第二十三部 第十四章 ぶっちゃけ。
「何だろう。この何百年もかけて新しいコア知生体を産み出したはずなのに、このポンコツ具合は」
光り輝くものが困惑しておられる。
「いや、それは言い過ぎでは」
俺が流石に突っ込んだ。
「いや、過去と向き合って無いじゃん」
「いや、向き合ったけど、こういう性格は治らないよねでいいじゃん」
「なるほど」
雄二が納得した。
「いやいや、それはどうなの? 」
由宇が突っ込んできた。
「いやいや、だって、十八年かけて出来た性格が、たった一回過去に向き合ったからって治るなら苦労せんでしょうが。それなら、とっくにボッチから脱却しているし」
俺がガンと言い張った。
だって、治んないからボッチなのに。
「まあ、そうだよね」
由宇も納得した。
「真理だな」
「うむ」
親父の呟きを龍昇爺さんが深く頷いて納得した。
「ひょっとして、お前が元凶なんじゃ無いの? 」
晋作さんが突っ込んだ。
「馬鹿な。親父に育てられたんだから、親父の教育の賜物だろうに」
龍昇爺さんが断言したから、龍蔵爺さんが俯いて嗚咽を漏らしてた。
「グダグダだよな」
青虫さんが困った顔でそれを見ていた。
「とりあえず、試練を止めませんか? 竜巻をどうやって処分したら良いかだけでも教えて貰えれば良いんで」
俺がさくっと結論を聞いた。
「結論、早っ! 」
光り輝くものが驚いた。
「単刀直入だな」
妙音さんが苦笑した。
でも、正直、聞きたいのはそこだけだしなぁ。
「あれの処分も大事だが、コア知生体を決定するのもあるだろうが」
「いや、それは、もう少しお館様といちゃいちゃしてからでも良いし」
俺がぶっちゃけたら、お館様が真っ赤になった。
「キィィィィィィィィ」
そして定番の雄二の歯ぎしり。
由宇は何もしなくなったけど。
「何か、どえらいコア知生体になったような気が」
「いや、こんなもんですよ。とりあえず」
俺が光り輝くものにほほ笑んだ。
「まあ、腹が座ってるのは良いんじゃないですか? 」
妙音さんが苦笑して話す。
「いや、まあ、そうだけど……」
光り輝くものが困惑していたが仕方ないよね。
俺的には性格は変わらんし。




