宇宙漫才『職務質問』
宇宙人と日本人のコンビによる漫才です。
宇宙人は、タコ型でもグレイ型でもどちらでも良いですので想像してみて下さい。
ツッコミ「皆さん、僕らの事知ってます?
ああ、知らない。
見た目通りの宇宙人の彼
そして日本人の僕
この二人で漫才させて
もらってるんです。
まあね、
僕らがコンビ組んで
漫才する事になったか?
そんな経緯なんて
誰も興味ないと思いますんで、
さっそく、漫才始めますか!」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「おっ!
君もやる気が満々ですね!
頑張りましょう」
ボケ 「ピポポ、ハピポ、ポペ」
ツッコミ「うん。
いきなり下ネタは止めようか」
ツッコミ「すいませんね。
この子、普段は違うんですよ。
緊張してるのかな?」
ボケ 「ピポポ、ハピポ、ポペ」
ツッコミ「プッ!
ほら、ひょうきんでしょ、彼」
ボケ 「ピポポ、ハピポ、ポペ」
ツッコミ「うん。
だから、下ネタは止めろ!
下品だろう。
俺達の目指す笑いってのは、
そんなんじゃ無いだろう!」
ボケ 「ピポポ」
ツッコミ「え?
う、うん?
どうしました?」
ボケ 「ピポポ、ハピポ、ポペ」
ツッコミ「うんうん。
警察官に憧れているから、
職務質問の練習させてくれ?
唐突ですね。
まあ、良いですよ、
やってみましょうか」
舞台の左右に分かれる二人。
ツッコミとボケが左右から舞台中央に歩み寄る。
ボケ 「ピポ! ピポポ、パピポ!」
歩くツッコミを呼び止める宇宙人。
ツッコミ「うわ!
警官に見えないけど、
警官に呼び止められた。
な、なんですか?」
ボケ 「ピポポパパス、ピポ!」
ツッコミ「怪しいから話を聞かせろ?
むしろそっちが……
いや、
いきなり人に怪しいって、
酷いじゃないですか」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「何をしているって?
そこのコンビニに
行こうとしてただけですよ」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「いや、何がですか?
怪しくないしょ?」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「下ネタは止めろ!
またそんな事を言って!」
ツッコミ「皆さん、すいません。
普段は彼、
真面目な奴なんですよ」
ツッコミ「しっかりしろ!」
ボケ 「……」
舞台の左右に分かれる二人。
ツッコミとボケが左右から舞台中央に歩み寄る。
ボケ 「ピポポ、パピポ!」
歩くツッコミを呼び止める宇宙人。
ツッコミ「なんですか?」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「職務質問させてくれ?
今、忙しいんですけど」
ボケ 「ピポポ!」
ツッコミ「少しだけ?
ホントに早く終わるんですか?
そしたらいいですけど……」
ボケ 「ピポポパ」
ツッコミ「そんな、お礼とかいいんで、
手短にお願いしますよ」
ボケ 「ピポパ?」
ツッコミ「は?
所持品の検査?
任意ですよね?
嫌ですよ」
ボケ 「ピポピポ」
ツッコミ「怪しい?
失礼だな。
それじゃ見せますよ!
別に変な物ありませんから
みてくださいよ」
ツッコミ「どうです?
変な物入ってないでしょう?」
ボケ 「ピポパパパ」
ツッコミ「下品な事を言うな!
また、下ネタか!」
舞台の左右に分かれる二人。
ツッコミとボケが左右から舞台中央に歩み寄る。
ボケ 「ピポポ、パピポ!」
歩くツッコミを呼び止める宇宙人。
ボケ 「ピポパパ」
ツッコミ「やっぱり下ネタか!」
ボケ 「ピポパ」
ツッコミ「ん?
人の話を聞かないスタイル?」
ボケ 「ピポポ、パピポ!」
ツッコミ「今さら、
そんな事言っても…
あれはあの時に……
しょうがないだろ。
漫才中だから、後で」
ボケ 「ピポポ、パピポパパス!」
ツッコミ「えっ?!」
ボケ 「ポポス、ペペブ」
ツッコミ「そんな……
うひゃひゃひゃひゃひゃ!
最高!
お前、面白すぎだよ!」
ボケ 「ポポス、ブベラ」
ツッコミ「止めろ! 差別用語だぞそれ!」
ボケ 「ボストパパス」
ツッコミ「ああ、そっちのことね!
僕はてっきり……」
ボケ 「ブペラ、ピポポ」
ツッコミ「やっぱ酷いな!
女性のお客さんもいるんだぞ!」
ボケ 「ポポス、ペペブ」
ツッコミ「うひゃひゃひゃひゃひゃ!
やっぱ最高!
お前、最高!
皆さん。
相方、面白いでしょう?
ところで、
職務質問は?
まあ、一番怪しいのお前だけど」
ボケ 「ピポポ、ハピポ、ポペ」
ツッコミ「えっ?!
お、お前……
それ最高の落ちだよ!
そんな素晴らしい落ちを
考えつけるなんて素晴らしい!
もう言うこと無しだよ!
うん。
ありがとうございました」
どうでしたでしょうか?
まさか、落ちにあんな事を宇宙人が言うとは……
今世紀最高の落ちでしたね。
まあ、何言ってるかわかりませんが。