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一緒に食べよう

朝。

私は窓から差し込む朝日の眩しさに目を覚ます。時計を見れば6時少し前。

そろそろ私の部屋に、朝の支度をするためメイドさんがやってくるはずだ。


(私が部屋にいないってなったら、大騒ぎだろうな……。)


そんなことを思いながら、チラリと隣に視線を向ける。そこには私の左手をしっかりと握って、気持ちよさそうに眠っているリオン。きっと怖い夢は見ずに済んだのだろう。顔色も多少はマシになった気がする。

そんなリオンを起こすのは物凄く忍びないが、メイドさんたちにも迷惑はかけられない。


(すまん、リオン……!)


心の中で謝りながら寝ているリオンの肩を揺すり、優しく声をかける。


「起きて、リオン。少し早いけど朝だよ。」

「……う、ん?」


何回か繰り返すと、リオンが目を覚ます。そしてゆっくりと体を起こし、眠そうな瞼を擦りながら私の方へと向く。


「おはよう、リオン。」

「……おは、よう、ございます。」

「よく眠れた?」


そう私が尋ねると、リオンはコクリと頷く。


「……本当に怖い夢、見ませんでした。ほっとみるく、すごいです。」

「そっかそっか。気に入ってくれたのならまた今度作ってあげる。」


そう言いながらリオンの頭を優しく撫でる。

思わず頭を撫でてしまったが、リオンは困惑することなくされるがままだ。どうやら私に撫でられるのは慣れたみたいだ。

そのことが嬉しくて暫く撫でていたが、ハッとこんなことをしている場合ではないと思い出す。


「あのねリオン、私はそろそろ自分の部屋に戻らなくちゃ。私が部屋にいないと、きっと騒ぎになっちゃう。……それにね朝食を食べに行く準備もしなくちゃ。」


私がそう言うと、リオンは少し寂しそうに俯く。

そんな表情をされると後ろ髪を引かれてしまう。


(私には少し心を開いてくれたみたいだけど、まだお父様やお母様、レイスにはきっと警戒心がある。食堂へ行ってみんなと食べるのは無理だろうな……。けど、リオンを1人にするのもな……。ああ、そうだ。)


私は少し考え、1つリオンに提案をする。


「……ねぇリオン。ここで私と2人で朝食を食べるのはどう?」


そんな提案をされると思っても見なかったのだろう、リオンは驚いて目を丸くする。


「ご飯は誰かと食べるともっと美味しくなるんだよ。ああ、もちろんリオンが良ければだからね?」


そう言えば、リオンは少し嬉しそうにコクリと頷く。


「ぼ、ぼくも、クロエ様と一緒に食べたい、です。」

「うん、わかった。それじゃあ私、部屋に戻って服とか着替えてくるから。少しだけ待っててくれる?」

「はい。」


そう頷くリオンの頭をもう一度撫でてから、足速に自分の部屋へと戻る。

その後、私の支度を手伝ってくれたメイドさんにリオンの部屋で朝食を食べることを伝える。メイドさんは少し驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になる。


「はい、そのように準備いたします。」


その言葉に感謝を伝え、私はまた足速にリオンの部屋へと向かった。

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