episode1 釈放と始まり
ここから一章始動です。
思想から、時間が経ってしまいましたが、よかったらお読みください!
酒場から一人の男が出てきた。
その男の名は、クリス・グリード。この国プリムガンの、英雄で、この国の全ての強欲の象徴である。
「はぁ〜、今日でもう出国かぁ。名残惜しいなぁ。」
彼がこの国に来てから、早19年。彼はすっかり中年のおっさんと化していた。
「俺が死ぬまで国は出れないと思ってたんだが、32歳で出るとはなぁ。よし、今日から気ままで平穏なスローライフを送ろう!」
そう意気込んで国の出入り口である、プリムガン正門へとクリスは向かっていった。
そもそも彼は、この国への不法進入という大罪を犯し、その才能を認められ、この国の裏で活躍する、【七罪の使徒】の一人であったのだ。
そして7年前、世界で人類と、魔族という種族の間で、戦争が起こった。人々はこれを、《凱界戦争》と呼んだ。
人類はこの戦争に勝つため、魔術などたくさんの技術を開発した。
その一つが【技術】というものであった。人類がもともとあったものを発見した。というほうが妥当な言い方である。
彼は、それが発見される前から使用し、私欲に活用していた。いわゆる、天才というやつである。
そしてその戦争では、人類側の最終兵器として、【七罪の使徒】が導入され、その功績が認められ、釈放に至ったのである。
そんなわけで、今クリスは正門の前にいる。
目の前には三人の人影があった。
一人目は、【暴食】の黒いローブに身を包んだ少女、クレアである。こう見えて、19歳の戦闘狂である。
二人目は、筋肉質な40代のおじさまで【傲慢】のグランである。彼は、七人のお父さんポジションである。
三人目は、【怠惰】の、アインである。他でもない面倒臭がりの彼は、暇だという理由で、前の二人に連れてこられたのだ。
そんな三人と顔を合わせたクリスは、
「そんじゃ、行ってくる。一応帰ってくるから心配すんなよー」
といって、足早に去ろうとしたクリスは、忘れ物をしたことに気づく。
すると、グランが、
「これだろう、持っていけ。」
と、銀色の鈍く光る骸骨の仮面を差し出す。
「こいつを見るのも久しぶりだな。」
と、クリスは言い、【鑑定】のスキルを使う。
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・【強欲の骸面】
囚人国プリムガンの【強欲】のために特注で作られた仮面。これを装着することで、その身に眠る妖狐を解き放ち、莫大な力を得ることができる。
また、この仮面には進化の可能性が眠っている。
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そして、ステータスを確認した。
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名前:クリス・グリード
Lv.25
年齢:32
性別:男
【称号】
・【強欲】
【ステータス】
体力:2500
魔力:3900
攻撃力:1300
防御力:1000
素早さ:2300
知力:5000
幸運:4500
【スキル】
・【鑑定】・【アイテムボックス】・【奪取】
【装備】
頭:
腕:【地獄犬の手袋】
胴体:【地獄犬の上着】
足:【地獄犬の靴】
アクセサリー:【強欲の骸面※携帯状態】【幽々の外套※不可視状態】
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一通りステータスを確認したクリスは、昔の記憶通りにプリムガンの隣(正確には国の中にプリムガンがある)の国である、ロードウル王国の王都へと向かっていく一本道を歩き出した。
すると突然、クリスから魔力が漏れ始めた。
次の瞬間、クリスの目の前に妖狐が現れた。
そう、この妖狐こそクリスの契約獣のグリードなのだ。
《よお、ってここどこだ!?》
「ん?おお起きたかグリード、ここはもう王都への一本道だぞ。」
と、クリスが言うが、
《は!?俺に一言言ってから出国してくれよ…》
と、グリードが言う。
「ま、成り行きでなんとかなるさ。」
などと話しているうちに、クリスは王都へと到着したのだった。
投稿頻度は低めです。それでもよければ引き続き見てってください。




