表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/36

28 わたしはどーきゅーせーのゆーじんだとおもってたひとにかんきんされたらしい

 きがついたら、そこはしらないへやだった。


 うすちゃいろのふろーりんぐと、しろいしんぷるなかべがみのへや。そのかべとゆかは、びにーるでますきんぐされている。そのうらがわには、いくつかのかめらもみえた。


 ちゅうおうはいちめんのがらすでふたつにしきられていて、わたしはすっぱだかでそのへやのうちのかたほうにすわっている。


 てくびにつながれたてじょうがつめたい。そこからのびるくさりのさきにはかべがあり、わたしはここからじゆうにうごくことはできなかった。かんたんにいえばかんきんだね。


 そしてもうひとり、がらすのむこうがわにも、おなじようにぜんらでかんきんされたじょせいがしずかにねむっていた。


「また……か……」


 とぎれとぎれにつぶやく。


 そう、まただ。


 わたしがかんきんされるのはこれがはじめてじゃない。さいしょは、うろおぼえだけど、たぶんにさいくらいのときのはずだ。たぶんね。


 そのときをさかいに、わたしはなんども、ちじんのふりをされてらちされるようになった。


 おもいだしたくもないかいそうをしていると、がらすごしのじょせいがめをさました。


「な……何!? ……ここどこ!? なんで裸なの!? あなた……誰!?」


 わたしはたんそくして、そのすいかにこたえることなく、めをとじた。


 ……もうなにも、みたくないから。


 やがて、どあのひらくようなおとと、ひとりのあしおとがきこえてきた。


「な……何? あなた……誰?」


 おびえるような、ふるえたといかけ。しかしにかいめのそれにも、へんとうするこえがはっされることはなかった。


「…………それは……何? 何をする気なの? やめ――――」


 そのつづきは、「ドンッ!」というにぶいおとと、かのじょのひめいでかきけされた。かんだかい、なまなましいこえにおもわずみみをふさぎたくなるが、てをしばられているためそれもかなわない。


「きゃあああああぁぁぁ!!!! 爪がぁ!! 私の爪がああああああ!!!!」


 ひとのひめいというのは、なんでこんなに、なんどきいてもなれないんだろうな。


 そんなことでもかんがえていなければ、とてもしょうきをたもっていられなかった。


 ここでおこなわれるのは、ぎゃくさつだ。さつじんとしょうすることすらなまぬるい、じんたいじっけんとさえいえるほどむごいころしがおこなわれるのである。


 なぜひとがころされるのかも、なぜわたしがこんなものをみせられているのかもわからないが、おそらくどちらも、りゆうなんてないんじゃないかとおもう。


 ……だって、なにかりゆうのあるさつじんなら、そうなんどもしないでしょ。


「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ!!!! ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 ひめいはつづく。わたしはまぶたをきつくとじながら、それでもなみだをこぼさずにはいられなかった。


 ……いや、このじょうきょうでなみだをこぼすだけなわたしも、もうそうとうこわれているのかもしれない。


 ひめいをききつづけていると、やがてそれはこえにならなくなり、わたしのみみにとどくのはおしころしたようなおえつと、おとこがなにかをするたびにきこえてくるものおとのみになった。


 きのとおくなるほどのじかん、それをきいていると、どあのひらくおとともうひとつのあしおとがきこえ、やがてわたしのからだにやわらかいぬのがなげかけられた。


「着ろ」


 そして、りょうてがじゆうになるかんかく。


 まぶたをもちあげると、なみだでしかいがぼやけた。みぎてでそれをぬぐうと、がらすのこちらがわにぼうじんふくをまとったひとりのおとこが、むこうがわにもうひとりおなじようなおとこと、さきほどまでとおなじにんげんとはおもえないほどかたちのかわったじょせいがしかいにはいった。


 なげつけられたふくをきる。わたしがきょうきていたふくだが、なにかでせんたくされたようで、いつもとちがうにおいだ


 がらすのむこうでじょせいがうめいているのをいちべつし、おとこにはなす。


「……ころさないの?」

「お前には関係ない」


 そうつげられると、めかくしをされ、どあのむこうへとひっぱりだされた。


―――――――――――――――――――――――


 いちじかんくらいあるかされたのちわたしがほうりだされたのは、こうじょうあとのようなところだった。ぜんしんにようしゃなくうちつけるあめがつめたい。


 めかくしをときかえるぼうじんふくのおとこを、こんかいもつけてみたのだが、やはりまかれてしまった。あのかっこうでだれからもふしんにおもわれないわけがないので、ひとめをさけたみちをえらんだのだろう。


 あきらめてぽけっとからすまほをとりだしていちをかくにんする。そして、おにーちゃんのいえにむかってゆっくりとあるきだした。


 けいさつにれんらくはしなかった。ずいぶんとまえ、いまのようにさらわれたときになんどもれんらくしたのだが、さいしゅうてきにはもうげんとしてしょりされた。


 それはわたしがおさなかったからというのもあるだろうが、いちばんのりゆうは、わたしがかがいしゃのかおもひがいしゃのかおもおぼえておらず、そして――――


 ――――どれだけしらべてもまったくしょうこや、てがかりがなかったことだろう。

思ったより長くなりますね。もう一回続きます。

なんと前回で二万PV達成&恋愛(現実世界)日間ランキング乗り&評価頂いちゃいました! とても嬉しいです、ありがとうございます!

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう勝手にランキング
「小説家になろう勝手にランキング」への投票はこちら をクリック!
よろしければ投票お願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ