7話 勇者召喚
拙い文章ですが、よろしくお願いします!
それでは、お楽しみ下さいませ!
サラリン王国の東に隣接する大国【要塞国家グランディア】人口50万人を抱える超巨大要塞都市【グランディア】を中心に各自治体が武力を通じて緩やかに連結しているこの国では、今一番勢いがある国と言って良いだろう。その主な特徴は高い武力。武器保有量が世界で一番多く、兵士の数も質もどの国よりも高い。その理由として大量の豊かな鉱山を保有していることや、竜人などの戦闘能力の高い亜人がたくさんいることなどが挙げられる。
そんな国で、ある世紀の大魔法が行使されようとしていた。それは、【召喚魔法】である。
「──今ここに希望の光はもたらされん。世界を救いし勇者達よ!どうか我らの願いに答えたまえ!」
召喚の間に白い光が一面に広がる。
眩い光がやっと収まった頃、そこには大勢の異世界人達がいた。
召喚魔法は成功したのだ。しかも、今までに類を見ないほどの大人数を召喚した。大成功である。
「え!?なにここ!?」
「一体なにがおきたの!?」
「ま、まさかこれは異世界転移でござるか!?」
全員似たような風貌と容姿をしており、やはり文献通りの身体的特徴を全員が持っていた。黒い瞳に黒い髪。そして少し黒っぽかったり白っぽかったり個人差はあれど、黄色がかった肌色。
間違いなく、異世界人だった。
「よくきてくれた勇者達よ。わしはこの国の王、シェルガン=グランディアである。突然の出来事に混乱しているかもしれないが、先ずは話を聞いてくれないか」
王様と名乗るその男はヒラヒラとマントを揺らしながら異世界人達の前に出る。そして隣に付き添っていた若い女性がぺこりと一礼してから、説明を始める。
「ようこそいらっしゃいました。私はあなた方勇者様達を召喚した巫女姫と申します。この国、いやこの世界は今魔王によって脅かされています。魔王軍との戦争により年々人口は減り続け、人類は危機的状況に陥っています。そのためあなた方には魔王を討伐していただきたいのです。」
異世界人達はこれが夢では無く、現実だとやっと理解すると、自分達の置かれている最悪な状況に気付いた。
「ふ、ふざけるな!早く家に帰せ!!」
「そうだ!勝手に話を進めるんじゃねえ!」
「こんな知らない世界で生きてくなんていや!」
異世界人達は次々に不満を爆発させていく。
それはそうだろう。彼らの運命を強制的にねじ曲げた張本人を前に冷静にいられるものか。怒るのももっともだ。早く元の世界に帰りたくて仕方が無いだろう。
「私共は本当に申し訳ないと思っております。ですがどうか勇者様達の強大な力をお貸し下さい。魔王討伐後は元の世界にお戻しすることをお約束いたしますので」
異世界人達の反応はさまざまだった。
絶望する者。ワクワクしている者。思考を巡らせる者。
「みんな!!元の世界に帰るには魔王を倒すしかない!不安だと思うけどこういうときこそみんなで力を合わせていこうじゃないか!!」
勇者達の中心人物の一人であろう。
見るからに爽やかな好青年が大きな声をあげる。
「やっとやる気になってくれましたね。では、さっそくステータスオープンと唱えてみて下さい。あなた方は神より上級のスキルや職業を与えられているはずです。」
ステータスオープン。それぞれがそう唱えていく
「おれは、賢者?」
「わたしは聖女だわ。」
「うちは精霊召喚士?」
おぉ、と召喚の間全体がざわつく。
彼らのステータスを確認しようとわらわらと兵士達が集まってくる。
「み、みなさんS級の職業ばかりです!すごい!」
巫女姫が声を荒げて飛び跳ねそうな勢いで興奮している。どうやら相当勇者は豊作のようだ。
「……俺はゆ、勇者?」
この声に王様や巫女姫が今日一番のリアクションを見せた。「ま、まじか…」と言わんばかりの顔でゆっくりと青年に近づいていく。この青年は先程自分の仲間に語りかけていた人物だ。
「勇者!?それは本当ですか!?世界に一人しか存在できないという伝説の職業!!勇者ですか!?」
「すげーじゃん!!勇気!」
「さすがだよ!!」
「ゆうくんかっこいい!」
勇者という職業を手にした彼の名は勇気。正に勇者達の中心的人物である彼に相応しい職業であろう。勇者の中の勇者。つまりは真の勇者である。
「みんな!きっとここに来ることになったのは何かの運命だったんだ!さあ!みんなで力を合わせて魔王を打ち滅ぼそう!そして皆んなで元の世界に帰ろう!!」
「「おう!!」」
勇者一同、計30人が声を揃えて団結を誓う。
だが、彼らは誰一人知らなかった。
運命というものの残酷さを。
これから待ち受ける壮絶な物語を。
ここまでご覧頂き本当にありがとうございます!
お楽しみ頂けていたら幸いです!
もし「次も見たい!」「この作品面白い!」と感じて下さったなら[高評価]と[ブックマーク]よろしくお願いします。いいねとコメントもじゃんじゃんお待ちしております!




