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STAR SKY GUARDIANS  作者: 花海
第一章 残酷な世界 その世界へ一歩を踏み出して
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第一章23 フリーテ編 厄介な頼み事

お待たせしましたぁぁぁぁぁああああああ!!!!!

フラグ管理で死にそう……タスケテ…タスケテ……

何でこんなにも最初からフラグがあるんだろうと心が折れかけている作者です(作った自分が悪い)とりあえず、まずは!新フリーテ編開始です!!!

騒いでいる男性たちとその中心で絡まれているジャルを横目に、ノマスと名乗った男性の後を追い俺たちは奥の小部屋に案内された。


「どうぞ、座ってください。と言っても何もないですが」


簡易的な机と椅子、それに客用に用意された長椅子が二つとかなり簡素な部屋だった。確かに何もない。普通ならもっと色々とありそうなものだけど。

そんなことを思いながらも、案内された長椅子に腰かけた。


「あなた方の話は春香から聞いています。とても強いようですね」


「いや、とんでもない。それは過大評価ですよ」


「私たちそこまで強くないですよ」


葵と口をそろえてそのことを否定する。実際この時代に来てからというもの苦労しかしていない。魔物はとても強く、俺たちの時代にいる魔物も信じられない動きをしたので何度も怪我をした。過去に体験した四島での生活でサバイバルでは想定外の事が起こるとわかっていたはずだったが、それでもかなりきつかった。この時代では、自分たちはあまりにも無力だとフリーテまでの道のりで感じさせられた。


「そこまで謙遜することもないでしょう。春香から聞いています。グレゴリアスを討伐したことがあるのでしょう?あの魔物を倒せるのは、今となっては4大ギルドの長くらいですからね。そんな人物らと並ぶかもしれない力を秘めているのなら謙遜する必要はありませんよ」


ノマスさんは優しく柔らかい声で俺たちの言葉を否定しながら、俺たちの強さを肯定した。

……春香の話を聞いただけでここまで肯定できるものだろうか?実際に俺たちの戦い方を見て評価するのならまだしも……。

その核心のある返事に疑いの念を持った。しかしそんな俺たちをおいて、ノマスさんは話を続けた。


「そんな君たちにだからこそ、ぜひ頼みたいことがあるのです」


そう言いながらノマスさんは、俺と葵にある紙を手渡した。それは先程銀狼がジャルに見せていた物だった。


「2週間後、この地で大きな試合が行われます。我々が今回この地に訪れた理由は2つ。1つは事件、騒ぎが起こらないように市民や参加者を護るため。これは、表向きの任務です」


「……表向き?」


「はい。表向きは、そのような理由でフリーテへ訪れています」


そう言いながら、ノマスさんは手に人数分のお茶をもって俺たちとは向かい側の席に座った。

そのお茶を俺たちに手渡しながら、ノマスさんはもう1つの任務について話を切りだした。


「もう1つの任務は召喚士殺しの討伐です。一度は聞いたことがないでしょうか」


召喚士殺し。……似たような話を魔女の集落でも聞いたな。

そういえば、魔女の集落で銀狼がジャルを殺そうとしていた奴を退けていたけど、あれは違うんだろうか?一度聞いておくのもありかもしれない。


「その召喚士殺しって、具体的にどんなやつなんですか?召喚士を殺してるってしか聞いてなくて、俺詳しくは知らないんですよね。よかったら教えてもらえないですか?」


「そう言えば君たちは春香と同郷でしたね。なら話を知らないのも当然でしょう」


そう言って、ノマスさんは手に持っていたお茶を軽く飲んでお茶を膝の上においてから召喚士殺しについて話してくれた。

召喚士殺し。10年前の貴族連合が起こした戦争の時から突如として現れ、世界中の老若男女を殺し歩いている要注意人物。召喚士殺しが召喚士を殺すときは必ず頭に小さな穴が開いているらしく、その殺し方は10年経った今でもよくわかっていない。


「そして今、その召喚士殺しがこのフリーテに来ているという情報を掴んだので、我々がこうして動いていると……。まぁこんなところでしょうか」


話し終えてからノマスさんはふぅとため息をつくと、お茶を一口すすった。

大体は魔女の集落でお婆さんから聞いていた時と似通った話だった。召喚士を殺して世界を渡り歩く殺人犯。いったいどんな人物なのやら……。

……あれ?でも確か魔女の集落にいた時……お婆さん、フリーテから殺人犯が来たって言ってなかったっけ?ということは、あの時銀狼が退けた殺し屋はもしかしたら召喚士殺しだったのでは…?

ノマスさんのこの様子だと、おそらく春香はまだ伝えていないみたいだし、一応話しておいた方がよさそうだ。


「ノマスさん。実は……」


話し終えて少しゆっくりしているノマスさんに、魔女の集落で出くわした殺し屋について話した。

その話を聞いて、ノマスさんは驚いた顔をしてから腕を組んでうなりだした。


「……情報が間違っていた?…いや、そんなはずは………」


「あ、あの~…ノマスさん?」


「………いや、ここで判断を変えるべきではない……」


あ、だめだ。この人考え出したら外の声聞こえなくなる系の人だ。


「……彼なら……きっと……」


何かを決めたかのようにノマスさんはうなずくと、


「君たちに頼みたいことは、この召喚士殺しについて調べてほしいのです」


何か決心を固めた顔でノマスさんは俺たちにそう言った。

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