だな」
俺が愚痴りながら鉈を振り回す。
なるべく、あの夜の厄介な奴が入れないところを通るために、本当に大変だ。
かなり日が落ちてきてやっとワームのいた湿地を迂回して向こう側に出た。
目の前の大木のとこに行って、山を見た。
「おおおおおおお! やはりだ。崖が無くなっている。私が昔に来たときはここからは崖だらけでとても降りれるようでは無かった! 」
和弘おじさんが喜んでいる。
大木から見た山は向こうに向けてふもとになっていて、左右を崖と言うほどで無いが挟まれていて、その間をゆるい谷に挟まれたようになって草原が向こうの方まで拡がっていた。
「あの谷に挟まれた草原が無かったんだよ。もっと急斜面の深い崖があったんだ」
和弘おじさんが指さしながら、喜んでいる。
「何か感じるか? 」
俺が雄二に聞いた。
「殺意は感じないが、ちょっと嫌な予感はするな」
鉱山のカナリヤの雄二が微妙に警戒している。
「何よ! 何かあるの? 」
由宇が聞いてきた。
「狭隘地だ。戦争するなら死地になる」
俺が答えた。
「つまり、何かがここに誘ってる可能性があると言う事か? 」
「あまり想像したくないけどな」
俺が答えた。
「えええええ? 」
和弘おじさんが動揺していた。
「おじさん。ちょっと、警戒した方が良いかもしれません」
俺が真顔で和弘おじさんに話す。
正直、考えたくないが、崖が無くなるくらいだから地形自体が敵の可能性もあるからだ。
もう一つの方の番外編を書いたせいか、ちょっとあっちの方に行ってしまった感じですけど、お願いしますから、こちらの方も読んでくださいませ。m(_ _)m
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