酔った女の人の詩
酔いながら読んでください
左肩が電柱にぶつかりました
知らない家の入浴剤の芳香。
雨上がりなのに生ぬるい冬、それが私の理想です
愛は月間に見え隠れ
視野は三重になりました
こんな夜中のサンダルと川の水面は穏やかに自殺
そして思いを込めた月の反映ーー
きっと今夜という存在は愛され続ける
蓋のないペットボトルの蓋の部分をもいちど擦って。
コンクリートが濡れているから多分雲は桃色で、星が潤むのなんて嘘に違いないんだろうな
あらあら、さては君酔っていますね?
何を飲みすぎて酔っています?
何を思い出したくて酔っています?
何を忘れたくて酔っています?
何が悲しくて泣いています?
左足が右足を踏み
んの文字がずっと押せない病
まともな振りをしてみます
波の中に取り残される、波、人間の、皆、世間よ、立ちすくめ!なんて
ビニールの羽織りもので風を避け、しかし私怨にまみれた存在のせいでアノマロカリスの語呂の良さはこの世を支えざるを得ないでしょう?
ところで、死んだら全部忘れられるのなら、世界は7倍素敵だろうな
やっぱり君、より深く酔ってるな?
何がその眼に見えますか?
何が愛を形容しますか?
何が君を飢えさせますか?
そして何が、君の感性を殺そうと?
いやいや、その愛は食わずとも飢えやしないよ
1日3食?以ての外!
度数の高さはとんでもない
だから私はこうやって
1日1度の自慰行為
経口摂取のマスターベイション
あっけらかんカンカンカンカン
感冒性夜 間の看病カンカン照り
セルフコントロールの困難さ故
酒避けず私張り裂け三軒
だから、酔ってなんかいません
ただあなたのいない寂しさを、感じないように努めているだけなの
人間努力が
肝心なので
肝臓に努力
させてるの
眩むのも吐くのも次の日動けないのも、いいんです
孤独を忘れられるならなんだっていいんです、いや、ほんとに、ほんとに、
ほんとに、ほんとに、
ほんとに……
ほんとに……
ほんとに……
ほんとに……
ほんとに……
全部意味は無いんだろうな
そんなことは、私が1番知っていて
私が1番知っているから
私が1番飲まなきゃいけないのよね。
乾杯。
こんにちは、コーノです。今週あめばっかで洗濯が溜まっちゃいました。嫌だなぁ。




