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6 The first duty (初任務)
ほのぼの。
この場はそんな言葉が似合っている。
そんなほのぼのとした空間を一瞬で打ち消す、
音が鳴り響いた。
ジリリリリリリ、けたましい音が部屋に、拠点中に響く。
そして、皆の雰囲気は『ほのぼの』から『ぴりぴり』に変わる。
そして、機械の音声が言葉をつむぐ。
〔東京都、B地区ニ精霊反応ヲ確認。B班ハ直チニ出動セヨ〕
機械はカタコトに言葉を並べていく。
B班、は自分の所属する班。
エラは緊張と、不安。そして少しの期待が心の中で入り混じっていた。
モコロは、ザッと立ち上がり、煙草をくわえ、
ボッ、とライターで火をつけた。
皆もザッと立ち上がる。
「てめぇら、準備はいいか。」
モコロは、フーッと煙を吐き、言った。
皆、返事を声にはせず、ただ首を縦にふる。
「行くぞ」
ギィイと木がきしむ様な音がして、扉が開く。
6人は、先程まであった優しい表情を顔から消し、
真剣な表情で、一歩を踏み出した。




