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異世界でもクリエイター志望  作者: 紅魔マヤ
6/7

異世界でも無双したい(Ⅰ)

体調不良が続いてたり自作のキャラ描いてたりして遅れました(言い訳

閲覧ありがとう御座います。

 穏やかな風と暖かな太陽の日差しが降り注いでいる。

時間はお昼を済ませお茶でも啜ってのほほんと過ごしている時間だろうか。

今日の天気は晴れ時々ドラゴンが襲ってくるでしょう。

俺は今いつもの草原に足を運んでいた。

そしてドラゴンに目を付けられていた。

「...ワイバーンが1匹だけとか言った奴誰だ...」

絶体絶命の状況下で俺は身を隠していた。


 時は遡って二日前の昼頃の出来事である。

この日はいつものように調べ事と称して美人店主の営む雑貨店の前に足を運んでいた。

っと言っても魔法や狩猟とかに役立つアイテムショップのはずなのにインテリアグッズの方が目立っている店だ。

俺はドアを押して店に入った。

なぜ今日はここに来ているかと言うと、一般の人から見て使い道のない商品を見に来たのだ。

「いらっしゃいませ~、あっサイトウさん、お待ちしておりました」

お客さんにいつものように笑顔で迎えるアリアさんは俺にもいつものように挨拶をしてきた。

「どうもアリアさん、今日もお邪魔します」

俺は軽く会釈して美人店主のアリアさんに向かって言った。

いつ見ても美しい、はぁ、あのギルドの受付嬢といい、アリアさんといい、なんでこうも美人が多いのだろうか、それなのになぜ誰一人既婚者がいないんだ。

「あ、あの~サイトウさんから頼まれていた爆発系のポーションや可燃性のポーションなどを用意しておきましたが...私が言うのもあれなのですが、何に使うんですか?こういった商品は売れ行きが悪くて困っていたのでありがたいのですが...」

この街の美人がなぜ結婚しないのかっとか考えていると前に来た時に頼んでおいた品を出してきてくれた。

「ありがとう御座います。まぁ、この世界に火薬とか出回ってないだろうから、代用としてこの店に置いてある特殊なポーションを活用してワイバーンの討伐に使おうかと思いまして」

するとアリアさんは首を傾げながら心当たりがあるのか用に振る舞った。

「え?火薬?それなら聞いたことがあるのですが...ちょっと待ってください、今ワイバーンの討伐って聞こえたのですが、こんな雑多な物でドラゴン族が倒せるのですか!?」

めっちゃ慌ててるけどそんなにワイバーンって硬いのか?ん?いや待て、最初に火薬がどうたらって...。

「あぁえっと、ワイバーンはともかく、火薬を存じていらっしゃるのですか?」

ワイバーンはなんとかなるだろう。

炎ブレスとか氷ブレスとかしてこない上に陸地に降りたら雑魚同然の中級モンスターだろうし。

「ほんとにワイバーンと戦うんですか?私が直接行った方がいいかも...」

あれ、この人めちゃ強いんじゃないのか?

いや待て、まだこの人の店に通って3,4日しか経っていないんだ。

疑いを少しかけてしまった。

「えっと、アリアさんはお店の管理が有るでしょうし加勢しなくても大丈夫ですよ」

「そ、そうですか...」

彼女の言い分を丁重に断るとどこか寂しそうに俯いている彼女に話を続けた。

「たしか、私の馴染みのお店の経由でその様な物の単語を聞いたような...すいません不確定な話で」

「こちらこそ変な話持ち掛けてしまってすいません」

俺はペコペコ頭を下げて謝っていた。こんなところユウに見られたらなんか勘違いされそうだ。

「あ、ポーションありがとう御座います。無事にすんだらまた来ますので、それでは!」

「あっちょっと待ってください!もしかしたら火薬が手に入るかもしれませんので!!」

話を最後まで聞かずにアリアさんから受け取った商品を手に持つとそのまま家に帰った。



 アリアさんの魔道具店で購入した爆発系のポーションを手に家のすぐ横にある場所にいた。

ユウがいつも早朝に爆発を起こしている場所だ。

俺はそこで対ワイバーン用に対空砲弾を自作しようと取り掛かり始めた。

「ねぇねぇ、何使ってるの?前に作った微妙なデザインのボードゲームとかの新作?あぁでもあのゲーム、ルール設定がガバガバすぎて一方的な試合にしかならないからクソゲーにしかなってなかったっけ?てかアークウィザードがチート性能すぎて笑っちゃうんだけど」

窓を開けてユウがリビングから声をかけてきた。

「公平なルール考えるの苦手なんだよ」

製作者を前にガラスのハートの俺にダイレクトアタックをされながらもしこしこと製作に勤しんでた。

「で、今何作ってるの?」

「俺の背中に寄りかかりながら訊いてくるなよ、今お前の尻拭いのために対ワイバーン用の武器作ってるんだよ。作業の邪魔するなら酒でも飲んどけよ痴女。」

急に背中から伝わってくる重みが増した。

「ふーん、私に喧嘩売ってるのね?いいわよ、二度と私に対しての暴言を吐かせなくしてあげる」

不気味な笑顔を出しながら俺の首に手をかけ俺もそれに応戦している時だった。

「あの~」

家の玄関の方から声が聞こえてきた。

「ワイバーンの件でお話ししたいことが」

俺とユウは一時休戦し庭から玄関の方に出た。

「あっ、ユウさんにケイスケさん!」

最初に出たのがユウだったからなのか、俺の名前が後者だったのかユウが俺に腹立つ顔を決めてくるのはなんでなの。

「あの、ワイバーンの討伐で僕達のパーティにユウさんが参加してくれる話なんですが、その...」

目の前にいる男の冒険者、まだ中学生ぐらいだろうか。

「大変いいにくいですが...」

え?何?なんですげぇモジモジしてるわけ?やばい、可愛く見えてきた。

「僕以外のパーティがみんな風邪を引いてしまって...参加できそうになくて...」

「大丈夫よ、私と彼が要ればドラゴンなんて余裕余裕!」

なんでコイツすげぇ嬉しそうにしてるの!?

ユウは男の子の目線の高さまで顔を下げてよしよしと頭の上に手を置いて微笑んで見せた。

まるで転んで怪我をして泣いている子供を慰める母親のように...誰だコイツ。



 ユウに慰められていた冒険者は顔を赤くしながらお礼を言うとそそくさと街に戻って行った。

「...あのさ、いくらなんでも2人でワイバーン討伐とか無理じゃないか?」

「ん?どうしたのよこの件の最初で書いてた設計品は飛んでるドラゴンすら倒せないへなちょこ品なの?」

「いや、それはないとは思うが...ワイバーンの特性とか肉質とかは人と違うからどれくらいの硬さなのかがわからないと弾がな...」

するとユウがさっきまで優しい顔だったのが一変、酷薄な顔つきで俺を見ていた。

「ワイバーンはアーリーオックスよりちょっと硬いくらいよ」

「そうか...?、今なんて言った?」

ちょっと待て、え?何?この世界の人はモンスターの肉質とか知ってて当たり前の常識なの?

「あれ?最初の方でワイバーンの特徴とか特性とか説明してなかったっけ?」

いや言ってねえし。

「早く中身教えろよ」


 ワイバーン、ドラゴンの中では小型な部類で全長は最大で約13m強、全幅は約15mで体重が約7トンと体の割に体重が軽いのが特徴。

全体は硬く厚い鱗で覆われ剣や弓矢では貫通することができないほどだ。

尻尾の先端付近は膨れていて、その中にはゴム製の丈夫な袋に麻痺性の毒が詰まっている。

攻撃に使う武器は牙や足の鋭い爪、そして特徴が尻尾の先端部分にある毒針だ。

そして何よりもワイバーンの特徴が狩りの仕方だ。

鷹や鷲の様に空高く上がり鋭く尖った眼で獲物を捕らえて急降下し足先の鋭い爪で鷲掴みして一撃離脱で獲物を捕らえる。

そして安全な山岳部で獲物をじっくりと味わいながら食べるそうだ。

ワイバーンの狩猟に成功した件が少なく、ワイバーンの鱗や骨を使った商品を手にできる者はいないに等しい。

仮に商品が入荷されていても手持ちにある金銭で買える値段ではない。


 という事で、現状で考えた作戦プランは、最悪の場合も含めて考慮した。

作戦A-1、目標を発見し報告された付近である草原の近くまで接近、その後枝や草で全身をカモフラージュして目標を発見するまで待つ。

  A-2-a、目標を発見できた場合、目標に捕捉されないよう対象の行動を把握する。

  A-2-b、目標が発見できた場合、捕捉されて強襲を受けた場合は即座に離脱する。

  A-2-c、目標を発見できなかった場合、その場から一時後方へ退避し、キャンプをしA-2-a又はbに移行。


  A-3-a、目標の行動パターンがある程度把握できた場合、対象の急所である膝関節部、翼の付け根、首元、眼球に試作品のライフルで狙撃する。

  A-3-b、目標に捕捉され離脱に失敗した場合、目くらまし用に試作した閃光弾と煙幕弾を使用して脱出する。


  A-4、対象を討伐できた場合、ギルドへの連絡としてユウの魔法で合図を送る。

  A-5、ギルドの回収班が到着後対象を回収して帰還する。


「おお!!なんだか前回よりもちゃんとした作戦になってるじゃない。っで、私は何すればいいの?相手を眠らせれる魔法もあるけどどうかしら?」

俺の考えた作戦を聞いた後にユウは自信の魔法を使いたいと言ってきた。

「うーん、難しいな、人相手なら効く魔法でもドラゴンの様な大型で魔法耐性が高いモンスターに状態異状系の魔法が効くのだろうか」

「大丈夫大丈夫、前回と違ってちゃんと予習しておいたから任せなさいって!」

.....。

予習?魔法スキル習得してるのに予習ってなんだ?

「お前、魔法スキル全部持ってるって言ったよな」

「そうよ?あっ...ごめん持ってるけど使ったのがテレポートと軽いテレキネシスとか毎朝欠かさずに起こしてる爆発魔法しか使ってなくて...いやだって便利じゃない?動かなくても物を動かしたり遠出するときに楽に移動できたりとか」

ユウは言い訳を述べてきた。

「わかったよ、俺もお前の使える魔法スキルの中身聞かなかったのも悪かったから、ワイバーン討伐の際に使わなかった魔法を生かしてくれよな」

「任せなさい!、ところで作戦の中に出てきたライフルとかってちゃんと使えるの?」

「大丈夫.......たぶん」

俺も大概だな、まだ試作して試射してない...。

「ねぇ、本番の時に撃てなかったらまた死ぬわよ?私まだ死にたくないからね?」

一度死んだとは言え美人だったからまだいいが、モンスターのドラゴンに噛み殺されるのは流石に嫌だな。

「ま、まぁ今から試射するとしよう」

試作したライフルと魔法とポーションで作った弾を持っていつもの草原の場所に向かった。



「ねぇ?ケイスケは銃撃ったことあるの?」

「あるわけないだろ、生きてた時に何回もグアムで撃ちたいなって考えてたけど時間も金もなかったからないんだよな」

「え?大丈夫?ほんとにそれ撃てるの?」

不安げな表情を浮かべながら俺に訊いてくるユウと共にいつもの草原に着き、材木を使って即席で作った的を100m,300m,1000mに3つ配置していた。

大体の距離で測ったため定かではない。

通常、ライフルでの狙撃を敢行する狙撃手は幾多の実技訓練をやっていない一般人が撃ったところで50m先の30㎝×30㎝の的になんか当たるわけがない。

今回その素人である俺が自作したライフルで狙撃をするという馬鹿なことをするのであるが。

「まぁ、異世界だからなんとかなるっしょ」

するとユウが的の配置が終わったのか俺の元に帰ってきていた。

「ねえねえ、私にも撃たせてくれない?なんだか面白そうだし」

今回作った自作弾薬の発射薬やユウの魔法エネルギーで試してみた。

弾頭は手作業で作った鉛の弾頭に薄く表面に溶かした銅を掛けて作った自作通常弾。

それとアリアさんの所で買った爆発ポーションと可燃性ポーションの中身を弾頭に入れたタイプの炸裂焼夷弾。

2種類を各30発をコツコツと昼夜問わずに2日かけて作った。

おかげ様で鍛治のレベルだけ10も上がってしまった。

「まぁお前の魔法で作った弾だから別にいいが」

「ほんと?やった!」

すげぇ嬉しそうにピョンピョン跳ねるな。

俺はライフルの下部に弾を込めた箱をはめ込み上部にあるレバーを引き込んだ。

「これよこれ、やっぱり銃はこの鈍い金属音だよな」

プラスチックで出来たおもちゃとは違う感触に心を躍らせながらこれまた自作で作った簡素な作りのスコープを覗き込んだ。

「うーん、やっぱスコープは独学で作っちゃ駄目だな」

「え?なんか変なの?」

「ライフル用のスコープって高い精度で作られているからやっぱり素人の俺では無理があるか...」

結局見た目だけで作った狙撃スコープは外して最初からある照準器で的を狙うことにしたのだが。

「見えねぇ...」

「そう?私は普通に見えるけど」

うつ伏せになって狙っている俺と起って見てるユウでは見える距離が変わるのだが。

そういうのではなくて俺の視力では100m先の的が潰れて見えないのである。

それでもなんとか目を凝らして撃ってみたのだが遠くの森に弾が飛んで行った。

その時俺は顔を赤くしてしまった。だってあんだけ銃の話語っていたのに的に当てることが出来なかったんだもん。

「よ、よし、弾は正常に飛んだことだし帰るか...おい、俺の腕から手を放すのだ」

体を起こしてライフルを持ち上げようとしたときにコイツが掴んできた。

「え?何言ってるの?私にも撃たせてくれるんでしょ?なんで帰ろうとするの?初弾から外したから帰ろうとしてるの?ねぇ?」

「顔を近づけながらわかったような口で言ってくるなよ。わかったから手を離せって」

結局ユウにライフルを渡すことになった。

すると3回連続で草原に音が鳴り響いた。

「ちょ、え?」

「やったよケイスケ!的全部当たったよ。流石天才の私ね、何の訓練もしてないのに初弾どころか3回撃って3枚撃ち抜いちゃうんだもの」

嘘だぁ...。

俺は唖然とした表情から戻らずにいた。

自分の作った物は自分がよく知っていたはずなのに、約1000m先の的も撃ち抜くとか。

「ほら低脳、私に感謝しなさい?あなたのゴミみたいな武器を私が神武器にしてあげたわよ?」

「いやいや、あれはまぐれだって、待ってろ、今新しい的を置いてくるから、どうせまぐれだ」

「ふふん、いいわよ?何回でも当ててあげるわよ?まぐれではなくて実力ということを証明してあげる」

俺は余分に作っていた的を持ち1000mのところの的よりももっと先に持って設置した。



「うーんいい香りがするわね。早く料理持って来てよ」

俺は今ユウに注文された料理を作っている。

なぜかって?昼間に行った試作ライフルで的を全部撃ち抜いたんだよ。おまけに賭けで今日の晩飯にハンバーグと唐揚げを要求された。

それで俺は台所でさっきから調理をしているんだ。

「はぁ、なんで賭けしちまったんだ」

「なんでって、そりゃアンタがムキになって”なんでもしてやる”って言っちゃうんだから」

あぁ、そうだった...ただたんに自分が一番上手く扱えるなんて本気で思っていたからだろう。

昔から俺はムキになると変な行動に出てしまうな、直さないと...。

自分の反省点を心の中で上げながら黙々と料理を作り、机に運んだ。

「うーん!今回も美味しそうね。やっぱりケイスケはレストランとか開いた方が儲かるって」

「親が料理屋だったが過労死寸前になったからやりたくない」

「あら残念、うーんこの唐揚げ脂が載ってて美味しい」

いよいよ明日はワイバーンの討伐に出る日だが、ライフルの弾の威力もなんとかなるレベルだ、ライフルのメンテナンスも問題なし。

「明日のワイバーンの討伐だが...ユウ」

「ん?何?」

もぐもぐと口を動かしながら俺に顔を傾けた。

「ライフルはお前が使ってくれ」

「当然でしょ!なんて言ったって私は身体能力強化しなくても元から視力はいいからね。任せておきなさいって!だから唐揚げもっと頂戴」

明日が不安だが...なんとかなることを祈るとしよう。

俺は明日に備えて早めに就寝した。

いろいろとしていたらあっという間に時間が過ぎていてヤバイと感じながらも動画を垂れ流しで見ちゃう人間の紅魔マヤです。

えぇと今回の話は前回のワイバーンとの戦闘に入る前の話です。

冒頭ではすでにピンチな状況下なケイスケとユウはどうしてこうなったか、ここからどうやって逆転するのかを次に書き込みたいと思います。

閲覧ありがとう御座いました。

次回もよろしくお願いします。

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