関西の友達とナンパしていたはずなのだが。
私と、仲間のキックくん。そして、キックくんの働いてるの仕事場に出張でやって来た、パンチくん。このパンチくんとは今日初めて会ったのですが、すっかり意気投合して、ガキの頃からの友達のような仲に一瞬でなりました。
そして、何故か良く分からない理由で、3人でナンパに行こうと言う事になり。やって来ました。名古屋が誇る栄町。
まぁ……みなさんの予想通りです。上手く行く訳がない。
そりゃそうです。パンチくんは、見た目が【清水宏○郎】に似ているイケメンさん。
キックくんは、JKにドロップキックするくせに、人の良さそうな見た目。
ここまでは良い! ここまでは。
残った奴が大問題。身長180オーバーで、ガタイも良く、そして……顔が怖い! 公園で遊ぶ子供を、微笑ましく見ていたら、子供が泣き出すぐらいに、顔が怖い。
キックくんには……もふ! お前もう帰れ! とか言われるし、泣いたろか?(笑)
そろそろ、帰るか。と言う事になり、それじゃ、最後にもう1組だけ。そう言う事になりました。
最初に声を掛けるのは、イケメンのパンチくん。
パンチくん。流石関西人。トークが軽快で、素晴らしい。
『あっ、そこのお姉さん方、お姉さん方』
女の子の3人組に声を掛ける。さぁ! パンチよお前の腕を見せてみろ!
『一目会った~その日から~』
パンチくんの、第1声を聞いた私は、無意識に反応をしてしまいました。生粋の名古屋人なのに、自分の関西人気質がうらめしい……
「恋の花咲く事もある~」
本当に意識せずに、パンチくんに乗ってしまったのです。
パンチくんは、私の方を見て少し驚いた顔を見せた後に、ニヤリと笑い掛け、私を試しに出たのです。
いいでしょう! 私は誰の挑戦でも受けて立ちますよ!
『見知らぬ貴女と~』
と、言いながら、女の子達の方に、手を伸ばし示します。
「見知らぬ君に~」
ここで、私は逆にパンチくんに、カウンターと言う名の試しを含ませます。
そして、パンチくんを真似て、手をパンチくんとキックくんの方に伸ばします。
『デートを取り持つ~』
「パ○チDEデ○ト!」
ふふふっ、やってやりましたよ。完璧です。
ここで、私はトドメを繰り出す事に……パンチくん、君の技量を信じているからね?
「♪パッパッパッラ~パッパッパ~パッパッパッラ~パッパッパ~パ~ラ~パラッパパ~パッパッパパッパ♪」
さあ! 来い! パンチ!
『それ! プロ○ーズ大作戦やんけ!』
『しかも! 見知らぬ君にって初期やん! 後期の、見知らぬ貴方に、かと思ってたわ!』
流石、関西人! 見事に私の期待に応えてくれました。
その後……めっちゃウケみたいで、女の子3人とカラオケに行きました(笑)
そして、帰りの車中で、パンチくんから、こんな話が。
『と言うか、もふよ……まさか知ってるとは思わなかったぞ』
パンチくんは、愛知県に来てまだまだ日が浅い。知らなくても仕方ないのでしょう。親切な私は、パンチくんに、愛知県民の真実を教える事にしました。
「愛知県ってさ、場所的に、東京と大阪の真ん中ぐらいにあるだろ? だから、どっちのテレビ番組もやってるんだよ」
そこで、それが真実である事を証明する為に、キックくんにフリます。
「ごめん」
『くさい』
「あらまた」
『くさい』
「こりゃ」
『くさい』
まだまだ~! 愛知県の恐ろしさ、関西に持って帰れ!
「お名前ボード」
『回転!』
「『ゲストになにきくねん!』」
後部座席に座る、パンチくん。愛知県の恐ろしさが身に染みたのか、呆然自失状態です。
『新喜劇に……明石○電視台やって……名古屋は恐ろしいとこやったんやな……』
そう。愛知県で関西人しか知らないとタカを食って、ローカルテレビネタをぶっこむと、しっかりとカウンターを喰らうのです。
「あっごぶ○ふも、たかじんの○いっぱいも、たかじんの○○まで言って委員会も、愛知県じゃ当たり前だから」
北海道民と【水曜どうで○ょう】の話で盛り上がったバージョンもあります(笑)
どうでしょう班の藤○は名古屋出身なんだからね!(笑)