・『呼び出し』・
それは、泣くユリシアを抱き締めてた時だった。何故だがリッツ達の視線が刺さるが、気にせずにいると、『華月 陽藍』が言ったのだ。
『卓、紺を頼んで良いか?』と。
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「ん?どうしたのお父さん。」
『美人』サンが、不思議そうに言った。声まで美しい男だな。
父親ーー『華月 陽藍』とやらが言う。
『イチゴ』に『呼び出された』と。
「イチゴに? どうしたの?」
美人が言うと『ユリナ』と『スグナ』と呼ばれた二人が顔を見合わせた。名前が似てるな。ーー似てない外見だが、兄弟なのだろうか?ーー
『ユリナ』の方は、相当な『術士』だな。不可能毒を除去しておいて、けろりとしてやがる。恐ろしい女だ。
美人なのにな。ーー色気ーーやばいな。マージーどころじゃあないぞ。ファリスとか、子供にはーー見せられん。『目の毒』だ。
とか思ってたら、にこりとされた。ーーっ、何だ?
何か言う前に、陽藍とやらが言った。『取り敢えず行って来る』と。そして消えた。『紺』を残してーーだ。
紺は『美人』に、預けられた。『絵』の様だった。美人が『碧い狐』を、大事そうに抱える様は。ーーーー美し過ぎた。美人は優しく『紺、大丈夫か?』ーーと聞いていたが。
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「取り敢えず紺は一度連れて帰るね。」
美人は言った。紺は『大丈夫』残ると言ったが、駄目だと言われた。
巧が言うーー
「紺、無理しちゃ駄目だ。『お兄ちゃん』の言う事、ちゃんと聞いて。っ」
巧に言われた紺は、しゅんとした。ユリシアが動いた。ゆっくりと俺から離れて、紺に歩み寄った。俺もそれに付いて行く。
ユリシアはやはり『お兄ちゃん』と呼んだのだった。
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「ユリシア、ごめんね。」
紺が狐のままで、そう言った。
ユリシアは、答えた。笑顔だった。
「ねえ、『お兄ちゃん』。会いに来てくれて、『嬉しい』。…………『忘れなくちゃ』駄目かな?『お兄ちゃん』の『事』。…………っ」
彼女はそう言ったのだ。ーーーーーーーー
「う~ん。『ユリシア』さん、ほぼ略『はじめまして』の、『佐木 友理奈』です。でね、『記憶』の話だよね? それね、『ユリシア』さんが『大丈夫』なら、『そのままで』良いみたいだよ?ですよね? 陸さん、ーー卓さん?」
彼女の言葉に返したのは、ユリシアではなくーー
「友理奈、『俺』の『名』が入ってないな?」
「友理奈、『お兄ちゃん』だ。」
「友理奈、『卓お兄さま』、ほら言ってごらん。」
「ーー三人とも俺の嫁さんで遊ぶのやめて。」
「友理奈さん、ついでに『僕』の『事』も呼んで。『あ~ん』した『仲』じゃん。加野君と違って。ねえ?『悠緋』君。」
「ちょっ!海君!?」
「加野、動揺しすぎ。」
「友理姉~、美味しい処で登場しすぎ。つうかさ、何?さっきの『呪文』らしきモノーーは。ロープレ『知らな』過ぎだろ。ーー直夏さ~ん。友理姉に、も少しロープレの『何たるか』ーーを、教えてやって下さいよ。『遠慮』しないでっ。w」
「悠緋!直夏さんに、懐くなよ!」
「いや、俺『直夏』さん、『親戚』だもん。懐くも懐かないも。」
と、『悠緋』と呼ばれた意外に美形な長身の男の子が、ーー苦笑したのだった。『加野』と呼ばれた男前な少年はーー呆然とした。敗北したみたいに。
そして、
「『煩い』。ちょっとお前達黙ってろ。話の邪魔しないの。」
龍と呼ばれた男に、『呪文』で黙らせられていた。ーーーー知らない呪文だった。ちょっと教えてもらう訳にはーーいかないのだろうかーー。解き明かしたいな。ちくしょうっ。
龍という男が、俺を見た。そしてその唇が動いたのだった。
「『ちくしょう』って『動物』の下卑なんだよね。余り好きな言葉じゃないな。ま、話進まなくなるから、今はやめておくか。卓、『一度帰る』ーーか?」
「ああ。後『頼める』な? 龍。」
「ああ、大丈夫。海達も『大人しい』だろう。『平気』だよ。紺、『無理』するなよ?」
「……………………龍兄ちゃん……………………、『海』にまで………………『力』使ったの?」
巧が言ったのだったーー『弟』をーー見て。『海』が『何か』言いたそうだったのだがーー。
「『直夏』サンも、『呪文』に掛かっちゃったの?何黙ってるの?ふふ」
ユリナとやらが笑ったのだった。ーー言われた『スグナ』とやらは、彼女を見て、言った。
「『呆れて』『モノ』が、『言えない』の。ーーたくっ」と。
「ーーーーーーーーーっ、むぐぅっ!ーーーーーーーっぷっはあ!っ、『龍』兄ちゃんひどいっ、『僕』を『巻き込ま』な・い・でよ!」
「お、『海君』の『勝利』です。流石『俺等』の『弟』。ちょっと時間『オーバー』だけどな。な、『卓』。『大丈夫』そうだろ?」
『龍』はーー言ったのだった。××××××××××××××××××××××××××
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「よし。紺は『大丈夫』だし、『仕事』しちまうか。『手分け』した方が、『効率』良いな。な、陸。」
『美人』は『紺』を連れてーー『消えた』。紺はユリシアに、何か『言って』から、連れて行かれた。ユリシアは何やら『悲しそう』だった。ーー違うな。『寂しい』のか?
「『ユリシア』。君等は『どうする』?」
唐突に『陸』とやらが、言ったのだった。『手伝う』の?と。
一瞬、呆気に取られた『ユリシア』が、元気良く「はいっ!」ーーと、答えたのだった。
呆気に取られたのは俺だけでは無くーーリィンツィオ達もだった。因みにだが、何故か未だ、『少年』達の、『沈黙』は破られていない。ーー『もがいて』いたが。
美少年『海』が『応援』していた。「頑張れ~。」と。
構わずに『龍』とやらは、『陸』と『巧』とやらと、『打合せ』ていたが。ユリシアと、『ユリナ』と『スグナ』もーーそれを聞いていた。
そして『陸』が又唐突に言った。
『君等は?』と。『俺達』に。ーーーーーーーーーーーーーー
「『自分』達の『星』だし、『自分達』で救ってみる?」と。
俺やリィンツィオやディランズ達に、言ったのだった。真剣な、眼差しで。『ついでだからね』と。
「ま、元よりそのつもりなんだろうけどさ。ーー」と。何の話だ?誰のーー話だ?
「洸が先行してるから、『地上』は『大丈夫』だ。問題は『地下』だな。本当なら『卓』がやってくれる筈だったけど。……………」
「龍兄ちゃん、なら『僕』行こうか?心配なら『海』連れてくよ。」
「『巧』には『別件』頼みたい、な。しょうがない『奥の手』だな。『陸』が『嫌いな』奴で行くか。くくっ、ごめんな陸。顔顰めるなよ。はは。」
「不安しかないーー仕方無いか。いいよ、『諦め』る。ミスったら僕がとどめ刺すからね?」
「刺すなよ。」
龍と呼ばれた『ドラゴン』が、苦笑したのだった。




