表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/149

・『事件』とは何かーーの、前に。頼むから『話』を整理してくれ。『俺等』の為にーー頼むよ………………・

 「先ずさ……………『俺達』は『事態』が『呑み込めて』無い……………ぞ?」


 俺は『リク』とやらに、そう言ったのだった。薬草は枯れてるわ、人の『腕』は干からびるわ、『得体の知れない』バトラーはいたわ、良く理解出来ぬうちにーーあっさり『倒される』わーーで、もうーー。『アレ』は『そんなに』弱かったのか?違うだろ?




 「君等が事態飲み込め無いのはね、僕達が『そうさせたく』無いからだよ。」



 リクという男は、そう言った。顔色ひとつ変えずにだ。此の美形冷血男は何なんだ?氷点下か?




 「陸兄ちゃん『優しい』よ。『僕』を『救けて』くれたもの。『氷点下』程冷たく無いよ。」



 コンが言った。俺にだ。又だよーーーーさっきからだ。




 心を『読む』? そうなのか?



 「結構『面倒くさく』為って来たな。いいや、じゃあ『紺』。そだな『ちょっと変身』。」


 父親がにこりと笑ったのだった。『変身』て何だよ?『変装』じゃなくてか?




 ユリシアが何か『言いたそう』にしたーーが、



 コンが早かった。『わかった』と言う。



 「うん。僕も『それ』思ってた。じゃあ『正体』みせます!いくよ~とっ」




 狐になった。は? しかもーー




 「「「「「はあ?ブッ、ブル~レザ~フォックス~~~?!?!!」」」」ーー毛皮よこせ!」



 ザンッーーーーーーーッ!





 タクミだった。鋭いーー眼光ーーリィンツィオ達をーー睨んで捕えていた。刺す程に。目の『色』がーーやばい。まるでぶち切れた獣並みだった。殺気とかのレベルを超えている。



 タクミは言った。



 「あれは『ボク』の『オトウト』。るなら僕を『って』からだよ。出来る『なら』だけど。因みに『動いたら』『切る』からけて。」





 今さっき『アレ』を両断した『剣』をーー挨拶みたいに突き付けられて、流石に『奴等』はーー動けなかった。先刻『助けて』くれた『男』がだ。今は『殺気』をーー放ってる。それもあったのだろう。仕方無いな。ーー助けるか。




 「馬鹿!おまえら!タクミサンにあやまれよ!恩人だぞ!すみませんでしたタクミサンっ。仲間をゆるして下さいっ。っ」



 コンに飛び掛らなかったディランズがーーがばっ!と、タクミに頭を下げたのだった。『お願いしますっ』と。



 『巧~』


 コンの声だろう。タクミを呼んだ。『ボク平気ダヨ~』と。コンは言った。






 漸く剣をあっさり下げた『巧』は、言ったのだった。『知ってるよ』と。




 「君等じゃ『紺』ーー『弟』には『敵わない』けどね。桁、違うし。」



 「………………………『ケタ』なんだ。……………………自分は『次元』違いのくせに…………」



 「『聴こえ』たぞ。『サトシ』。僕は『普通』だからな?『弱い』位だよ。」




 原 理の言葉ーー呟きに、巧は返したのだった。原 理は無論『うげっすませ』と、変な呪文を唱えた。一同彼を見ていた。哀れみの瞳に思えた。『馬鹿バカ』ーーそう聴こえそうな眼差しだった。






 「巧がぶち切れてんの、久しぶりに見たな。って、海……………大丈夫か?」




 陸と言う冷血ーーおっと、クールな男が言うとーー『カイ』ーー少年が硬い動きで『陸』をーー見た。ゴーレムみたいだった。






 「りっ陸兄ちゃん………………………なんか『巧』……………………怖い…………………………」




 カイの言葉は消え入りそうだった。青褪めていた。びびり過ぎだが。少年よ。本当『残念』極まりない『美少年』だな。何かーー最早『可哀想』だ。




 と、『陸』と目が合っーーーーーーーーっ、!




 「『海』も『僕等』の『大事』で『可愛い』『弟』だから、『悪口』『僕』は、『聴き』逃して『あげない』よ。ーー『命』要らないのかな?『君』は。」




 いつの間にか、俺は『陸』に胸倉を鷲掴みされていた。ーー動けなかった。






 どんな動きをしたらーーーーーーー『あの』間合いが、詰まるんだ?なあ?冷汗ーーーーー







 背中を伝う冷たい感触は其れだろうと思った。そして、声はーー全く出なかった。






 ポイズンスネークに睨まれた処では無い。がっぷりと噛まれて既に『毒』は廻ったさ。






 恐らくな。ーーーーーー『桁』や『格』じゃ無い。確かに『次元』事違うよ。在るのか?『異世界』。








 遠い果てにでも。








 ××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××





 「陸、その辺にしておけ。『坊や』怯えて声も出てないぞ。放してやれ。」



 父親の言葉で、漸く陸は、其の手を離したのだった。身体中から、冷汗が落ちた。誰も何も言わなかった。




 陸は見た目だけなら『美しい顔』をーーしかめて、空に溜息を吐いてからーー『海』と呼んだ。




 「海がいつまでも『情けない』のが、いけないんだぞ。『弱い』と思われて、『格下』に馬鹿にされてるんだからな。どうして『お前』は『』以外には言い返せないんだ。ーー『残念』のレッテル返上しろよ。全く。目標は『和希・・』じゃあ無いだろうな?ーーだから羽澄行かすのは反対だったのにーー『つぐ』ちゃんのところにすれば良かったんだよ、やっぱり。………………やっぱり今から………………………」




 「陸兄ちゃん、わかったから、『今』は戻って来て。」



 弟ーー巧がーー窘めたのだった。海はフリーズしたままだった。父、陽藍がーー其れを『溶い』た。頭を後ろからーー『ぽん』とーーしただけで。そして陸に言ったのだった。






 「御前等、遊びに来た訳じゃ無いだろうな? 海、取り敢えず『気にするな』。巧、『切れるな』よ。冷静さ欠くとロクな事無いぞ。大概は後で『反省』すんだよ。と、陸。『わかった』から、『落ち着け』。『紺』無事だから。な?」





 陸は溜息を吐いた。そして、言った。『紺』と、ーー





 「『痛かった』な、紺。遅くなってごめんな。」と。





 暫く我慢したのか、然し堪え切れなくなってかーー『紺』が『声』をあげて泣き出したのだった。






 『鳴き出した』なのか? 嫌、『泣き出した』だった。ーーやはり。『腕』はやはり『痛かった』のだろう。







 ×   ×   ×





 兄弟達がーー切れていたのは、『紺』の窮地を『救えない』せいだった。『間に合わずに』は『怪我』をしたーーそれが『皆』ーー悔しかったのだと。





 『二回目』は『死なせ』無い。




 華月 陸はそう語り始めた。「僕は一度『紺』を『殺した』からな。」と。ものの例えだと思った。しかし、ユリシアは青褪めていた。ユリシアの瞳が、『真実』だとーー告げている様だった。






 「『紺』、『腕』………………違和感あるだろ?」




 華月 陸の声は、真剣だったのだ。巧の顔色が変わった。真逆と。陸は巧を見た。巧は誰とも無しに言う。『だって龍兄ちゃんがっ』と。






 「そういう事か。『紺』ーー『駄目』だぞ。」




 『龍』が立っていた。人の姿だったが。厳しい表情で。






 「『術』で誤魔化される処だったよ。陸は良く気付いたな。」


 陸は冷たい目で兄を見た。瞳で語る様に。






 「…………………………ボク…………………………もういいよ。『此処』に残るよ。」


 紺は哀しそうに………………………………言ったのだった。父親が漸く『成程』と言った。






 見上げた紺に、父は言った。「じゃあ『俺も』残るしか無いな。」と。







 「『紺』は『死ぬ気』で『此処』に来たな?じゃあ俺も付き合うよ。『親』だからな。」





 独りでいかせられないだろうーーと。笑顔だった。






 ぱあっと狐の前脚が光ったが、其の箇所が黒ずんでいた。『闇』みたいに。暴かれた『謎』の様に。ーーーーーーーーーーーーーーーーーー侵食されてた。恐らく『毒』だろう。





 俺の『見立て』ではーー『解毒ディポイズン不可能インポッシブル』な。




 紺の眼から又泪が溢れた。ぼたぼたと。ユリシアも声を出さずに泣いていた。少年達も泣きそうだった。





 「馬鹿『紺』。『お待たせ』。」




 「卓兄チャ………」



 先程の『美人・・』が、又『其処』にいた。後ろに『男女』の連れを伴って。横でユリシアが『あっ!』と言ったが、にっこりと場違いな迄にほほ笑んだ『女』が、ーーこう言った。





 「はあい、『紺』ちゃ~ん。呼ぶのが遅いぞ~と、いう事でっと、」  「友理奈!」



 「はいは~い『洗濯』っや、違うな~ん~『毒素!』『洗浄・・』されてしまいなさいな!と。………………………………………………………どう?」






 「………………あれ?痛いのっちゃった。…………………………もう黒く無い………………………友理奈?」






 「お仕事完了☆で、オーケーですか~陸さ~ん」  「友理奈、『お兄ちゃん』と呼んであげな。陸が喜ぶから。」




 「……………………まあいいや。『紺』、大丈夫か?無茶するなってお前。」





 「直夏~友理奈~卓兄ちゃん~龍兄…………うっく」





 父親が、紺の頭に手を載せて言った。「はは。紺、海の『泣き虫』感染ったか?」と。




 そして、『もう大丈夫だよ、ユリシア。』と、





 見惚れる様なーー顔で、笑ったのだった。腕に『ブルー・レザー・フォックス』を、抱えて。未だーーーー泣いていたが。





 碧き輝きの狐はーー大分盛大に鳴いてーー嫌、泣きじゃくった。俺は訳もわからずに、ただ、泣くユリシアを抱き締めた。『大丈夫だ』と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ