始発
えと、作者の久しぶりの長編なので変なところもあるかもしれません。その辺あまり気にせず、長い目で読んでいただければ幸いです。
おはよー! 今日も眠たそーな顔してるなぁ
るせー、いつも怒ったような顔してるヤツに言われたかねェ
んだと、このやろっ
…届いてねぇぞ
うるさい! あんたが背ー高いのが悪いの!
お前がチビなんだろ。オレの肘くらいの身長でオレの頭に手を伸ばそうってのが、そもそも間違いなんだよ
……………(むすー)
ほらほら、電車来ちまうぜ。行こうか
…うん
いわゆる幼馴染というヤツは、面倒だ。
例えば相手が男(もしくは女…っていうか異性)だった場合、まず騒ぎ立てられるのは付き合ってるかどうかだ。
大体、小さいときから一緒にいるからそーゆー事なんてまず考えない。
騒ぎ立てる人は少女マンガの読みすぎだ。
遊び仲間、って言うのが一番しっくりするかな。
友達に欲情してたら、キリがないでしょう。
そんでも相手がイケメン(もしくは美人)だった場合は、一緒に帰っただけで即刻大騒ぎになるけどね。
「…紀陽センパイって、東條先輩と付き合ってるんですか?」
キタよ、キタよ、きちゃったよ。今年に入って何回目かな〜。
「…付き合ってないよ。ああもう、言い飽きたなぁー。ただの幼馴染だって、ウン」
それでも、目の前の部活の中で一番背の低い後輩は納得しなかったようだ。
「でも、先輩たちいつも一緒に帰ってるじゃないですか。それって、どうなんですか?」
「えー、だって向こうがこっちの下校時間に合わせてくるんだもん。不可抗力だよ〜、電車で帰ってるんだし」
……アレ、自分で言ってて気づいたけど…。
「それって、東條先輩の方が紀陽先輩のこと好きなんじゃないんですか?」
「…私には答えられない質問だねぇー、東條に聞いてよ。私はあいつの事は遊び仲間としか思ってないから、そこんとこヨロシク」
「はい……」
ホントかなぁ、と言う疑問を滲ませながら校舎へと歩いていく後輩の後姿を見て、あの子も即答で断られるだろうな、と思った。
これで…何人斬り? 分かんないけど、相当数なのは確か。
てか、何でアイツもこんなに断ってるんだろ?? 中には、私でさえカワイイなぁって思う子もいたのに。
ま、いいか。
私が気にすることじゃない。