昇太の死
どうも、皇翠藍です。
不定期更新になりますが宜しくお願い申し上げます
一人の少女…いや、少年が今、声を出す事すら許されない様な黒い影と静寂が支配する底の見えない崖から落とされ、命を散らそうとしていた。
葛飾昇太は所謂勇者召喚によって、グランドパレスに来た。
しかし、その職業が、錬金術士という無能職業と呼ばれていた職だった。
召喚されてから2週間後、今日のダンジョン遠征は雷遍く復讐者の迷宮と呼ばれる所に来ていた。昇太は右翼後列にいたが、魔物の襲撃時にどさくさに紛れ、最も能力が優れていた、天廻崎天音によって、突き落とされてしまったのだ。
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!!」
しかし現実は何処までも非常である。
もう既に落下速度が秒速350mという音速の領域に達していた。昇太は死への莫大な恐怖に襲われてる上にステータスの防御値が高いために生身で音の速度で落下している事に気付いていなかった。(生身で音の速度で動くと体が破裂したり普通なら死、良くても四肢を損傷する。)
また、この迷宮は復讐を誓った者が創った為に、基本的にクトゥルフ神話のSUN値直葬ものの化け物しかいない。
「何で!何で僕だけがこんな目に!」
昇太は今走馬灯を見ていた。
幼稚園でかけっこをした事。
小学校のプールで溺れかけた事。
中学校で告白された事。
高校で召喚されるまで友達と仲良くしてた事。
そして…天廻崎に、「お前みたいなクズに魔王は倒せない。それに…強者が弱者を虐めるのは自然の摂理だぜ?」と言われた事を。
「…そうだよ。僕は弱かった。ならっ…!なら!僕は必ず君達に復讐をしよう!君が好きな女はオークに犯し殺させ!お前が気に入ってる店を破壊し!お前のプライドをズッタズタにして!苦しみ抜かせてやる!必ずッーーーーーあっ」
グヂャァァア ボキャッ…ペキベキベキッ
葛飾昇太は死んだ。
天廻崎のステータス
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天廻崎天音年齢17種族 劣等種 職業 勇者 殺人者
生命力:150魔源力:120攻撃力:100+10
筋力:100防御力:120+20強靱:120俊敏値:110器用値:90魔力:150運:40回避力:110+5
スキル
神の力 封印 神剣 勇者の魅力 人殺斬
魔法 神聖魔法 回復魔法 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法
称号 人殺し 強姦魔 犯罪者
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攻撃力は筋力+武器、アクセサリーの効果
例 筋力100+銅の剣攻撃力10=攻撃力110
防御力は強靱+防具、アクセサリーの効果
例 強靱100+レザーアーマー防御力15=防御力115
回避力は俊敏値+防具、アクセサリー、武器
例 俊敏値100+エルフの腕輪回避力10=回避力110
天廻崎は元の世界でも人を殺したり、犯したりしていました。