憧れナース③~ナース恋物語
内科外来のナースとは数回に渡る内科学研修で知り合いとなっていた。
大学院まで進み医学をしっかり勉強していたのは事実である。
だが人前で講師として話してみなさいは初体験である。
当初から専門の内科学をうまく若いナースらに伝え切れず苦労である。
「先生っ落ち着いてね。ゆっくりお話しくだされば研修のナースも理解しますわ」
いつも最前列に彼女は座って笑顔を見せてくれたのである。
講義は回を追うごとに落ち着き話しもうまくなっている。
ナースらの理解度に合わせ研修テーマを探り興味を持ってもらいたかったのである。
その健気な努力の賜物から内科外来のナースと昵懇の間柄になるのである。
「若くて素直なナースさんと知り合えて研修は楽しかった」
若いナースである。研修出席者は全員看護学校を出たばかりのルーキーである。
「大学(院)では気がつかないこともあった」
君とコンビの内科外来は少なくとも1年は続けたい。
ハッ!
またしても
内科外来のことを
「いかんなあ」
診察室以外ではやらなければならないことが山のようにあるのに。
外来診察室。
ともすると素敵なピンク白衣ナースさんは"恋人気分"かもしれない。
「先生っご苦労様でした。本日の診察時間が終わります」
最後の患者さんのカルテを整理する。医師が診察を終えると診察室を軽く掃除をする。
閉鎖の業務はナースひとりで済むが先生も"手を"貸したのである。
「先生っ結構です。掃除ぐらいは」
私ひとりでできます
「いいよいいよ。手伝いたいんだ」
ふたりで診察をしたんだから片付けもふたりでしましょう。
椅子をあげバケツに水を汲んでくれる。
雑巾やモップで水洗いはナースが担当する。
ピンク白衣でてきぱきと拭き掃除。
膝をついて診察用ベッドを新しくしようかとする。
「シーツの新しいのはどこにありますか。僕がやりましょう」
ナースがベッドにあがって古いシーツをよっこらしょっと剥ぎ取り出す。
ふたりの共同作業は嬉しくてたまらないのである。
仕事熱心な女の子が人命たる医療ナースになっていた。
よいしょとベッドメイクをしてしまう。
白衣の後ろ
男性の視線に気がつかない。
お尻をグイとつき脚を開いてしまう。
チラッ
お尻をもぞもぞ
可愛い白衣の裾がだんだんとあがってしまう。
ともすると
女の子の挑発的ポーズ
医師の前にお尻がつき出されてた
"見逃せない!"
あっいけない!
もう少しお尻アップでナースは危険水域に到達しそうである。
見てはいけないっ
そんな!
僕は医者である
若い女の子のお尻など覗いては
医者は医者でも
産婦人科ではない
もぞもぞ~
ナースはさらにベッド奥にシーツを求め脚を開いてやる。
視線の真ん中にお尻がやってきてしまう。
アンガァ~
目が点に
口があんぐり
"みっ見える。もう少しで見えそう"
ナースの背後に吸い寄せられる。顔を近くにしてしまう。
まるで犬や猫の交尾ではないか。
近寄れるだけ近寄ればひょいっとしゃがみこむのである。
正解は?
"薄い紫のレース"
あっあ~
しっかり紫を記憶に留めておこうかと目を閉じる。
「うん?」
ガサッ
なんだろう?
ゴソッ
白衣ナースはお尻に異変があると気がつく。
ハッ!
振り向いてみる。
"やっ嫌ダァ~"
先生にお尻見られてたあ
新調した紫レースは先生のためよ。
好きな先生に見せたいからっとランジェリーショップをスキャンティを物色した結果である。
「でも(パンティを)見られたら恥ずかしい」
お尻を出したままでどうしようかしらっと悩んでいたら…
アッ!
アッ!
目と目が
顔と顔が
合ってしまった。
「キャア~」
恥ずかしい気持ちとびっくり仰天と重なり合う。
診察ベッドは勢い不安定となり揺れてしまう。
「きゃあ~」
驚いてバランスを崩していく。
ベッドより転げ落ちそうになる。
お尻を支えてもらい辛うじて落下は免れる。
知らぬ間に
ナースはベッドに押さえつけられたのである。
抱きしめられた格好
倒れそう!
危ないわっ
目を瞑る。
パッと開けたら
目の前にハンサムな男の顔が
口唇と口唇は今にも触れてしまいそう
ハッ
憧れのドクター。
夢物語でキスや抱擁してもらっていた。
「はっ先生」
自然とナースの目は閉じられた。
男の荒い息が耳に感じられるが様子はわからない。
男の行動を待つ
ナースの口唇に柔らかな感触がした
アッアン
夢心地であった。
ナースは一目見た瞬間から憧れたエリート医学生
今はそこにあるのである。
キスをしてもらった
甘い感触が
余韻にある
喜びは全身を駆け抜けていく
「かわいいね」
憧れ男性の言葉は一言も聞き逃したくなかった。
「私も先生に憧れて」
抱きしめられてしまう。
「だって先生はかっこいいんですもの」
『先生はかっこいいっ』と告白してしまう。
キスの余韻と目の前の男の胸板がキュッと乙女心を掴んで大胆な女の子にさせていた。
「僕もだよ」
君のようなかわいい女の子は理想のタイプ
"わあっ~嬉しい"
ナースは両手を振り上げて目の前にある胸板に抱きついてしまった。
ナースの小さな胸を押しつける。
女の子に抱きつかれると豊満な感触があるはずである。
たわわな乳房が胸板に当たるのではないか
それなりに"期待"してみる。
"うんっ"
豊満な胸が
柔らかな
温かくてお餅のような
…感触はしない
医学書で
産婦人科学で
見ただけの乳房だった
女の子に抱きつかれても
なんとなく"空振り三振"を喰らった堂上直倫のようである。
「先生っどうかなさいまして」
ナースは目をパチクリしているだけである。




