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はじめての朝食

リオンがアストレア家に来た翌日。


私は朝食を摂るため、ダイニングルームへと向かった。アストレア家では朝食と夕食は、なるべく家族みんな揃って食べる、というのが習慣になっている。


ダイニングルームの扉を開けると、既にお父様とお母様、レイス、それにリオンが座って待っていた。

リオンは俯いてなんだか居心地が悪そうだ。


「おはよう、クロエ。」

「おはよう。今日も可愛いわ、クロエ。」

「おはよ。」

「おはようございます、お父様、お母様、レイス。」


両親とレイスにいつものように挨拶を交わし、俯いたリオンにもなるべく怖がらせないように声をかける。


「リオンもおはよう。」


一瞬肩をビクッと震わせ、恐る恐る私へと視線を向けるリオン。しかし、すぐに視線を逸らしまた俯いてしまう。


(………流石に昨日の今日じゃ、まだ警戒されるよね。)


気を取り直して、レイスの隣である自分の席へと座る。ちなみに反対側の隣がリオンの席だ。


食事が始まり、数分。リオンが朝食に全く手をつけていない事に気づく。お父様とお母様も気づいたらしく、心配そうにリオンを見つめている。レイスも横目でリオンを気にしている。


「リオン、あまりお腹空いていないかしら?」


そう優しく声をかけるお母様に、リオンはまた肩をビクッとさせカタカタと震え始める。まるで怯えてるみたいに。

その様子にお母様はオロオロとし始め、お父様に


「ど、どうしましょう、アナタ!私怖がらせってしまったのかしら…⁉︎」


と、小声で助けを求めている。

そんなお母様を落ち着かせ、今度はお父様がリオンに声をかける。


「あまり体調が良くないかな?先に部屋にもどるかい?」


その言葉にリオンは小さく頷き、足速にダイニングルームから出て行った。


ダイニングルームの扉が閉まるのを見届けて、誰からとも無く息を吐く。なんとなく緊張していた場の空気が少し和らいだ。


「ごめんなさいね、みんな。私がリオンを怖がらせてしまったから……。」

「クラリスは何も悪いことをしていないだろ?そんなに気にすることはない。それにきっとまだ慣れていないだけだよ、リオンも。」

「そうだといいのだけれど……。」


ションボリとしているお母様をお父様が慰める。そんな2人の様子を見ながら、私は心の中でため息をつく。


(これは長期戦になりそうだ……。)




その日の夕食。

リオンは体調が良くないと、部屋から出てこなかった。


そして次の日からリオンは完全に、部屋に引きこもるようになってしまった。

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