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憧れナース②~新米医師頑張って

内科外来の受付窓口から白衣のナースが待ち合いに顔をチラッと出した。


うんうん


「先生っ頑張ってくださいね。予約の患者さんはあとふたりです」


学校法人学園附属病院の外来内科である。


医科大学院生が不馴れな手つきで聴診器をあて診察医を務めていた。


内科の担当は附属病院規定の薄いピンク白衣がよく似合う18歳ナース。


若いふたりが内科外来を切り盛りしている。


その様は傍らみればまるで"おままごと"と"お医者さまごっこ"である。


カルテをデータ処理する。

やっとこさだなっ


医学生はため息をつく。朝の外来診察から始まり午後の予約診察とひっきりなしに疲れてしまう。


「ふぅ~患者さんはあとふたりですか。朝から緊張してしまって申し訳ないです。なにがなんだかよくわからない」


患者さんにあてがう聴診器が疲れと緊張感から小刻みに震えてもいた。


医師は本日が初診察である。


病院では研修医の肩書きとなってはいるが外来は医学生ひとりで受け持つ。


難しい病状のクランケ(患者)が訪れたらいつでも学園の教授を呼び出したまえとは言われていた。


「先生っ大丈夫ですよ。しっかりなさっていらっしゃいますから」


なぜかナースは医師をかばいである。


ふたりだけの協同作業を遂行をしてみる。


憧れのハンサムな医師とかわいいナース。


ふたりだけの外来診察室。

ふたりだけは間違いなかったが朝一番からナースはてんやわんやの忙しさではあった。


そして定時がやってきて無事に診察室は終わることはできたのだが。


「まあっ先生ったいへんですわ。白衣の背中がびっしょりですよ。早く脱いでください」


汗が乾いたら


「風邪ひきさんになりますわ」


風邪気味の患者さんが2~3人いたことを思い出す。


「いやぁ~それはちょっと」


暑いからっとお昼休みにワイシャツを脱いでいた。


白衣の下は肌着である。


「先生早く早く。お脱ぎになって。風邪になっちゃうもん」


ナースは言うが早いか


手馴れたもので医師の白衣ボタンを外しだす。


患者さんを脱がす手つきで濡れ白衣をはだけてしまう。


アッー


手早いのである。


ナースに裸を見られ驚いてしまう。


「さあさあ先生っ手を挙げて」


つるりん


白衣を脱着された身は下着姿である。


若いナースにあられもない格好を見せつけてしまう。

男として恥ずかしいからっと身を屈めて踞る。


「先生っハイッ!新しい白衣をお着になってください」


てきぱきとナース


手際よくナース


新しい白衣の用意


まるで母親が幼稚園児にするような…


「あっありがとう」


医科大学院生は医者の家に生まれた。


乳母に幼少は育てられ母とのふれあいはともすると稀薄である。


この瞬間から


若くて活気のある新人ナース18歳を意識する。


"優しい女性"


"可愛い女の子"


母親の代償として意識をする。


医院の大切なお坊ちゃんは大学院生になる昨今まで女性に憧れはなかった。


教育学部附属小学生を受験してからは医学部受験のための闘争心を保つだけである。


"可愛いナース"を年頃の女の子と過剰な意識をしてしまう。附属病院の白衣が外来診察室にヒラヒラ。


"女の子"を彷彿させて甲斐甲斐しいと思ってしまう。

「先生っ次の患者さんお願いします」


可愛いい笑顔


よく透き通る声


男心にズキンとくる。


大学院生は18歳ナースを女の子として恋をしてしまう。


週に一回の附属病院勤務。

大学院で専門の研究をしていてもどうしてもナースがちらつき集中ができなくなる。


論文執筆のため検索をかける。内科学から疫病学と専門分野をネットサーフィン。


"内科看護学"


医学に附随の看護学がヒットしたらついつい"ピンク白衣ナース"の可愛い笑顔が浮かんでしまう。


"18歳の女の子"


気にもしない女性という存在がクローズアップ


大学院にいても


机に向かっても


研究所で顕微鏡を覗いてみても


ほんわかした笑顔


ピンク白衣のナースが浮かんでしまう。


ふぅ~


首から飾られた携帯をしげしげ眺める。


"ナースさんから電話かかって来ないかなあ~"


挙げ句の果てに週一度の附属病院勤務が待ちきれなくなっていた。


"ナースさん可愛いなあっ"

ぽぉ~として何事にも集中をしない。


研究課題を分析し担当教授に評価を受ける大学院生。

課題は教授秘書にまず提出をする。


「はい畏まりました。あっ!あのぅちょっと」


提出されたリポートは乱雑さだった。


いつもきちんとした提出物なので秘書は驚いた。


表紙と中身がテンデバラバラ。上下が逆さまに綴じられている。


小学生でもやらないケアレスミスがそこにあった。


「先生っ大丈夫でございますか。このところ忙しいのではありませんか」


疲労困憊な顔に見えなくもない。


「研究に病院勤務と過密ですわ。教授に頼んで病院はキャンセルにしてもらいましょうか」


とんでもない!


附属病院勤務は辞めたくないのです。


「はっ申し訳ないです。いろいろ立て込んではいますけど。ケアレスミスは事実ですが研究に支障はありません。すいません以後気をつけます」病院は辞めたくないぞ


人事権を掌握する教授に黙っていて欲しい。


黙ってもらいたいはよいが

男の本音として


ナースの存在を上司の教授に医学的にどうかして欲しかった。


あっあ~


ため息がもれるだけである。



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