表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

陽だまり

作者: 梨生

自閉症児の手を握った時に、こんなことが聞こえてきたような気がしました。



この旅はややこしい

神にたった一つ懇願した

あの陽だまりに戻りたいと

何千万年前からの記憶

皮膚に、細胞に、魂の深奥に

刻み込まれた 痛みにも似た

激しくも

優しいあの感覚


この旅はややこしい

神はお前の願いを聞く代わりに

声を、意思を、自由を

奪わなくてはならないと言った

それでも戻らなくては

陽だまりと交わした約束


陽だまり、それでも私を

あたたかく照らせるのか

この旅はややこしいんだ

私には声が、意思が、自由がない

出来ることといえば

開かない扉の向こう側から

君に吐息を吹きかけること



張り付いて開かない目を

思いきり開けた。。。

全てが不完全で不自然なのに

暖かくて幸福の念が溢れてやまない

陽だまり、光輝を放っているのは君なのか?

私より早く着いたのか

この旅はややこしいぞ

覚悟は出来ているのか

全て悟った暖かい眼差し

懐かしい香り

君なのか?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ