表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/149

・枯れる薬草・

 「は? 仕事がない?」


 案内所コミュニティで依頼を受けようとしたら、受付がこう言ったのだった。『仕事が無い』ーーと。ーーなんだそれ?ーーふざけてんのか?



 俺はユリシアと例の『マサル』を連れて、コミュニティに来た訳だ。ユリシアは俺が思うよりもかなり優秀だった。折角だから、一応アウト×ワーカー登録をしてはどうだと言ってみた。彼女は乗り気ではなかったが、薬草に詳し過ぎるんだよ、彼女。勿体無いから登録だけしときゃいいんだよ。登録料は俺が払うからと説得して、連れて来たのだ。マサルの方は、ついでにだ。



 こいつの場合、マイナスになるかもしれないーーが、と思ったが、まあ、ついでと言う事で。此方も当人は乗り気では無い。『怖い』と来た。ーーおまえなーーじゃあ生活費どうするんだとーー言いたい。言ったがな。



 で、登録依頼と、ついでに『仕事情報』を聞いたのだがーー



 「どうやら『報告』を聞く限り、『異常気象』的な? 洞穴ダンジョンなんかの植物まで、ーー駄目に為ってるとかで。とにかく異常報告が絶えないんですよ。」



 なんだそれーー


 「ーーんん? もしかしてカーズィか?」


 「支部ポートリーダーじゃないですか……どうなってんの? 何『異常』って。」


 「いや、どうやら…………『地熱』が上がってんじゃないかって、学者が言ってるんだが?」



 「ーー地熱が?」



 受付の奥から支部長が出て来て、俺に言ったのだった。



 「分かった。ーーじゃあ取り敢えず『登録』2名な、あ、俺が面倒みるから『パーティー』で。」


 宜しくと言うとポート・リーダーは呆れたのだった。『今か…………?』と。




 今だけど?



 「すみませ〜ん。」  「冒険者……じゃ無かった、『アウトワーク登録』って、此処で出来ますかあ〜?」  「違うぞ、サトシ、『アウト・ワーカー』だとよ。」


 「因みに『五名』です。」  「『職種』ってあんのかな?紺ちゃん居ないと理解らんな。」



 と、其処へ、俺の横から若い男の子『5名』がーー受付に聞いたのだった。そして、其処でやっと『マサル』がーー言ったのだった。







 「ーーーー『なつめ』?」と。お前は記憶が戻ったのか?なあ?ーーーーーー




 しかし、呼ばれたらしき相手はこう言った。『どちら様?』と。



 「加野っち、知り合い?」  「嫌、深織も馬鹿言うなよ。知り合い居たら『可怪しい』だろ。」  「人違い?」  「人違いでも此の場合可笑しいよな?」



 「ーーー『名前』が『合って』るしなーーはて?」



 はてじゃ無い。ーーーー何なんだ??



 「「「「「さておき『登録』お願いします。」」」」あ、後『説明』もね、おじさん。」



 「宜しく「「「「お願いします。」」」」」



 5人の少年達はーー綺麗に頭を下げてお辞儀したのだった。




 「ーーこら、此方を無視するなーーよ。おいマサルーーやっぱり知り合いなのか?」


 俺の言葉に悩んだのは、マサルではなく『少年』の方だった。



 『…………まさる? ……………マサル……………マサル………まさ…………あっれ?』と。



 だが言ったのは、ユリシアだった。



 「あの、今『紺ちゃん』て言いました?」と。



 ユリシアの問いに、少年達の中の、一番顔立ちが綺麗な子がーー答えた。



 「あっ!分かった!もしかして貴女ーー『ユリシア』さん?!」と。ユリシアは『そうです!』と返したのだった。





 ×   ×   ×



 「あ〜では、『試験』を始めます。」


 「リーダーがやんの?」


 「カーズィ……………今日……………なかに『私』の『仕事』は『無い』のだよ…………」


 「で、『職員』達は逆に『忙しい』と。」


 「分かってるなら、黙っててくれ……………先に進まんから……………」



 「悪いね、『俺』も『暇』なんだわ。」


 「でも『俺達・・』急ぎなので、邪魔しないで下さい。」


 と、ポート・リーダー・『ラッシュ』がアウト・ワーカーの試験の進行を始めたので、俺が確認をするとーー先程の『坊や』のひとりに、咎められた。ーーこいつーー、



 坊や『達』は『あの親子・・』の『仲間』ーーらしい。本当質悪いな〜あの男。こんな『少年』達迄、ーー手なづけてんのかーー何企んでんだか。ろくな奴じゃ無いな。




 と、やや険悪に為りかけたーーその時だった。



 「おまたせ〜そっち『終わった』〜?」と。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーずっげえ美少年来たぞおい。何?




 後、美青年がその後ろからーーーー来た。こっちもやばい。何?




 俺の目が可怪しいのか?





 「!!」   「おまたせっ!?」  「嘘でしょ?!」  「ははは。」  「悠緋!はははで済むか!ちょっと!」



 「………………………カイ君〜タクミさ〜ん。…………………………俺達未だ『登録』すら………………。」




 「えっ、……………………………………。何してたの? お腹痛かったの? 大丈夫?」



 「……………………海君。」  「や、大丈夫お腹痛く無いよ。…………………。」  「普通に、今から『試験』です。」  「えっと、てか二人早すぎませんか? 巧さん。どうやったの?」



 「俺達?」


 「えっとね〜『巧』が『変則』的『試験』にしてもらって、すぐ終わって、そのまま『行って』来た。やっぱり『全部』れてたよ。」



 「と、いう感じ。報告もしたから、『移動』するよ。早く『終わらせ』なよ。」


 ーーーーーーと。やって来た『美形』の二人はーーーー好き勝手言ったのだった。こいつ等はーー何?



 「!! 俺の『念願』の『ダンジョン』『制覇』の『夢』がーー終わっちゃった?ーーーーー又しても。っ、くうっ。嫌『我慢』しろ俺。此れは『遊び』じゃないんだ!紺の為なんだ!くうっ!」



 「……………………原が…………………壊れたな。と、いう訳でやっぱり『急ぐ』ので『成る早』でお願いします!」   「待て待てw」  「『成る早』は通じないだろ。」



 「あ〜『成る早』だと、『転職者』のみーーなんだよね。ごめんな、君達。まあ、急ぐからさ。『普通』に『試験』受けてよ。悪いね。さ、始めよか。」




 ポート・リーダーは言ったのだった。「「「「「通じた?!」」」」」ーーと、何故だが少年一同は驚いたのだが。



 そんな事より、俺は今凄く気になる単語を耳にした気がするーーそれを確かめる。美青年野郎にーー問い掛けた。


 そいつは俺の方を向いた。そして言ったのだ。


 「『薬草』? ーーうん。『全滅』かな。」と。









 事態は俺が思うよりも、深刻だった。『薬草』が全滅? 洞穴のか?








 非常に不味いーー即ち其れは、『ポーション』がれないのだから。何が起きてんだよ?






 「ーーーーーってえ!っちょっと待ったあ!!!!っわ〜ちょっと!ストップ〜〜〜!」



 「あれ?」



 「ちょっと!何なの君等は!強過ぎだから!もうイイ! 『格闘面』は『合格』!次!『知識』っ!って、え?…………………………え?」



 「ポート、リーダ〜、此の子達『満点』です。あ、あと『そちら』の『女性』も。『合格』ですね。あ、『君』は『駄目』ね。『見習い』以下・・ね。『出直し』だね。うん。」






 マサル以外は、『合格』だった。ユリシアは『採取』の『実技』を残すのみだがな。





 ちょっと『聞いて』良いか?先程『目の前』で、『不可解な』出来事が『起きた』ーーんだが。





 「ポート・リーダ〜、『試験官』が起きません〜どうしましょうか…………………?カーズィに『頼み』ます?」



 コミュニティ職員が、何か言いやがった。やだよ。







 ガタイのイイ、それが取り柄の『格闘試験』専任の『試験官』、素手で『跳ばせる』連中の『相手』は、御免被るよ。






 彼奴等『何者』だよ?しれっとしやがってさ。




 格闘やってる間に『知識』試験官引っ張り出して来て、『此処』で無理矢理『試験』始めやがって。『問い』の『知識』問題『スラスラ』答えやがった。『全員』がだ。『闘いながら』だよ!





 「ほらな。『時短』だったろ。」



 綺麗な顔の青年がーー言ったのだった。美少年が言った。「今日『巻き』だからね。」と。






 にっこりと。ーーーーーーーーー俺は寒気を覚えたのだった。ーーーーーーーー何が『起きて』んだ?ーーーーーーーーーーーと。




 美青年の方が、動いた。試験官の元まで。そして、試験官は、がったのだ。



 青年が『手を触れた』ーーだけで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ