序章
初心者なので分からないことが多いですがよろしくお願い致します。誤字、脱字があれば教えて下さい。
真っ暗な空間。どこまでも広がっている、そんな場所。辺りには人の気配すらなく、どこか寂しげな場所。
美しい金色の長髪に赤い瞳、幼い顔立ちで少し高めの身長を持つ見た所、16歳辺りの少女は、悲しそうな表情をしてそこに立っていた。
「……これが、最後。私にとっても、“貴方”にとっても」
震えた声で、少女は言う。
赤い瞳が切なげに揺れ、何も無かったはずの空間に、花が咲き始めた。
ゆっくりと足を進め、少女は立ち止まる。
目の前には、黒い影の姿が行く手を阻むかのように立ち塞がっていた。
影の後ろには、何も無い。
咲き始めていた花は、影がいる場所を避けるかのように咲いていた。
「貴方は、何を思っているの?」
そう少女が影に訊ねても、影は何も言わず、ただ立っている。
何か変化があったと言えば、少女が訊ねた時にほんの少しだけ影が揺れたと言うだけ。
ただ、人の形をしたなんの変哲もない影に、少女は悲しそうに微笑み、また語り掛けた。
「──貴方は、どうし……」
[どうして]、そう言おうとした時だ。
咲き始めていた花が少女を守るかのように舞い始めた。
ゆらりと影が動く。まるで使命を、自分のすべきことを見つけたかのように動き始める。
少女が手を伸ばそうとするが、周りに舞っている花達のせいでその手は届かない。
影がゆっくりと少女の方へと振り向いた。
「────」
ポツリと、何かを少女に言う為だけに、振り向いた。
少女は目を見開き、手を精一杯伸ばしながら何かを言おうと口を開く。
影はそれを知っているかのように、くるりと前を向き少女の姿を背に、歩き出す。
少女の声も、伸ばされた手も、影には何一つ届かない。
少女の瞳から零れ落ちた涙は頬を伝い、一つの花へと落ちるのだった。
2018.5/1 内容変更
2018.6/2 三話まで一部修正
2018.6/5 一部修正
2018.10.20 全体修正
2018.10.28 全体に内容変更




