違和感
結局、10年後にもう1度アストレアに残るかクロイツへ行くか私の意思を確認して決める、という事で話はまとまった。
「.……それでは、私はこれで失礼するよ。」
そう言って馬車に乗り込んだお祖父様を、家族総出で見送る。
こうして、お祖父様はクロイツ領へと帰っていった。
お祖父様が帰った後、私達家族の間に気まずい雰囲気が流れる。
いや気まずいのは私だけで、レイスはあんな暴露をしたにも関わらずいつも通りだし、お母様とお父様は我が子の恋愛事情に興味津々と言った感じで、レイスに色々質問している。………レイスは全て躱しているけど。
そして、リオンは……どこかうわの空だ。
「どうしたの?リオン。」
「…え?あ、いや、その……姉様がいなくならなくてよかったな、と思っていただけです。」
私の問いかけに、はっとしたような顔をしたあと、少しぎこちない笑顔で答えるリオン。
「……そっか。」
多分何かあるな、とは思ったけれどあまりしつこく聞くのもどうかと思い、私はリオンの頭を撫でるだけにとどめた。
すると、リオンの表情が少しだけ和らぐ。
「そろそろ夕食の時間だし、今のお母様とお父様に捕まるのは厄介だし、私達は先に行こうか。」
「はい、姉様。」
そう言いながら、リオンと2人で先にダイニングルームへと行くことにした。
「………あ、あの、姉様は兄様の事好きなんですか?」
ダイニングルームへ行く廊下の途中で、リオンが少し聞きづらそうに私に尋ねてくる。
突然の質問に、一瞬戸惑う。
けれど、リオンの真剣な瞳に適当な事は言えないなと思い、正直な気持ちを伝える。
「……レイスの事は好きだよ。それが家族に対する好きなのか恋愛の好きなのかわからないけど。……私はその、なんていうか恋愛感情?ていうものがいまいちわからないんだ。……たまに、レイスの行動にドキドキしたりもするけど、正直わからなくて。」
「そう、なんですね……。」
何ぜか、私の言葉を聞いたリオンは少しだけホッとしたように見えた。
「……この話終わりにしよう?何か、恥ずかしくなってきた。」
「そうですね、早くダイニングルームへ行きましょう。姉様。」
そう言って私の手を引くリオン顔は笑顔だけど、少しいつもと違う気がした。
読んでいただいき、ありがとうございました。
ぜひブックマーク、下の評価をよろしくお願いします!
していただけると、とても嬉しいです。




