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僕は君達に追放された ~ Evil should be puNis|he|D ~  作者: 江川無名
第一章 「イセカイ」
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彼昔話―ニ 「種族をこえた友情」

 一体の龍は、一人の少年と出会いました。

 出会った子どもは酷く臆病で、酷く衰弱しているように見えました。


 龍は少年を助けた後、地脈から偶然にも少年の過去に触れてしまいます。


 少年の過去を知った時、龍はその少年と「同じ時間」を歩むことに決めました。


 龍と人。

 種族違いの二人は、決して言葉を交わすことはできませんでした。

 しかし、時間が経つにつれて、少しずつ互いの気持ちを理解できるようになっていきました。

 いつしか、言葉が通じなくとも互いに「親友」と思うようになっていました。


 ですが、少年が青年となった頃、一つの事件が起きてしまいます。



 それは「龍狩り」。


 多くの人間が龍に向かって襲い掛かりました。

 龍を庇おうとした青年は、欲望に塗れた人間達に「愚者」と蔑まれ、剣を向けられます。


 彼らの魔法によって怪我を負った「親友」を見て、龍は大きな咆哮をあげました。

 そして、青年が逃げる時間を稼ぐために、己の命を狩りたいと願う「愚者」達の前に立ちはだかります。

 


『我が盟友のために――命を……捧げよう』



 龍にはその選択が正しいのか――分かりませんでした。

 しかし、龍は最期の最期まで信じ続けるしかありませんでした。





 その選択は間違っていなかったと。

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