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代わりの家庭教師

今私は内心とっても焦っている。……笑顔が引き攣ってしまうくらいには焦っている。

何故か。

その原因は、私の目の前でニコニコと人の良さそうな笑顔を浮かべている、1人のイケメンのせいだ。


「はじめまして、クロエお嬢様。今日からしばらくの間、お嬢様の家庭教師を務めさせて頂きます。ジュード・フローレス、と申します。よろしくお願いしますね。」


そう言って微笑む彼は、何を隠そうマジスクの攻略対象の1人なのだから。


ジュード・フローレス。

フローレス伯爵家の次男。マジスクの舞台である、王立ガルディア学園で主人公達の担任の先生で、攻略対象の1人だ。

ウェーブがかったライトグレーの髪を低めの位置で結んでいて、いつも笑顔なのが印象的なキャラ。頭も良く主人公にも最初から優しく接してくれる。第一印象は一言で言って優しそうなお兄さん、なのだが……。実は女たらしの腹黒である。

……マジスクで私が1番きらーー苦手だったキャラだ。


そんな彼が、何故今私の目の前にいるのか……



それは数日前に遡る。


「……え?ローガン先生、しばらく来れないんですか?」

「そうなの。体調を崩されたみたいで、クロエの家庭教師をしばらく休ませて欲しいって、さっき連絡があったわ。」


お母様私の突然の話に、私は少し驚く。


ローガン先生とは、魔法が使えない(本当は使えるんだけど)、という事になっている私にも、使えなくても知識は必要だろうとお父様とお母様が私につけてくれた、家庭教師のおじいちゃん先生の事だ。

とても優しくて教え方の上手い先生で、私は毎回授業を楽しみにしていたので、少し残念な気持ちになるが、体調不良ならしょうがない……、早くローガン先生が良くなりますように!


「それでねローガン先生から、代わりの方を紹介してもらったのだけど……。なんでも、お若いのに随分と優秀で、教え方の上手いって評判の方らしいわ。クロエ、しばらくの間その方でもいいかしら?」

「ローガン先生の紹介なら、安心ですね。私は構いませんよ。」


お母様の言葉に私は笑顔で頷いた。


………何故そこで私は頷いてしまったのか。


そう…….ローガン先生の代わりに家庭教師として来たのが、まさかのジュード・フローレスだったのだ。


(ああ……あそこで頷かなければ、攻略対象のジュードが私の家庭教師にならなかったのに。………いや、代わりに来る家庭教師がジュードだとは普通思わないでしょ!何で攻略対象が来るかな⁉︎意味わからん!)


心の中で嘆きながら、私は引き攣った笑顔でジュードへ挨拶を返す。


「は、はじめまして、フローレス卿。よ、よろしくお願いします。」

「ああ、私の事はジュードで構いませんよ。」

「……それではジュード先生とお呼びしますね。」


そう私が答えると、ジュードはニッコと笑顔を返してくる。


(あはは、普通の笑顔なのに何か怖いな……。)


その笑顔の裏で彼が何を考えているのか、ゲームで彼の性格を知っている私は嫌な考えしか浮かばない。


(………後でレイスに相談しよ。)


そう心に決めて、私はジュードの初授業を受けるのだった。

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