忘却からの帰還
2年ぶりに作品を作りました。
まるで成長してないですが読んでいただければこれ幸い。
暗闇に包まれていた視界が、突如明るくなる。
2年もの間ずっと閉ざされていたあたしの為の世界に光が降り注ぐ。
「ずいぶん遅いお帰りじゃない、何やってたのよ! このバカ作者!!」
少女が喚く、ダークブルーの瞳が潤み、ぽろぽろと涙がこぼれる。
「2年も…放ったらかして、今更どうゆうつもり!?」
怒るのは良く分かる、だが俺にも都合――
「言い訳なんか聞きたくない! あたしのことなんか忘れてたんでしょ!」
忘れてはいない、ただな…
「なによ! 愛娘とか言ってたくせに!」
相変わらず話を聞こうとしないこのバカ――
「ずっと待ってた……もうあの時みたいにあたし一人の世界なんてやだよ……」
そうだったな、お前さんは作者のいない世界を、知っていたんだよな…すまん
「もういいよ…戻ってきたってことは…あたしはどうなるの?」
もちろんこのままお蔵――
「やだ!」
遮るな!
「お蔵入りなんてやだからね!」
誰もお蔵入りなんて言ってないだろうが!
「じゃあ、どうするのよ?」
俺の脳内でずっと生きて――
「それをお蔵入りっていうのよ!!」
落ち着け!
「どっちが!」
ええい、このバカ娘が!
「存在が危ういのに黙ってらんない!」
(このやり取りも久しぶりだな)
「括弧書きしたって分かるんだからね!正直に忘れてたっていうなら、許したげる」
設定をほぼ忘れてました、読み返して思い出したのは秘密だ!
「バカ作者! 人でなし! あたしってそれだけの存在だったの? 信じらんない!」
戻ってきたことに意義があるんだ!
「それは否定できないのが悔しい」
まぁ、構想練り直してまた別な世界を作るつもりだ。
「もしかして、またこんな感じで痛い脳内ダダ漏れの作品にする気?」
しばらくはリハビリだな、こうやってドーパミン出してりゃそのうちいい構想も浮かぶ。
「どうだか、勢いが無いと書けないバカ作者のくせに」
それは言ってくれるな、ラミアさんよぉ
「まるで成長していない作者だけど、あたしからもまたよろしくしてあげてほしいです」
2年放置した結果がこれだよ!
復帰作品ってことで大目に見てくださいな(苦笑