表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

如月令嬢シリーズ

如月令嬢は『成層圏の泥靴を履かない』

最新エピソード掲載日:2026/02/18
 月見坂市を見下ろす、如月コンツェルン本社ビル。
 最新鋭の清掃ドローンが管理するその地上48階、社員専用ラウンジの窓ガラスの『外側』に、ありえない不純物が付着していた。
 それは、泥にまみれた片足だけの靴跡。

 物理的に人間が立つことなど不可能な天空の密室に、誰が、どうやって、何のために足跡を残したのか。
 母・菫に呼び出されて本社を訪れた鑑定士・如月瑠璃は、その物理的なトリックを冷徹に見抜きながらも、そこに込められた『目的の欠落』に、かつてない生理的な嫌悪感を覚える。

 やがて判明する、靴底の泥の成分。それは遠く離れた北の地、星見上市(ほしみかみし)にある重犯罪者刑務所の土壌だった。

 浮かび上がるのは、如月家が20年前に歴史から抹消したはずの『禁忌の名前』。

 かつて瑠璃の姉・翡翠を誘拐し、コンツェルン乗っ取りを企てた義理の叔父とその母の存在。

 19年の沈黙を破り、彼らは戻ってきたのだ。
 地上48階の足跡は、如月の死角を熟知する亡霊たちからの、『我々はいつでもお前たちを狩れる』という無言の宣戦布告だった。

 厳戒態勢が敷かれる中、あざ笑うかのように実行される襲撃。
 鉄壁の護衛すら無力化する周到な罠。
 そして、これまで『裁定者』であった瑠璃とサクタロウ自身が、極寒の北の大地へと連れ去られる——。

 凍てつく監獄で再会する、20年の怨念。
 過去の因縁と現在の悪意が交錯する時、鑑定士と助手の、命を賭けた生存戦略が幕を開ける。

ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ