警戒心
「ーーという訳で、あのジュードが私の家庭教師代理になったんだけど……。なんとかなる、よね?」
ジュードの授業が終わった私は、ちょうど同じく剣術の稽古を終えたレイスを捕まえて、レイスの部屋と直行し、先程までの出来事を全て話した。
私の話を黙って聞いていたレイスは、少し眉間に皺を寄せながら口を開く。
「………ジュードって、前世でクロエが腹黒メガネって言ってたキャラか。」
「そうそう!……確かに呼んでたね、腹黒メガネって。」
前世でゲームをプレイしていた時に付けたジュードのあだ名を久しぶりに聞いて、懐かしくて思わず笑ってしまう。
「……大丈夫なのか?そんなヤツと関わるの。」
どうやらレイスは、私以上にジュードに対して警戒心を抱いているらしく、本当に心配そうに私に尋ねてきた。
「……たぶん?家庭教師の代理だって3ヶ月くらいって言ってたし……。こっちから何もしなければ、ジュードはただのいい先生のままじゃない?」
「だといいけど……。」
レイスの言葉に若干不安を覚えるが、正直ジュードの授業は面白いので受けたい気持ちがある。
……たぶん、大丈夫。だと思いたい。
「それにしても、どうしてジュードは家庭教師をやってるんだ?」
「私も気になって、それとなく聞いてみたんだよね。確か、学園の先生になる前に人に教える感覚を学びたいとかなんとか……。だから、家庭教師をしてるって。」
「……真面目だな。というか、まだ先生じゃないのか。」
「そうみたい。」
まあ、今はまだ学園の先生じゃなかったとしても主人公がガルディア学園に入学する時には先生になっているのだろうから、問題はない……よね?
「はぁ……。今度から俺もその授業受けようか。クロエとジュードを2人きりにするの、すごく不安なんだが……。」
「いや、その時間レイスはリオンと剣術の稽古でしょ?……私もちゃんと気をつけるから。」
「……とりあえず、何かあれば俺にすぐ言ってくれ。ジュードのヤツ、叩っ斬るから。」
「いや、物騒。まあでも、了解。何かあればすぐレイスに言うね。」
そう私が言うと、レイスはまだ少し不服そうだけど納得してくれた。
その後も私とレイスはしばらく、ジュードへの対策を話し合った。
…………思ったけど、私達ジュードに対して警戒心強すぎてない?
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