29.間章 女神と暗躍
ここは神界。
「つえええええええ!」
タケルとバルガスの戦いを見ていた女神アメリアが叫ぶ。
「もともとこんなに強いんじゃ、剣聖なんてスキルはいらなかったかもしれないわね」
アメリアはタケルに与えたのは農業スキルのみだ。この武術は前世で得ていたものというわけだ。
「それにしても、なかなか面白いわね」
最初私に対して暴言を吐いてきたときは「こいつ、どうしてやろうか」と思ったが、その後のかいがいしくお供え物をしてくれるので、今は許している。
「これからどうしようかしらね」
アメリアはタケルが他の作物も作れるようになりたいと思っていることは知っている。
「ほいほい、与えすぎても面白くないのよね~」
急造で作ったスキルなので、不完全なことがあるのは承知の上だった。そのため拡張性を持たせていたので、すんなり保存ボックスなどは増やすことができた。
しかし、この調子でどんどん拡張していくのは、簡単に与えすぎな気もするので気が引けている。最初のうちはボーナス期間みたいなものだ。
「様子を見つつってとこかしらね……なんかいいきっかけでもあれば……ん?」
アメリアは今タケルを映し出す画面だけでなく、その周辺の国や地域なども見れるようにモニターを数多く設置している。そのうちの一つで面白い動きを発見した。
「ふーん、これはなかなか面白いことになりそうじゃない」
その画面に映し出されるのは男女二人の人間。当然女神であるアメリアには、その人物がどういう人物かを把握している。そんな二人を見て笑顔を見せる。
「さてさて、タケルはどう面白くしてくれるのかしらね」
◆
グリムヴェイル大森林。この森はタケルたちがいる森の名前。タケルの村とは全く別の場所で二人の男女の人間がとある目的で動いていた。
「ねー、ラピノザつまんなーい」
「任務に面白いもつまらないもありません」
この二人、男はラピノザ、女はカーニアという名前だ。この二人はある場所に向かって二人で隠密行動をしている。
「いっそのこと、これから封印を解いて悪魔を倒しちゃうのはどう?」
「あなた、任務を理解していますか? 私たちはその悪魔を手駒にするべく動いているんですよ? それなのにどうしてそんな思考になるんですか? バカですか?」
「いいじゃん! いいじゃん! 戦ってもいいじゃん!」
「嫌ですね。バカを相手にしなければいけないというのは」
「むー! バカにするなー!」
カーニアはやれやれという感じのラピノザをぽこぽこぽこと全く本気ではない感じで叩く。ラピノザはそれに対して全く反応を示さない。
「あっ! それじゃあ、その悪魔がこっちに付かなかったら戦ってもいいでしょ?」
「やっぱりあなた、任務を覚えていませんね。これを使っても言うことを聞かないようであれば、それは間違いなく暴走状態になります。ですから、放置するように言われたでしょ」
ラピノザは首輪型の魔道具をカーニアに見せる。これは上から渡された魔道具の試作品となる。強力な悪魔でも従えられるという触れ込みだが、実際そこまでの性能があるかは不明だ。この魔道具の効果があるのかを試すというのも、この二人の任務の一つなのである。
「暴走した悪魔と戦いたい! 戦いたい!」
「あのですね。このグリムヴェイル大森林が荒れるというのも我々にとっては利益があることなのです。カーニアさんならなんなく倒せるでしょうが、この森にそれほどの実力者はいないでしょうから、とんでもない数の被害が出ますよ」
「それは面白そう! 人がいっぱい死ぬとこ見ててもいい?」
「私たちがやってるのが、バレても面倒なのでダメです。それにそんな暇もありません」
「うわあああああ、思いっきり暴れたーい」
こうなるとカーニアは面倒だ。平気で任務とは違った行動をとる。そしてその面倒ごとを引き受けるのはラピノザだ。しかし、ラピノザとカーニアの付き合いはそれなりにある。こういうときの対処方法も知っているのだ。
「仕方ありませんね。私のとっておき! このはちみつがふんだんに使われた非常食をあなたにも分けて差し上げましょう」
「ラピノザ、好き!」
カーニアはそれをふんだくると、大事そうにもぐもぐと食べ始める。こうすればしばらくは持つ。さっさと任務を済ませたいと思うラピノザであった。
こうして謎の二人によってグリムヴェイル大森林に災いがもたらされようとしているのであった。
1章終了。。。
君島(作者)「さあタケル! ブクマや評価、レビューをお願いするんだ!」
タケル「そんなことより!」
君島「そんなことより!?」
タケル「米食ってるか?野菜食ってるか?食は大事だぞ!人間食べたもので生きている。つまり何を食べたかでその人が決まるってもんだ!ちゃんと食べないとすぐに元気がなくなっちまう。それはよくない。人間食べなければ死ぬ。つまり食とは生きる。生きるとは食なんだ!そんな大事な食を支えているのが農家。そうつまり俺だ!俺のことはちゃんと敬えよ!敬って敬って敬って、さらに敬ってもいいくらいだ。なんてったって俺が生を支えていると言っても過言じゃないからな!えっ、もう時間がないって。つまり俺が言いたいことはちゃんと食べようってことだ!俺との約束だぞ!」
君島「あ、ちょっ」
―――お願いタイム終了―――
お願いしてもらえなかったので1週間休みます。




