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99。  作者: ある。
13/13

12 A dangerous greeting(危険な挨拶)


「イフリート・・・!?」


普段、声を荒げないフィオナまでもが、声を荒げて驚愕、といった表情をしている。


「いかにも俺はイフリートのリンだけれども!」


エラを離さない男は余裕の口ぶりで話しだす。


「今日はちょーっとアイサツに来ただけだっつの。」


リンは笑う。その笑顔は道化師の笑顔のようだった。



「エラを離せよ・・・」

モコロは顔を上げた。普段あげている前髪が、少し垂れ、

たれた目が怒りに染まり、気圧されそうな何かが溢れていた。


「だーかーらーアツくなんなよ、


「ッ!?」


───少年。」


リンはエラを抱えたままで、モコロの耳に囁いた。

そしてそのまま空に平然と立っていた。

モコロ達を見下ろして言う。



「てか、俺らとしてはあれなんだわ。」


リンはエラをぱっと手放した。

「なっ!」

モコロはエラめがけて走り出した。


「やつが相変わらず戦えねえなら」


雰囲気が一変した。黒いオーラのようなものを体から滲み出していた。

ぞくりと背筋に走る悪寒。


「お前らに勝ち目はねえよ」


そのままリンは、空を手で破いた。その先に広がる黒い闇に、呑まれるようにリンは消えていった。


「っ!」

エラは目を瞑った。

「ッセェーーーーーーーーーーーーーフ!」

エラがそっと目を開けると、モコロの腕の中だった。



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