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最強な元囚人のスローライフは大罪ですか?  作者: 舵輪
第1章 《ロードウル王国編》
6/19

episode4 喧嘩を売られた『元』英雄

相当久しぶりの投稿になりました。これからはこの話をメインに書くのを再開して、気分で他の二作も更新していこうかなーと思ってるのでよろしくお願いします!

次の日の朝、武器屋に行く前にギルドで依頼を受けに行くと、あのいかつい冒険者の四人組がギルドの中にあるテーブルに座っていた。


「おい、あんたちょっとまちな。」


「断る、面倒ごとに巻き込まれるのは嫌だからな。」


「まあ、そんなこと言わずにって...あ。」


「おっとすいません。」


俺はすらっとした聖騎士のような風貌の男性にぶつかった。


そして、


「君が話題のクリス君かい?」


と、声をかけられた。


「話題かどうかは知りませんが、クリスは俺ですけど?」


「君、少し天狗になっていないかい?」


と言われて、


「いやいや、天狗になんて…」


まあ、心当たりもないしな。と思ったが、言わずにいると、


「僕と決闘してもらおうか、その曲がった根性を叩き直すためにね。」


「え?」


◆◆◆


「あー!何やってるんだ俺はもう!」


俺は広場の噴水に腰掛けて、頭を抱えていた。


なぜかといえば、その決闘を二つ返事で受けてしまったからだ。


彼はB級冒険者の『聖閃』のセルードというらしい。


そもそも俺は天狗になったつもりはない。


結局あのいかつい四人組に話を聞いてみると、


「あんさんは随分有名だから気をつけろ、」


そう言いたかっただけらしい。


俺の早とちりでそんなことになってしまうとは…


だがあの見た目じゃしょうがないだろ…


結局、決闘は3日後とのことだったので、それまで依頼とか装備を整えたりとかするか。


そんなことを考えながら立ち上がると、俺は紹介された鍜治屋へと向かった。


◆◆◆


「ごめんくださーい」


返答はない。


ここはギルドで紹介された鍛冶屋。


こだわりの強いドワーフが営んでいるらしく、よっぽどの人じゃないと相手にしてくれないらしい。


そうして迷っているうちに、後ろから別の冒険者が入ってきた。


「おーい、この剣をくれ。」


そう冒険者が言うと、店の奥から中年のドワーフがやってきた。


「おお。客か、霊装ばっか使ってるから客は滅多にこないと思ってたよ。」


「まあ、名工ゴルグの作品が欲しかったんでな。」


と言い冒険者は、きらびやかな装飾の入った剣を彼に見せ、金を払って帰って行った。


「そんで、あんたは何を買うんだ?」


「あ、俺はナイフを見せてもらいたい。」


と俺が言うと、


「おいおい、名工ゴルグと言ったら剣だろ。あんた、俺のことは知ってんのかい?」


と、聞かれるので


「いや」


と答える。


すると、


「ガーッハッハッ!」


と笑われたのでどうしたのか聞くと、


「この王都で、俺を知らん奴はいない」


と言われてしまった。


「それじゃ、本題だ。あんたは何故、ナイフを選んだ?」


「まあ、ショートソードを買ってもいいが、叩きが甘かったからだな。それに比べナイフは、目立った装飾こそないものの品質は最高級だからな。」


「おお、そこまで見抜くか。あんた、名前は?」


「クリス。クリス・グリードだ。」


「ほう。ところでお前は剣を打てるのか?」


「まあ、簡単なものならな。」


「今は霊装なんてものをみんな使っているからな。あんたみたいなのは珍しいよ。」


「霊装?」


と言うと、


「霊装も知らんのか、霊装は、大きく分けて四つ。『精霊装』、『闘霊武装』、『英霊武装』、『幻霊武装』がある。精霊装から順に、強くなっていく。普通は、精霊装から英霊武装までしか扱えんが、たまに闘霊武装からしか扱えないものがいる。そいつらは、幻霊武装が使えてな。そういうのを、幻刻者と呼ぶんだよ。幻刻者は一人で国を滅ぼせるほどの力を持つため、国宝とされる。噂じゃあ、発現していないものも含めて、幻刻者を七人も抱え込んでいた秘密国家があるっちゅう話だよ。」


「へぇ、そうなのか。俺も使ってみたいな。」


「基本的に、霊装の強さはお前に宿る魂核による。簡単に言えば魂核は契約獣みたいなものだよ。」


ほお、そうなのか。知らなかったな。今度グリードに聞いてみるとしよう。


その後、目ぼしいナイフを見つけ、それを買って宿に戻った。


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