episode4 喧嘩を売られた『元』英雄
相当久しぶりの投稿になりました。これからはこの話をメインに書くのを再開して、気分で他の二作も更新していこうかなーと思ってるのでよろしくお願いします!
次の日の朝、武器屋に行く前にギルドで依頼を受けに行くと、あのいかつい冒険者の四人組がギルドの中にあるテーブルに座っていた。
「おい、あんたちょっとまちな。」
「断る、面倒ごとに巻き込まれるのは嫌だからな。」
「まあ、そんなこと言わずにって...あ。」
「おっとすいません。」
俺はすらっとした聖騎士のような風貌の男性にぶつかった。
そして、
「君が話題のクリス君かい?」
と、声をかけられた。
「話題かどうかは知りませんが、クリスは俺ですけど?」
「君、少し天狗になっていないかい?」
と言われて、
「いやいや、天狗になんて…」
まあ、心当たりもないしな。と思ったが、言わずにいると、
「僕と決闘してもらおうか、その曲がった根性を叩き直すためにね。」
「え?」
◆◆◆
「あー!何やってるんだ俺はもう!」
俺は広場の噴水に腰掛けて、頭を抱えていた。
なぜかといえば、その決闘を二つ返事で受けてしまったからだ。
彼はB級冒険者の『聖閃』のセルードというらしい。
そもそも俺は天狗になったつもりはない。
結局あのいかつい四人組に話を聞いてみると、
「あんさんは随分有名だから気をつけろ、」
そう言いたかっただけらしい。
俺の早とちりでそんなことになってしまうとは…
だがあの見た目じゃしょうがないだろ…
結局、決闘は3日後とのことだったので、それまで依頼とか装備を整えたりとかするか。
そんなことを考えながら立ち上がると、俺は紹介された鍜治屋へと向かった。
◆◆◆
「ごめんくださーい」
返答はない。
ここはギルドで紹介された鍛冶屋。
こだわりの強いドワーフが営んでいるらしく、よっぽどの人じゃないと相手にしてくれないらしい。
そうして迷っているうちに、後ろから別の冒険者が入ってきた。
「おーい、この剣をくれ。」
そう冒険者が言うと、店の奥から中年のドワーフがやってきた。
「おお。客か、霊装ばっか使ってるから客は滅多にこないと思ってたよ。」
「まあ、名工ゴルグの作品が欲しかったんでな。」
と言い冒険者は、きらびやかな装飾の入った剣を彼に見せ、金を払って帰って行った。
「そんで、あんたは何を買うんだ?」
「あ、俺はナイフを見せてもらいたい。」
と俺が言うと、
「おいおい、名工ゴルグと言ったら剣だろ。あんた、俺のことは知ってんのかい?」
と、聞かれるので
「いや」
と答える。
すると、
「ガーッハッハッ!」
と笑われたのでどうしたのか聞くと、
「この王都で、俺を知らん奴はいない」
と言われてしまった。
「それじゃ、本題だ。あんたは何故、ナイフを選んだ?」
「まあ、ショートソードを買ってもいいが、叩きが甘かったからだな。それに比べナイフは、目立った装飾こそないものの品質は最高級だからな。」
「おお、そこまで見抜くか。あんた、名前は?」
「クリス。クリス・グリードだ。」
「ほう。ところでお前は剣を打てるのか?」
「まあ、簡単なものならな。」
「今は霊装なんてものをみんな使っているからな。あんたみたいなのは珍しいよ。」
「霊装?」
と言うと、
「霊装も知らんのか、霊装は、大きく分けて四つ。『精霊装』、『闘霊武装』、『英霊武装』、『幻霊武装』がある。精霊装から順に、強くなっていく。普通は、精霊装から英霊武装までしか扱えんが、たまに闘霊武装からしか扱えないものがいる。そいつらは、幻霊武装が使えてな。そういうのを、幻刻者と呼ぶんだよ。幻刻者は一人で国を滅ぼせるほどの力を持つため、国宝とされる。噂じゃあ、発現していないものも含めて、幻刻者を七人も抱え込んでいた秘密国家があるっちゅう話だよ。」
「へぇ、そうなのか。俺も使ってみたいな。」
「基本的に、霊装の強さはお前に宿る魂核による。簡単に言えば魂核は契約獣みたいなものだよ。」
ほお、そうなのか。知らなかったな。今度グリードに聞いてみるとしよう。
その後、目ぼしいナイフを見つけ、それを買って宿に戻った。
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