表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

転生

魔王は勇者に敗れて死んだら転生して人間の冒険者になっていた!

「ここまでだ魔王!」


俺は勇者とその仲間達に追い詰められていた。


「ゴフッ、 やるな勇者ぁ!それでこそ俺のライバルだ!」


勇者とは長年闘ってきておりとうとう最終決戦を迎えていた。


「これが最後の一撃だ!行くぞ魔王!」

「いいだろう!かかってこい勇者!!」


勇者の奥義と魔王の奥義が激しい衝撃波を生み出しながらぶつかり合う。


「ドゴォォォォン!」


衝撃波と共に山ほどデカい魔王城のほとんどが吹っ飛んでいった。


「ガフッ…」

「はぁはぁ、俺の勝ちだ魔王!」


俺は勇者に敗れた…


「やるな勇者…俺を倒すとはな…」

「俺だけの力じゃないさ。仲間がサポートしてくれたから勝てたのさ。正直俺だけじゃお前には勝てなかった、認めよう!お前は世界一最強だ!」

「ハハハッ、そう言ってもらえるだけでもありがたいものだな。さぁ勇者!トドメをさせ!」

「わかったよ魔王……そのうちあの世でまた会おうな!!」



こうして俺の魔王としての人生は終わった。

長い闘いだった。

魔国と人間の国の帝国は何十年も争っており俺は5代目魔王だった。これでとうとう魔王としての人生も終わりを告げるか。

勇者との闘いはとても楽しいものだった。

勇者に倒されるなら本望だ。

それにしても魔王は天国にいけるのだろうか?

散々人を殺してしまったからな。やはりいくのは地獄だろうな…


そして意識が段々遠のいて…いかない?

ん?死んだにしてはやけに意識がはっきりしているな。

これはあれかな?魂だけになってるのかな?

気がつくと目の前が真っ白になっていき意識が遠のいてきた。

おっ、とうとう死か…

おやすみ…







「チュンチュン」


ん?ここは…?

気がつくと俺は森の中に倒れていた。

鳥たちが沢山飛んでおり、周りは花畑のようであった。


「こっ、ここは?俺は死んだはずじゃ…」


辺りを探索していると川が流れていた。


「喉も渇いたし水を飲むか…」


川の水を飲もうとした瞬間あることに気がついた。


「ん?なんだ?肌がやけに白っぽいな?そういえば手も黒っぽくない…」


魔王であった俺は肌は黒く、身長も2メートルあり目は赤色であった。

だが川に映る自分の姿は目は茶色、肌は白っぽくて身長は170程しかない。


「これではまるで人間…まさか!?」


聞いたことがある。

人は死ぬと魂の世界にいくか転生するかだと。

恐らく俺は転生したのだろう。

だが記憶を保持したまま転生するというのは聞いたことがない…


「こっ、これはどういう…」


すると川の向こう岸に熊のようなモンスターがいた。


「ん?」

「グォ?」


………………


「グォォォォォォ!!」


熊型モンスターが俺めがけて走ってきた。


「ふっ、俺に闘いを挑もうなんてバカなモンスターだ。喰らえ!《ヘルフレア》!!」


俺は得意の獄炎魔法を唱える。


「プシュ」


地獄の業火が出ると思いきや煙のみが虚しくでた。


「えっ?」

「グォ?」


熊型モンスターは魔法が飛んでくると思ったのか身構えていた。


「あれ?《ヘルフレア》!!え?出ないぞ…!?」


まさか転生したから魔法が使えないのか!?

そんなバカな!?魔法が使えない魔王なんてただの人間…


「れっ、レベルだ!俺のレベルは今いくつだ!?」


転生前の魔王のときは300レベルちょいの数字であったが今は…


「レベル1だと!?この俺が!?なんだこのレベルは!?」


「グォォォォォォ!!」

「ぬぉ!!?」


まっ、まさか強さまでリセットされてるのか?


「ちっ、ちくしょー!!魔王である俺がこんな熊型モンスターごときにぃ!泣」


俺は全速力で熊型モンスターから逃走するのであった。




続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ