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STAR SKY GUARDIANS  作者: 花海
第一章 残酷な世界 その世界へ一歩を踏み出して
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第一章21 ジャルの秘密

遅くなりました!

久しぶりの休日はずっとゲームして小説書くの忘れてました(許してニャン)

今回はキーワードがかなり出てきているので何気注目回です!


「「「貴族の血筋!!?」」」


「だ、黙っててすみません……。あまり言いたくなかったもので……」


というわけで現在、とある宿に足を運んでいた俺たちは衝撃の事実を聞かされていた。事の発端はこの街に入って迷っていた時に声をかけられたことから始まった。



「…ジャルお坊ちゃま?」


声をかけてきたのは、メイドと言ったらこの服だろうと言わんばかりの服を着た若い女性だった。声をかけられた女性を見て、ジャルは驚きと困惑の表情を浮かべた。


「アハハ……久しぶり、シエラ」


苦笑いで返事をするジャル。シエラと呼ばれた女性は、そんなジャルを見て表情が崩れていき、その場で泣き出してしまった。


「……よく………よく、ご無事で……っ!」


「ちょ、ちょっと、シエラ、ここで泣かないでよ……」


シエラと呼ばれた女性が泣き出したこともあって、俺たちはすぐに人々の注意を集めてしまった。とりあえず、このままだといろいろと面倒なことになると思い、サーシャ頼んで人々から逃げるようにその場を後にした。そしてサーシャが向かった先が裏通りの方にあるあまり人の寄り付かなさそうな宿だった。

サーシャ曰く「私以外使っているのを見たことがない」とのこと。

それはそれでいろいろと危ないのでは…?と思いながらも、現状少しでも落ち着いてもらえるようにその宿へと足を運んだ。

そして今現在。そこで衝撃の事実を聞かされた。

一つは、ジャルは貴族マーリアの一員であること。正確に言えば次男であるという事。

もう一つは………ジャルは貴族マーリアから勘当させられたという事。

二つの驚きの出来事を聞かされた俺たちは、何と言ったらいいのか全く分からなかったが、まずは貴族の一員、お偉いさんだったということにまず驚いた。

この言葉を聞いて、ようやく一つの疑問が解決した。

どうしてジャルは俺よりも年上なのにあそこまで戦いがへたくそなのか。

貴族のお坊ちゃまだったからだ。そりゃぁ実戦経験もないはずだ。

そう納得しかけた時だった。


「なら、なおさら。なぜあなたは槍を使えないの?マーリアは炎槍使いの一族でしょう?」


サーシャがジャルに突っ込んだ。

サーシャのその問いに口ごもるジャル。


「ん?どういうこと?」


「貴族マーリアは世界でも名の通った炎槍使いを多く生み出しています。有名なのは世界地図を作製したエマ・ウィルダムの仲間、ウィルカ・マーリアと言ったところでしょうか」


「言ってることがよくわからないんだけど……それと何か関係が?」


「えぇ。彼女らやそのほかの血筋は生まれ持って炎槍使いとしての素質を持っていた。大体が幼いころからすぐにその兆候が現れている。……あなたもそれが出ているはずよ。……もしくは、現れなかったか」


その言葉を聞いてジャルは表情を硬くした。


「それ以上はおやめください。…あれはお坊ちゃまにとって、最もつらい過去ですので……」


シエラさんはジャルの事をかばいながら、サーシャが次に何かを言おうとした口を塞いだ。

サーシャは他にも何か言いたそうだったが、シエラさんの表情やジャルの様子を見てその口を閉じた。

誰もが察した。触れてはいけないタブーに触れてしまった。心の深い領域にまで踏み込み過ぎてしまったと。


「……ごめんなさい。…少し言い過ぎたわ…」


頭を冷やしてくる。そう言い残してサーシャは宿の外へと出ていった。


「…それじゃぁ私も軍の基地に戻ろうかな。とりあえず、無事だってことを知らせに行かないとね」


それじゃぁまた後でね~、と言いながら春香も宿を後にした。

あいつ絶対この空気が嫌だから逃げやがったなと思ったが、ここは一人にしてあげるというのも一つの優しさなのかもしれない。とはいっても外に出てもどこへ行けばよいのかわからない。下手に動き回れば必ず迷子になるだろう、主に俺が。

どうこの空気から脱却しようかと、考えあぐねていたところ俺たちの借りていた一室から眠たそうな銀狼が出てきた。


「……ふわぁ……ってどうした。なんか重いぞ空気」


「…少しは空気読みましょう?銀狼さん……」


葵は銀狼に少し残念そうな顔を向けながら、そう言ってため息をついた。

俺のすぐ横に座ってきた銀狼に、銀狼が眠っていた間の事を話すと、どうしてこの状況になっているのか納得したようでなるほどなぁーとうなずいてから


「……君はその傾向が現れなかったから努力しなかったのかい?」


ジャルにそう尋ねていた。


「そんなわけ……!!」


「だよな。だが努力は誰でも語れる。でまかせでも何とでもなるからな。だが大事なのは結果だ。仮に君に実力があったとしても、実力を示していなければ誰も君を信じようとはしない。そうだろう?」


「………っ!!!」


「だからまずは力を示せ。結果でな。簡単な話、強者に勝てばいい。この大会でな」


そう言って銀狼が机の上に、一枚の紙を置いた。


「まずはこれに向かって頑張ってみようぜ」


銀狼は寝起きとは思えないような満面の笑みでジャルにそう話を持ち掛けた。


「ま、その前にやること済ましておいで。報告とかあるんだろ?」


「ちょ、ちょっと!まだ出るなんて一言も…!!それに、僕はそんな大会に出ても絶対に…」


「絶対なんてない。それはお前の言い訳だ。いいからやってみろ。拒否は許さん。それじゃぁ眠いから寝る」


少しだけなんかかっこいいこと言ったなと思ったら、最後に全く締まらない言葉を言ってそのまま借りた部屋に戻ってしまった。……嵐みたいな人だな。意外と熱血系なのか?前にも動きを見て覚えろとか言ってたし、普段から人に何かを教えているのかもしれない。それなら強いというのは少しだけ納得がいく。

………強すぎる気もするが。

ジャルは銀狼の言葉を受けてから、その場から動けず下を向いていた。

…今日くらいはそっとしておいてあげたほうが良いな。俺と葵は目配せをしてから立ち上がるとそれぞれ男女で分けて借りた部屋に入った。部屋に戻った時には、銀狼はいびきをかきながら夢の中にいた。かなり無茶して起きてきたようだった。この人がここまで人のために頑張るのはどうしてなんだろう。

そんなことを疑問に持ちながらも俺は少しの間休憩するためにベットの上で横になった。

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