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エロ本界にようこそ

人生はどこでターニングポイントが訪れるかわからない。たた、貧乏人がエロ本欲しさに出版社を訪ねたら、仕事を貰えた。

日本はバブルの足音が響だそうとしていた。その波に乗れると、人生も変わってしまう。趣味のエロがお金に変わる。そんなとぼけた毎日があった。

2019年1月コンビニエンスストアでは男性成人誌を夏からは撤去すると告知した。

本屋が少なくなった昨今、気軽に買えなくなるエロ本。なんか、1990年前後のビニ本状態になってしまった気がする。もうエロ本も夜の繁華街に行かないと買えない品物になってしまったのか。


1984年。

僕はエロ本業界に足を踏み入れる事になる。

それは秋が始まろうとしていた月曜日。

駅に置き去りにされた自転車を、自分のものにした。

それで、高田馬場駅の前の本屋に入り、持ち金ではエロ本を買えないことに気づく。

裏表紙に出版社の住所が印刷されていた。高田馬場駅から近かった。

出版に行けばタダで貰えるかもと頭をよぎる。

とぼけた毎日はこの日から始まった。

まず考えた。エロ本を貰いに行くにあたり、手ぶらでは申し訳ない。なんかお土産を持参して、相手の気を引かねばならない。貧乏人の四畳半の間借りでは、喜ばれる物など、、、。

あった。

スケベネタはエロ本会社なんだから喜ばれるに違いない。最近は投稿ネタにパンチラ物が誌面を飾ってる雑誌が多い。自慢ではないが俺は18歳の時からパレードや野球の応援チアガールのパンチラを撮り貯めしていた。まあ、オナニーのおかずにしていたのだが、個人的趣味だが、世の中に受け入れられる時かもと、紙袋に写真とネガを入れ、自転車を走らせた。

僕はスケベである。それは他の人の何倍も強いかもしれない。だからもやもやした今はただ、エロ本がタダで欲しかった。

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