第二部 第三章 小川
投稿が遅くなってすいません。
お腹痛いので休んでました。
「水音がするな」
「本当だ」
雄二と由宇が嬉しそうな声を出した。
山を下りながら、見ると幅が一メートルくらいの川がある。
「モンスターとかいるのかな? 」
俺が雄二を見た。
「ヤバイ気配は感じないんだが……」
「それは有難い」
「まあ、川幅小さいしね」
俺達が川べりによって行くと俺が気が付いた。
何か川に人が手を入れた感じがある。
川のヘリを石で補強してあるのだ。
「誰か人がいるのか? 」
俺があたりを見回した。
「江戸時代くらいの護岸工事みたいね。石で補強した後に土を盛って、その上を固めてある感じ」
由宇が呟く。
コンクリートが無いから、そんな感じになったんだろう。
「とりあえず、水を補給しよう。お前の水筒貸してよ」
雄二が手を差し出した。
俺の水筒は飲み口に携帯用浄水器が付いていて0.01ミクロンフィルターシステムで99.9999%の異物とバクテリアを除去できる。
とりあえず、それを渡してろ過した後の水を俺の水筒から雄二と由宇の水筒に詰めた。
まあ、異界だから、本当に大丈夫かどうかは分からないが、透明な川エビがいるので、多分綺麗なんだろうなとは思った。
基本、川エビは水が澄んでないといないし、水が汚染すると一番最初に死ぬからだ。
さらに、川が流れているし。
流れてない水たまりは菌が増殖している可能性が高い。
でも、これだけ澄んでいて川エビがいるなら、まず問題は無いだろう。
それで、さらに浄水しているから、加熱しないでもいけるかもしれない。
「ねぇ、護岸工事をしてるなら、川を下ったら、人がいるんじゃ無いの? 」
由宇が俺達に嬉しそうに笑った。
「確かにそうなんだけど、もし敵だったら厄介だよな」
雄二がちょっと心配しているようだ。
まあ、鉱山のカナリヤさんのような能力は用心深く無いと得ることは出来ないだろうし。
「とりあえず、川を用心して下って、様子を見てみるか? 」
俺が提案して見た。
米は使い切ったし、小麦しか無い。
動物や魚を仕留めて食うしか無いんだろうけど、こちらはモンスターだしなぁ。
もし、対話が出来るなら、いろいろな情報も入るだろうし。
雄二と由宇が頷いたので川を下って見る。
勿論、警戒は最大限している。
最悪、様子を見てヤバかったら逃げれば良いのだ。




