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Train Road  作者: 日向夏
2/8

本日もご乗車いただき…


何だかんだ言って、結局10日近く更新に掛かってしまいました。

スイマセン(汗


うーん、気持ちは嬉しいけど、そいつは無理なお願いだなぁ


そう…ですか…。ありがとうございました、聞いて…くれて


ごめんね


…ぶっちゃけ、東條先輩は城崎先輩のことが好きなんですか?


はい?


だって、電車の時間合わせて帰ってるそうじゃないですか


うーん、紀陽のことは好きだよ。いい友達だと思ってるけど、…そういう意味じゃない方?


そうです、当たり前じゃないですか


まいったな……

















「そういやーさー、部活の後ウチの後輩がコクりに行ったよね」

なんなんだろ、これっぽっちの事訊くのに何でこんなにキンチョーしてるんだろ。

「あァ…、居たねぇ。うん、丁重にお断りしたよ」

はぁっ、良かった……って、何で安心してんだよ私!!

「あのコ、物分かりいいから手間掛からなかったでしょ」

「まぁ…、3年のバカ女子よりは説得しやすかったな。まぁアイツが手間掛かりすぎたからなー、その点ビミョーだけど」

「次の一週間ガッコ来なかったしね」

「だいたい、学校にまで化粧してくる暑苦しー奴なんか好きじゃねぇっつの。オレはさっぱり系が好みだな」

「なんか味の好みの話になってきたような…」

「焼肉にはポン酢だな」

「やけにあっさりめだな!? てか、つっこませんなっっ」

口角をくいっと斜め上に上げて、にやりと笑う東條慶は色っぽい…ともっぱらの評判だそうだ。

にやり笑いにまで色っぽさを求めなくてもー、と思うのは私だけ??

「紀陽のツッコミが絶妙なんだよ。そんな事より、さっさと降ようぜ」

「あっ、ヤバ。気付かなかった……」


私たちの家は、線路を挟んで向かい合っている。

私の家が自転車置き場の隣、慶の家が送迎用・職員用の駐車場の隣だ。

小さい頃から、慶は私に会いに来るときは線路の上を通ってきた。

危ないからやめてよって、言っているのに彼は

「少しスリルがあった方が、おもしろいだろ?」

の、一点張り。

まぁ気持ちは分からなくもないけど。

最近はお互いの進路も考えなくてはならなくて、慶が訪ねて来る頃には終電もとっくに行ってしまった後なのだけど。

線路脇の金網に座って、他愛の無い話をしている時が一番の癒しの時間になってる。

…なんて、私どんだけ慶に入れ込んでるよ。おいおい。

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