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月光病  作者: 深月織
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偽りの接吻



私のこと、好き?


そう訊くと必ず優しく微笑んで、好きだよと答えてくれる。


やさしいキスも、抱擁も、私を愛してくれていると、



本気で、勘違いしそうになる。



でもね、知っているの。



あなたが本当に愛しているのは、あのひと。





私とよく似た、艶やかな黒髪、華奢な体躯、涼やかな声、薔薇色の唇の、



私を抱きながら、想っているのは他のひとの妻になった、



私のお姉様。




身代わりでもいい、


重ねて見つめられるのも構わない。


貴方が私のものになるのなら。




気づかないふりで、


ずっといるわ。







貴方からの偽りのキス、


甘くて苦い、


痛みと共に、


これからも―――。





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