4 Friend = family (仲間=家族)
「そういやぁお前、名前は?」
橙頭の彼が、頭の後ろで腕を組み、言った。
「そういえば、自己紹介がまだでした・・」
エラは、表情を和らげた。
「私の名前はエラです・・・コードは、見ての通り99です」
エラは、自分が研究所で見つけたワンピースを少しめくり、
右の太ももを見せた。
「・・・99、か・・。」
橙頭の男が、小さくつぶやいてから、自分も名乗った。
「俺はモコロ。コードは07だ。・・こっちはココで、むこうのがフィオナだ」
水色の髪の少女、眼帯少女の準に指差す。
「ココです!コードは45だよ」
ココはニコと笑って言った。
「・・・・フィオナ、だ。コードは98。」
フィオナは、少しだけ頬を染めていた。
「じゃあよ、俺らのチームにエラも加わるか?」
モコロの突然の提案。エラは驚き、「ふぇ?」と間抜けた返事を返す。
「あぁーっ!モコロあったまいぃ~あたし賛成だなぁ」
ココは手をブンブンさせながら、言う。
「・・・・・私も、チームに入ってほしいと、思う・・」
フィオナも賛成のようだ。
「じゃ、じゃあ・・・今日から厄介になろうかな・・!」
エラがニヘ、と笑うと、
「「「大歓迎」」」
3人は、優しく笑み、そう返してくれた。
エラは、再び感じた『家族』のぬくもりに、
泣きそうになる衝動を、ぐっとおさえる。
そして、3人に精一杯笑ってみせた。