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旦那様と図書館へ

今日は旦那様がお休みの日ですわ。


お休みですのに図書館へ行くんですって。

まぁ随分と勤勉ですこと。

勉強、勉強、旦那様の頭の中はどうなっているのかしら?


覗いてみたいけれど、覗いたところでぐるぐるしてしまいそうですわ。


そういえば友人がこうおっしゃっていたわ。

「男の忙しいはただの言い訳。勉強だってそうよ、妻をないがしろにしている時点で女がからんでいようがいまいとそれは浮気よ。妻以上に大事にしなければならないものが出来た時点でそれは浮気と一緒なのよ」


と・・・・・。

まぁ・・・・なんて難しい台詞なのでしょうと当時の私はやはり、グルグルしてしまいましたわ。

愛する旦那様をそっと見守るのも妻の役目なのではないのかしら?とおもったけれど・・・・

寂しそうに旦那様のお話をしてくるお友達にそんなこと言えないわ。

でも、今となっては友人の言葉の意味がわかるわ。

旦那様ってば全く私のことを気にかけないんですもの。

夏祭りの時だって一人でさっさと何処かへ行ってしまうし、気がつけば勝手にもどってきているし自分勝手な人だわ。

しょうがないから一人でお祭りを満喫しておりましたわ。

周りの方々は楽しそうに夫婦で、恋人で、家族で、友人と一緒に来ているのを楽しそうに通り過ぎてゆくのを私、石畳の上で座って眺めていたとき、寂しくて悲しくて仕方なかったわ、


私たちは最初からなんちゃって夫婦ですもの。


愛がないというのも味気ないものね。結婚はやっぱり恋愛結婚にかぎるわね。

今度は友人に私がそういうわ。

その時の私も、やっぱり友人はあの時わたしが、友人を見ていた瞳を同じように私にむけるのかしら?



旦那様が私との休日を過ごさないのも仕方ないわよね。

旦那様が図書館という愛人のもとへ行ってしまうのも仕方ないわ。


だって私たち愛の無い結婚だったんですもの。


出かける準備がすんだのか・・・

旦那様は「図書室へ行ってくる」とナマケモノのエディを抱っこしている私に言ってきたの。

私はエディの手を掴んでバイバイをエディと一緒にしたわ。


旦那様は私たちに

「いい子で待っているように」

といいエディを私から離そうとしたわ

あら嫌だ、旦那様、エディを抱っこしたいのかしら。


「よくできた人形だな。何キロあるんだ?重いな」

あら・・・・?嫌だわ旦那様ってば

「本物よ」

「・・・・・・・・・・は?」

「私の新しい家族のエディよ。よろしくね」

「聞いていないのだが」

「そうよ。はじめて紹介するわ、ナマケモノのエディよ。首が270度回転するの。」

「・・・・・・聞いていないのだが・・・・・」

「私もはじめて知ったわ。ナマケモノってエクソシストもびっくりの首の回転具合ですわよね」

「そうではない。生き物を飼うときは一言、相談を・・・・」

「相談ですって?!」

「あたりまえだろう」

「まぁ、相談する前に拾ってしまいましたわ!」

「拾ったって・・・・。ナマケモノはそんな簡単に拾得できるものではないのだが・・・」

「出会ったのも拾ったのも何かのご縁。私はエディを立派なナマケモノに育て上げてみせますわっ!」

「ナマケモノ・・・・・・立派なナマケモノってなんだろうか?」

「そこはもぅ文献で調べあげるわっ!さぁ行くわよ旦那様!」



「嫁よ・・・・。図書館に動物ははいれない・・・。ナマケモノは家に置いていってくれないか・・・」

「・・・・世知辛い世の中ね・・・・。エディは一週間に一回しかトイレにいかないから粗相をすることもないのに・・・・。」

「どんだけ、怠けているんだ・・・・」



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