11 - 星
日本人の僕と、海外に住む二人で、
それぞれ僕たちが住んでいる場所についての話をしていた。
「えっ? 日本って月あるの?」
「えっ、そっちってないの?」
「当たり前じゃん。でも、日本って、太陽は一つしかないんだね」
そっかぁ。そっちにはいつも太陽が二つあるんだ。
太陽が二つあるから砂漠になるし、夏が長くなるんだね。
「うちも夏になると太陽が二つになるよ」
もう一人がそう言った。
「太陽が二つあるから夏になるんじゃなくて? あっ、もしかして自宅に太陽があるタイプ?」
「そうそう」
それなら結構分かるかも。
うちも部屋が暑い時って、太陽が二つあったりするもんね。
「日本っていいよね。太陽が一つと、月が一つあるから、季節が三つあるし」
「あー、そうだよね。月がないといつも暑くなっちゃうからね。あれ? もし太陽が三つあったらどうなるんだろう?」
「ははっ、太陽が三つもあるわけないじゃん」
「でも三連星って言って、三つあるのを聞いたことがあるよ」
「えっ、本当? 世界は広いなぁ」
月と太陽って不思議だ。
夏になったり、冬になったり、夏と冬になったりする。
ついでだから、星についても聞いてみようかな。
「みんなのところって、星ってあるの?」
「え? 星はみんな家の明かりになって、残りは食べちゃったでしょ?」
ああ、やっぱり他のところも同じなんだ。
こっちもみんなで食べちゃったんだよね。
「もったいないことをしたよね。でも、簡単につまめちゃったから」
「おいしかったし、仕方ない」
「食感が良かったよね。また種まいてもらえないかなぁ」
「星の種って残ってるのかな?」
「うちのまわりじゃ売ってるの見たことないや」
「日本にないなら難しそうだなぁ」
「きっとそのうち生えてくるよ」
「だといいなぁ」
なんだ。みんなも星、また見たかったんだね。
家のあまった明かりから、もう一度星が作れたらいいのにな。




