幕間 プリムガンへの帰国
少し間が空いてしまいましたが是非見てください!
「帰るのも久しぶりだな。」
《なんだかんだで三ヶ月くらい経ったな、出国から。》
今俺たちは、プリムガンへの帰途を辿っている。
帰ったらグラン達にも挨拶しようと思う。
◆◆◆
「ええっ!グラン達はもう国を出た!?」
「はい…残念ながら…」
《マジかよ…プライドとかグラトニーに何も言えなかった…》
「それはお前が寝てたからだろ。」
《起こしてくれるぐらいの温情はあってもいいじゃねえかよ…》
「まあ、過ぎたことはしょうがない。軽く見て回るか。」
《言っても三ヶ月じゃそんなに変わってないんじゃねえか?》
「だから変わってるとこを探すんだよ。」
《ほーん、でもそんなふらふらしてっと絡まれるぞ?》
ドカッ
「あんだてめえっ!」
《ほーら、いわんこっちゃない》
「え?ああ、すいません。」
「すいませんで済むと思ってんのかっ!オラッ!」
急に拳が飛んできた。
「何するんだよいきなり。ほいっ。」
ゴギィッ
「いでえっ!?」
「あ、やべ。【身体強化】解き忘れてた。」
俺はスキル向上のために常時スキルを発動しているのだ。
「アナタ、何をしてるんですか!」
「え?俺は自衛しただけ…」
「じょっ、上官!いきなりこいつが…」
目の前でおっさんが少女を上官と呼ぶ謎の光景が繰り広げられている。
周りが何やらざわつき始めた。
「おい、あれって2代目【七つ星】のリーン様じゃねえか?」
「おう、そうだな。俺ぁ初めて見たぜ。」
え?2代目【七つ星】?
あ、肩に七つ星と狐の紋が刻んである。
「どこの馬の骨かは知りませんが、私の部下になんて事をしてくれたんですか!連行させて頂きます。」
「いや、ちょっと話を…」
「後でゆーっくり聞きますから、来てください。」
「えぇ…」
なんだかよく分からんがこの娘は俺の後継者なのか?
てか力強くないか?引きずられてるんだが。
◆◆◆
「さっさと白状して下さい!何をしたんですか!」
「俺は身を守っただけだって…。ところで、君が2代目【強欲】なのかい?」
「そうです!私は先代の顔に泥を塗ることはしないように努めています!…って、話を逸らさないでください!」
「おおすまん、ってかさっきからずっと言ってるじゃないか。」
「うちの部下がそんなことをするはずがありません!」
「ところであいつの階級は?」
「ほ、星階級制度のことを何故!?ま、まあ良いでしょう、この際だから教えます。彼は【四つ星】です。」
「ほぉー。よし、お前直属の部下を全員修練場に集めろ。」
「え!?ええっ!?いやそんな見ず知らずの人に言われても…」
「いいから全員集めるんだ!」
「は、はい…」
◆◆◆
「じょうか〜ん。何すかぁ〜。あ、さっきの奴!お前か?俺たちを呼び出したの。」
「ああそうだ。何か問題があるのか?」
「は?大アリだろ。お前何したか分かってんのか?」
「俺はお前らのその態度の方が問題だと思うんだがな。」
「は?なんだよ。上官、コイツどうにかしてください。」
「………」
「よし、そんなに俺が気に入らないなら手合わせするか。」
「そ、それは…。いや、やってやるよ!」
「おう、良い気合いだ。」
◆◆◆
「初め!」
掛け声が響く。
「うらァッ!」
遅い。とにかく遅い。
魔族が侵攻してきたらどうするんだ。こんなんじゃ勝てるわけがない。
「ほい、ほい、あらよっと。」
「舐めるなぁッ!」
ゴスッ
拳が遅すぎて、俺に余裕で止められる。
「おそい、弱い、大振り過ぎだ。」
ついでに身体強化も解いておこう。
「俺にかかってるバフを全部取った。ほら、来いよ。」
「うらァッ!おりゃアッ!」
身体強化を外すと少し相手が速くなったように感じる。
だがまだまだ遅い。
「そろそろ終わらせるぞ?これ以上やっても不毛だからな。」
「なんだと!?クソッ、こうなったら「あれ」を使うしか…」
「待ちなさい!霊装の使用許可は出していないわよ!」
「そんなことより俺は勝たなきゃいけねえんだッ!【闘霊武装】聖なる箱舟ッ!」
彼の手に現れたのはバトルアックスだった。
「これが使えるからお前はそんなに自信過剰なのか。」
「やめなさい!【闘霊武装】玉藻ッ!」
リーンの手に刀が現れる。
「おい、お前上官の霊装見たんだからおめえも出せよ。」
あれをここで出したらやばくないか?
《心配要らん、俺が結界を張っといた。》
グリード有能すぎだろ。
「分かった。行くぞ?」
「おう、来てみろよ。」
「【闘霊武装】威業。」
俺の手に、真っ黒な炎をチラつかせる刀が現れた。
「「そっ、その属性は!?」」
俺は上着を脱ぐ。
すると背中に、七つの星に囲まれた狐の紋が刻まれていた。
「なっ!?まさか、あなたが先代…」
「多分そうだろうな。俺の属性は『黒』だ。覚えておけ。」
こうして、俺は残りの滞在期間を彼らの育成に費やすことになったのだった。
帰る時にリーンが付いてきて修行すると言ってきたが、国を守ってもらわなくてはいけないので遠慮してもらった。
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