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最強な元囚人のスローライフは大罪ですか?  作者: 舵輪
第1章 《ロードウル王国編》
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episode8 パーティーでの初めての依頼

これからは週一かそれ以上で投稿できるといいかな?と思います。

俺は振り向いて声の主を探した。


だがその人は、すぐ後ろにいた。


「ク、クリスさん!私と、パーティーを組んでください!」


その人は、森で助けたセレナさんだった。


「あなたが強い人なのはわかっています。

ランクを上げるための寄生虫だって言われても構いません。

どうか、どうかパーティーに入れてください!」


そんな風に必死にお願いされてしまった。


「姉ちゃん、そんな化け物とパーティーを組まなくたって俺らがいるぜ?」


と、いかにもチンピラそうな男が絡んできていたが、


「あなたじゃなくてクリスさんにお願いしているんです!」


と、一喝されてしまっていた。


「まあ、仲間になってくれるんなら大歓迎だし、そこまで俺は強くないと思うがいいか?」


と、尋ねると


「クリスさんが弱いはずありません!

きっと何か勘違いされていらっしゃいます!」


なんて大声で言うもんだから、周りの冒険者も頷いていた。


それから、満面の笑みを浮かべて、


「これからよろしくお願いしますね!クリスさん!」


と言われ、俺はその笑顔に惚けてしまった。


「それでは、早速クエストを受けましょうか!」


そう手を引かれてカウンターへ行く。


だがセレナさんが持ってきたのは、


《【緊急依頼】毒蛇ヴェノムバイパーの討伐》


とかいう、いかにも身の丈に合っていないクエストだった。


「こんなの、行けんのか?」


「はい!これぐらい、クリスさんなら平気ですよ!」


いや、そうじゃない。

基本的に、緊急依頼は一定ランク以上でないと受けられないらしいが…


「いや、その辺は私がBランクなので平気です!」


そういや、パーティーメンバーにそのランク以上の人がいれば受けられるんだったな…


「ってええ!?」


「どうしたんです?」


「セレナさんって、Bランクだったの…」


「いえいえ、全然まだ駆け出しですけどね。」


と言って、えへへと笑う。


そこへ受付嬢が、


「この子の二つ名は最近決まったのよ。

その名も、『白い女神』!」


と、口を挟んできた。


いやこの人、なんか興奮してるな。

こんなだったっけ?


「そんな大層な二つ名をもらってるのか。」


「私はちょっと恥ずかしいんでやめてほしいですけどね…」


まあ、そんなこんなあったが俺たちは、クエストに向かうことにした。


◆◆◆


ここは、瘴気の谷。


毒系統のモンスターがたくさん生息している。


俺たちはずいぶん奥深くまで来た。


おっと、あんな所にいかにも毒っぽい九つ頭の蛇がいるな、あれじゃないか?


「セレナさん、あれじゃないか?」


「もう、クリスさん!パーティーメンバーなんだから呼び捨てにしてください!」


彼女には何か強いこだわりがあるようだ。


「わかったよ、セレナ。」


「それでいいんです。クリスさん!」


あ、君はさん付けやめないのね。


「そんなことは置いといて、どこにいるって言いました?ヴェノムバイパー。」


「え、あれだけど。」


と、さっき見つけた蛇を指差す。


「!?やばいですよ!帰りましょう!」


「なんかあったか?」


「いや、あれヴェノムバイパーじゃないですよおおお!」


「そうか、じゃあちゃっちゃと倒してくるな。」


「ちょっと待っ…行っちゃった…」


俺が見つけたのはヴェノムバイパーじゃないらしいのですぐに倒すか。


「よっと。」


ウィンドカッターで首を切るも、すぐに復活してしまう。


「じゃ、こうだ!ウィンドカッター・九連!」


俺の手から九つの斬撃が飛んでいき、すべての頭を斬り落とした。


すると死体は光の粒子になって消え去り、宝石のようなものと、いくつかの素材を落とした。


だが俺は一瞬にして死体を復元し、収納した。


「これは…ダンジョン化してるな…」


「クリスさんって知らない事多いのにそういうのは知ってるんですね…」


「魔族とばっか戦ってたからな。モンスターについては知らないが、そういう知識はあるな。」


「魔、魔族!?どんな経験をしてきたんですか…」


「それは話すと長くなる。さ、今日は対象を狩って帰るぞ。」


「は、はい。」


その後俺たちは、ヴェノムバイパーを狩ってギルドに提出し、宿へ戻った。



【ちょっと小話】

クリスが受けていた指令は、もともとモンスターがいた場所に魔族が住み着いていたので、モンスターのこと以外なら結構知っています。

果たしてセレナさんは、クリスの経歴をいつ知ることになるのか…


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