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最強な元囚人のスローライフは大罪ですか?  作者: 舵輪
第2章《魔導大国ウルシオン編》
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episode16 到着

第二章、魔導大国ウルシオン編スタートです!

周りの景色がのどかな平原から一気に山岳地帯へと変わる。


それはウルシオンの領地が近づいている証拠である。


「ここに来るのも任務以来かぁ。」


「任務?なんの任務ですか?」


「まあ、なんというか、ね?」


「わかりました、無理に言わなくても平気ですよ。」


わかってくれたようでありがたい。


ところで次の魔導大国ウルシオンには、【嫉妬(エンヴィ)】のリュミエルがいると聞いている。


俺たちは彼女のことをリューと呼んでいた。


彼女も年は【暴食(グラトニー)】のクレアとそう離れておらず、魔術の天才ゆえ若くして魔法学校の教授を任されているという。


「それにしてもこんな山奥に国を作るなんて、不便じゃないんですかね。」


「昔の戦争の多かった時代においては大きなアドバンテージだったんだよ」


そう俺が説明すると彼女は納得したように頷く。


世界がこれほど平和になっているのも凱界戦争が終わった頃からで、その前は人間同士の争いが絶えなかったという。


そんな時代でウルシオンは強国として名を連ねていた。


え?なんでそんなこと知ってるかって?


歴史の授業で習ったからな。


そんなことは置いておいて、そろそろ山の上に魔法学校が見えてくる頃だろうか。


「え、あれが魔導大国ですか…?」


「ん?ああ、もっととんでもなく大きい国だと思ってたんだがな…」


しかし、見えてきたのは小さな村と、この中で最も高い山のようになっているところにある見張り台だった。


「えーっと…道、間違えたかな?」


グランにもらった地図では確実にここのはずなんだが…


しばらく歩いていくと寂れた門と門衛が立っている。


「あのー、すみません。ここってウルシオンじゃないんですかね…」


すると門衛が、


「いかにも、ここが魔導大国ウルシオン正門だ。」


「この小さな村がウルシオン…?」


「まあ、中に入ってみればわかる。身分証の提示を。」


俺とセレナはそれぞれ冒険者カードを提示する。


「Fランクの前衛とBランクの後衛…よくここまで無傷で来られたな。」


「なんか道中に危険でもあったんですか?」


「実はこの辺りには竜が住んでいてな。外からのこの国の見た目がこんなものの理由でもあるんだが。」


こんな古ぼけた小さな村に見えるのは、竜の襲来を防ぐためらしい。


なんでもこの辺りは魔素に満ちていて、魔物も強いのだとか。


「モンスターになんか会わなかったがな…あとでもう一回行ってみるか。」


「なんでわざわざ危険に飛び込むような真似するんですか!」


「色々試したいこともあってな…」


「回復するのは私なんですから怪我しないでくださいね!…ってそんな心配いりませんか…」

「とりあえず、入国するのでいいのか?」


と門衛が聞いてきたので、


「ああ、頼む。」


と答えた。


「それじゃあこの門を通り抜けてくれ、これが結界の入り口になっている。」


と言われ、古びてぼろぼろになった門を潜り抜けると、


「わあっ!こんなすごい城下町だったんですか!?」


セレナがびっくりするのも無理はない。


結界の外から見た山の頂上よりもはるかに広い城下町がそこにはあった。


さらに小高くなっているところにとても大きい城のような建物が建っている。


これこそが、魔導大国ウルシオンの真の姿だった。


「それじゃ、『アイツ』に会いにいくか。」

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